NPO法人美濃の森造隊だより

人と森林との最適な関係を探るため、岐阜県恵那市を中心に人工林の間伐をしながら森造りを行なうグループの活動報告です。

手伝い (2月4日)

2012年02月08日 | 間伐
御年83歳?の杣人の手伝いをしました。
昨年から取り掛かっている現場がまだ終わらず、手伝いを依頼されたのです。
林道から現場までの山道をいつもは林内作業車に乗って移動するのですが、冬の間林内作業車を里に下ろしてしまったので荷物を担いで歩いて登りました。
山道は雪に覆われ、作業車のキャタピラで掘り返された泥道に立った霜柱が足を置く度に崩れ、体力を消耗します。
喘ぎながら一歩一歩歩いている間、自分の足音と遠くの短く鋭い鳥の声だけしか聞こえません。
顔は寒さで強ばっても体は熱く意識が研ぎ澄まされます。

現場に着くと息を整えるのももどかしく火を熾しました。
伐倒した枯れた松の幹を玉切して火に放り込むと、たちまち勢い良く炎が燃え上がり熱で体がほぐれて行きます。



今日は炎の向こう側の森で伐採します。
杣人は山道沿いに搬出するためのヒノキの伐採、私は森に入り間伐と松の木の伐倒を担当しました。
ひたすら木に向き合っていると時間が経つのを忘れます。

こわばった腕を休めると、足元に実生の杉が逞しく生きていました。
心地よい疲れの残る一日でした。
コメント
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