波乱万丈 乳がん転移ライフ!

39歳で乳がん ステージⅢ告知。術後1年経たずに肝臓、骨に転移。そこから始まる長い転移ライフ!

「『認知症』は回復するもの・・・?」~隣のご主人が2年ぶりにすっかり元通りに

2017-10-06 23:18:07 | 驚いた出来事
☆アッピア夫です。

以前にも登場しましたが、我が家の左隣はドアの開け閉めに無頓着な60歳前後の夫婦・・・
あまり社交的ではなく、会えば挨拶する程度でほとんど交流はありません。

一方、右隣のお宅は70歳代の夫婦ですが、夫婦共に気さくで社交的な人柄・・・
こちらのご夫婦とは16年前の入居以来何かと親しくしています。

息子が生まれた時には、「出産祝い」を頂戴し、
結婚するまでお隣に同居していた娘さんが出産した際には、お返しに「出産祝い」を渡しました。

古里から送ってきた果物を互いに分け合ったり、
長期に家を空けた際に新聞を止めるのを忘れていた時にはわざわざ預かっておいてくれたり、
何かとお世話になっています。

アッピアが発病した時にも包み隠さず話し、励まして頂いたりもしていました。

そんな気のいいご主人が認知症になったのが約2年前・・・
「隣の〇〇のお父さんとエレベーターで会ったけど、俺のことが判らなかった。認知症かも・・・」
始まりは息子のそんな一言でした。

それから数日後にお会いしたご主人は、やはり私のことも認識していないようでした。
「いい人だったのにね・・・」息子も初めての出来事にショックを受けたようでした。

その後、数ヶ月の間にお隣で色々な動きがあり、どうやらご主人の介護が始まった様子でした。
そして、めっきり外出が減ったご主人とは会う機会も減りましたが、
たまに会う度に痩せて老けていく姿が痛々しく感じられました。

半年くらい前にマンション内でお会いした時には、一人で歩くのもおぼつかない様子で、
奥さんに付き添われてゆっくりと歩く姿がもの寂しく、その後は見かけることもなくなりました。

「〇〇さん、どうしてるかな・・・?」時々息子とそんな会話を交わしていました。

それが、先週末約半年ぶりにマンションの入口で、そのご主人にバッタリとお会いしました。
そして驚いたことに、何とその姿は認知症になる前のご主人と全く同じ元気な姿・・・

やせ細って弱々しかった姿が嘘のように、2年前と全く同じ体型と顔つきと笑顔・・・
しかもお一人で普通に歩いていました。

少し驚きながらも、おそるおそる「こんばんは。」・・・と声をかけると、
以前と同じつやのある太く元気な声で、「よお!お帰り。」

その後、エレベーターで同じ階に上がりそれぞれの家に分かれるまで、
まるで2年間のブランクなど全くなかったかのように、ごく普通に世間話をしました。

「今、久し振りに隣の〇〇さんと会ったけど、前の元気な〇〇さんに戻ってたよ。」
「いやあ驚いた・・・こんなことってあるんだね・・・マンションの入口で会ってね・・・」
気づいたら、息子相手に機関銃のように話していました。

私の認識では、認知症は根本的な原因すら分かっておらず、治療によって進行を抑えることは出来ても
回復は困難・・・と言うものでしたが、その認識は一瞬にして覆されました。

これはほとんど例のない奇跡的なことなのかも知れませんし、
もしかしたら治療法が進んでいて、意外と他にも同じような例があるのかも知れません・・・

その出来事で思い出したのが、アッピアがいつも言っていたこと・・・

「絶対に諦めない。諦めたら終わり。」
「治る可能性はゼロではない。少しでも可能性があればそれにかける。」

その言葉が急に思い出された驚きの出来事でした・・・

2017年10月6日


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コメント (1)
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