NPO法人美濃の森造隊だより

人と森林との最適な関係を探るため、岐阜県恵那市を中心に人工林の間伐をしながら森造りを行なうグループの活動報告です。

ムササビ (2月5日)

2012年02月09日 | 間伐
1月に紹介していただいた新しい山主さんの山で林分調査と間伐を行いました。
今回の現場は鍋山に登る林道の入口近くにあって、雪があっても比較的容易に現場まで入れます。
しかも林道沿いの現場ですので、作業の様子や結果が多くの人の眼に触れることになります。
林道と川に挟まれた場所はほとんど杉の木で占められていますので、森とくらし隊のメンバーには杉の間伐方法を学んでもらう良い機会にもなります。
色々な意味でこれからが楽しみな現場です。

林分調査の様子です。

調査結果は、こちらです。
太さにかなりのばらつきがあります。
ヒノキではあまり見られない傾向です。

林分調査を終え三班に分かれて間伐作業に入って直ぐに、声をかけて倒した木の先にいたグループが大声を上げて騒ぎ出しました。
何かまずい事態になったのかと慌てて駆けつけると、ムササビが飛んで行ったと樹冠を指差し興奮気味に教えてくれました。
どうやら我々が倒した木に驚いて隣り合っていた木の梢からムササビが飛び出し、手足を広げて悠然と滑空して林道を挟んだ向こう側の森に消えていったというのです。
ムササビは夜行性のはずですから、安心して眠っているところを驚かしてしまったのでしょうか。
ムササビなんて随分昔に東北の夜の公園出会ったきりお目にかかっていません。
めったにお目にかかれないと思っていたのに、こんなに近くにいたとは。
会いたかったなあ。
ほとんど生き物の気配を感じない人工林にムササビが住んでいるなんて驚きです。
ニホンカモシカが鍋山に住み着いているのは知っています。
ひょっとすると鍋山ではまだまだ色々な生き物に出会えるかもしれません。
楽しみになって来ました。

午後は掛り木をかなり苦労して倒したり、少しだけ大きな杉の木の倒し方を学んでもらったりしました。

今回はいろいろな体験をすることが出来ました。
森ではいつも何か新しい発見があり、これだから来るのを止められません。





コメント
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