NPO法人美濃の森造隊だより

人と森林との最適な関係を探るため、岐阜県恵那市を中心に人工林の間伐をしながら森造りを行なうグループの活動報告です。

凍てつく森 (1月12日)

2014年01月15日 | 間伐
小寒にに入りいよいよ寒さが厳しくなってきました。
若干太平洋側気候下にあるこの地方では、寒さが厳しいと雪が少ない傾向があります。
昨年と比べて今年の雪の少なさは今年の厳しい寒さを表し、今森の入口の空気は凍てついています。
こんな時には早く焚火の炎か日差しで体を温めるしかありません。
しかし、残念ながら森の入口は谷間にあって、冬場は日差しに恵まれません。
林道を挟んで南側の斜面の森を間伐すれば、少しは日差しに恵まれるのではないかというのが最近の我々の話題になっていました。
幸いな事にその斜面の一人の山主さんと話がつき、今日は教会確認の現地調査を行いました。


写真中央の中腹から尾根までが今回の対象地です。
森はヒノキの人工林、樹高約15m、40年生程でしょうか。
一度間伐がされていて、ヒサカキ等の下層植生が若干見られます。
境界線の一部が不明瞭ですが、ここを間伐することになりました。
今回の山主さんは40代です。
以前から山を知る山主さんが少なくなってきているという現実が、世代交代が進むに連れ増々顕著になって来ました。
早く森と人との繋がりを深めなくては。

現地調査を終えて山を降りて来ると、二人は佐々木に垂木を取りに行き、一人が丸太から板を挽いていました。
板が氷付き、チェンソーが金属音を立てています。
相当な冷え込みです。


炎の勢いが衰えていた焚火にヒノキの枝を放り込むと、勢い良く煙を上げた後激しく燃え上がりました。

スギやヒノキの葉は狼煙には良いかもしれませんが、焚火では灰火の粉を撒き散らし、燃え上がった後急激に衰え良くありません。
注意しましょう。

午後には残っていた垂木を3本上げ、屋根を板で覆いました。




いよいよ小屋の完成が近づき、同時に今年度の活動を締めくくる期限が迫って来ました。


コメント
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