梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

財布を拾ったが

2017-06-28 09:05:41 | 雑記
バスを待ちながらふと家の冷蔵庫にビールが無かった気がした、女房にショートメールを入れたら350mlが1本だけだと返事が来た、
偶々客から電話が入ったので目の前にコンビニの有るバス停で途中下車して電話を済ませてからケースを覗くがいつも飲んでいる銘柄がない、仕方ない、少し戻るとローソンが有ったと4~5分歩いて戻ってみたがここにも置いていない、
350mlで我慢すると言う手もあるがここまでやったらおさまりが悪い、さらに400~500m離れたところにあるセブンに向かう事にした、
幸い雨は上がっているしやや気温も下がっている、家とは離れるが国道15号線の歩道を数百メートル歩いた所で歩道上に落ちている財布を見つけた、
黒皮の長財布で中を見たら結構現金が入っている、免許証とキャッシュカードが見えたので交番に届ける事にしてセブンイレブンでお目当ての銘柄の500mlを1本買い袋は断って片手に持ってここで聞いた交番まで歩く事にした、
この時点で既に自宅を通り過ぎているのだが落とし主も困っているだろうし、一晩寝かせると遺失物横領罪に問われかねない、「少し先にあります」と言うのでさらに4~5分歩いて交番を見つけた、
中に居たのは恐らく60代後半で正規ではなく最近多いと聞くOBではないかと思われる制服制帽の不愛想な男だった、
何も言わず不審そうな目を向けたが構わず「落とし物を」と言ったら「飲食物は落とし物ではない」(そのまま、ありませんでもなく“無い”)と言う、
「いや、こっちは違う、こっちです」と左手に持っていた財布をだしたがにこりともしないので冗談を言ったわけではなさそうだ、
見ている前で現金を出し、小銭を数え「3万7千8**円」と言う、免許証を出し住所を見て「この近くだ」と言いカードの中にあった保険証を引き出したので「保険証?」と言ったら「社会保険だな、免許証とおんなじだから」と言うと「このまま落とし主に返せばいい?」と言うので「そうしてください」と言ったら奥の部屋から未だ配属されたばかりと見える若い警官が「これに名前を書いてそこの“全ての権利を放棄する”と言う処に印を書いて」と言う、この交番はあくまで敬語を使わない方針らしい、
(なんだよ、この連中は)と内心思いながら名前を書いたらこの若造は「なんて書いたんですか」と言う、確かに私の字は褒められた字ではない事は自覚しているが面と向かって「なんて書いたんだ」と言われたのは長い人生で初めてである、
声に出して仮名を振ったら「ああ、この字は伊豆の伊ですか、最後の字はなんて書いたんですか」とさらに畳みかけられた、いくら何でもここまで他人に言われるのも初めての経験だった、
通り一遍の「ご苦労様でした」の声を後ろに聞いて「くそったれ、届けるんじゃなかったわい」と思いながら家に向かう、免許証の住所で言えば我が家と同じ町内だった、直接届ければよかったか、しかし無くした本人は落ち込んでいるだろうから無事戻ってくれるならと思うが内心(あいつら本当に本人に届けるのか?)と考えるくらい不愉快な対応だった、書類もこちらから言わないと時間と場所すら聞かないし現金をメモに書いているだけで(あのまま山分けしても分からない)と不謹慎な事を考えてしまう位不愉快な出来事だった、不快指数は温度と湿度以上に高くなった