NPO法人美濃の森造隊だより

人と森林との最適な関係を探るため、岐阜県恵那市を中心に人工林の間伐をしながら森造りを行なうグループの活動報告です。

中野方間伐(4月29日)

2009年05月02日 | 間伐
朝、中野方の鈴村さん宅に着くと、別の鈴村さんが居て、運んできた林内作業車を披露してくれました。
話ではラジキャリも所有しているとの事です。
そして前から話題になっていた「杣組」がいよいよ活動を始めるそうです。
杣組とは、放置された人工林の現状に危機感を持った中野方の山主さんが集まって各自の山の手入れを協力しながら行なおうという新しい組織です。
それがいよいよ5月から具体的な活動を始めるそうです。
こういった山主さんの自主的な組織はあまり耳にしたことがありません。
今後の発展に期待したいところです。
我々も出来る限り協力したいと思います。

今日は茶畑の南側に隣接した森林の手入れ行ないました。
今まで手入れをして来た森林に食い込んで来ている他の山主さんの森林を引き続き手入れしたかったのですが、同意を得られないため手をつけられません。
我々からしてみれば現状では材の価値がほとんど無く、間伐材も切捨てにするしかない人工林ですが、山主さんにはそのままでも宝の山に見えるらしく、手をつける事が出来ません。
鈴村さんが今後粘り強く説得するという事ですが、間伐が必要だという認識は多くの山主さんに意外なほど定着していないようです。
森林の機能などという話を持ち出さずに山主さんの意識を変えていく難しい地道な活動がまだまだ必要なようです。

林内作業車です。
4月18日に見学した現場で使用していた林内作業車とほぼ同じものです。
やはりこれがあると集材能力が一挙に高まります。
森林組合や行政が貸し出してくれれば個人山主さんの間伐意欲が高まるでしょう。
是非検討してもらいたいと思います。


昼食は不動滝で働くおばあさんの手作りの山菜ご飯をご馳走していただきました。
目の前でコゴミとタラノメを天ぷらにしてもらった熱々もいただきました。
不動滝売店では午前中には山菜が売切れてしまったので、後からやって来たお客さんを山に案内して自分で筍や山菜を捕ってもらったそうです。
お客さんは楽しい体験が出来たようです。
不動滝の売店にお越しの際は、ゆっくりとおしゃべりを楽しむのもいいかもしれません。
かなり運がよければ自分で山菜を採る事が出来るかもしれません。、

朝晩は寒くても日中の暑さは厳しくなって来ました。
そんな季節は作業の合間に頭からかぶる沢水の気持の良い事、そしておいしい事。
これがあるから間伐は止められません。
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花冷え(4月26日)

2009年05月02日 | 間伐
昨日から降り続いた雨が明け方また激しく降り出し、目が覚めました。
でも8時頃には上がり、回復して行くのかと思ったら・・・・・

今日はブログで我々の活動に興味を持ったという37歳の若者?が見学に来ました。
生まれは茨城で宮城に就職し、今は岐阜県森林文化アカデミーの学生で関市に住んでいるという面白い経歴の人物です。
おまけに宮城では1年ほど森林組合に勤めていたそうです。
ところがせっかく遠い所から来てもらったのに、あいにく本日の天気は回復しそうで回復せず、しかも時々しっかり雨が降る始末です。
テーブル作成も何度も中断です。
持ち込める材の加工は資材庫の中で行ないましたが、肝心な天板の加工がとうとう出来ませんでした。



隊員が屋根の下で雨を避けて細かい細工のノウハウを説明していますが、言葉だけでは理解が難しかったと思います。

午後になっても天気は回復の兆しを見せませんでしたので、1時過ぎには解散しました。

今回は簡単に我々の今までの活動を説明し、テーブル造りをほんの少し体験してもらっただけで終了しましたが、次は間伐作業をしっかりしてもらいたいと思います。
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