NPO法人美濃の森造隊だより

人と森林との最適な関係を探るため、岐阜県恵那市を中心に人工林の間伐をしながら森造りを行なうグループの活動報告です。

宝剣岳登頂 (10月21日)

2012年10月23日 | 遊び
朝4時半出発で中央アルプス、宝剣岳、木曽駒ケ岳登山に出かけました。
夜明け前の中央高速から見上げたまだ真っ暗な空には、冬の星座オリオンと木星が一際輝いていました。
5時50分にロープウエイしらび平駅に向かうバス停に着くと、既に80人程の行列が出来ていて、木曽駒ケ岳山域の人気に今更ながら驚きました。
そしてバスとロープウエイを乗り継いで7時20分、千畳敷駅から登山開始です。
朝日を浴びて威圧するように宝剣岳を頂点とした峰々が迎えてくれています。

登山道周辺には溶け残った氷が張り付き、山から吹き降ろす強風は既に冬のものでした。


中岳登りの途中から斜面に雪が張り付き、北側の斜面は一部凍り、後少しでアイゼンが必要になりそうです。

中岳山荘で風を避けながらゆっくり休憩しても9時少しには木曽駒ケ岳山頂に到着。

左に御嶽山、右に乗鞍岳を背景に記念撮影。
穂高、槍ヶ岳は遠くに雲を被っていました。
ここからは八ヶ岳、甲斐駒ケ岳から聖岳の南アルプスの主要な山々、恵那山と360度の展望が得られました。

帰路は再び中岳を通り、今度は宝剣岳に挑戦です。
宝剣岳山頂は遠くから見ると針の先にしか見えません。

途中木曾側に切り落ちた鎖場を抜け岩峰にたどり着くと、比較的若い登山者数人が最高点の岩の周りにいましたが、岩の上に立つ勇気のある者はそれ程いないようでした。
確かにのっぺりとした花崗岩の岩には手がかりが無く、最後の一登りと下降が困難でした。
しかし安田さんと私は果敢に挑戦しました。
安田さんの勇姿です。

私もこの後登りましたが、2931mの岩の上に立ち上がると視線の先の目標物が何も無く、今にも落ちそうな恐怖に捉えられ、へっぴり腰で一瞬立ち上がるのがやっとでした。
我々の後に挑戦し諦める何人もの登山者を見ると、この挑戦を少々自慢してもいいかなという気になります。
宝剣岳を降りて加藤さん親子と合流し、宝剣山荘前で昼食を摂り下山することにしました。
この人出では早め早めに行動したほうが良さそうです。


斜面に残った雪が千畳敷駅近くまで迫っています。
もう直ぐここも雪で閉ざされるのでしょう。


下から見上げると空が暗く見え、標高3000m近くの雰囲気を醸し出しています。

幸いにも千畳敷駅では待たされることもなくロープウエイに乗車出来ました。

下りのゴンドラの窓からカメラを出し、千畳敷駅を振り返りました。
千畳敷駅近くでは既に紅葉が終わっています。


中腹ではしらびその中にナナカマドの赤、ダケカンバやカシワの黄色が色付き、紅葉が真っ盛りです。
再びロープウエイとバスを乗り継いで14時半に帰路につきました。

晩秋から冬にかけての季節と天上散歩を駆け足で楽しんだ一日でした。


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第8回土岐川・庄内川源流 森の健康診断親子間伐体験 (10月20日)

2012年10月23日 | 学習
昨年の雨を償うかのような晴天に恵まれ、第8回土岐川・庄内川源流森の健康診断が行われました。



受付を初め、準備から運営、後片付けまで全てを中部大学学生さんが行ない、NPO主体で始まったこの森の健康診断も今や中部大学のイベントと行っても過言ではありません。
中部大学関係者、学生の皆さんの熱意と努力には敬意を表したいと思います。
しかし今回も一般参加者が少なく、森の現状を沢山の人に知ってもらい、現状の改善に役立てたいという当初の目的が達成出来ていない現実が浮かび上がりました。
次の手立てを考えなくてはいけません。

美濃の森造隊は親子間伐体験コースを受け持ちました。
4組の親子が参加してくれました。

手ノコで間伐し、シンプルプーリーシステムで掛り木の処理を行ないます。


自分で間伐した木の年輪を調べて人工林の成り立ちを考えます。
この林の林齢は約25年でした。
親御さんにはチェンソーを使った間伐を体験してもらいました。

あっという間に間伐体験が終了し、グラウンドに戻って閉会式に臨む間伐体験班です。

イノシシ肉10kgを使ったイノシシ汁とゴヘダを戴きながら、子供達と小枝でキーフォルダーを造りお土産としました。
子供達に今日の一日が楽しい思い出として刻まれるますように。
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