NPO法人美濃の森造隊だより

人と森林との最適な関係を探るため、岐阜県恵那市を中心に人工林の間伐をしながら森造りを行なうグループの活動報告です。

不法投棄の不燃ゴミ

2007年08月28日 | 間伐
25日の9時過ぎに間伐現場に行くと名古屋ナンバーの不審なバンが1台止まっていました。
中を覗くと、鳥カゴがいくつか積んであります。
その時向こうから男が一人近づいてきました。
男が現れた辺りを見回すと林道の木陰に小鳥の入った巣箱とその前の2m×4m程度の霞網を見つけました。
明らかに違法な霞網猟です。
何をしているのかと男に問うと、最初はモゴモゴと口を濁していましたが最後にはばつが悪そうにメジロを捕ろうとしていると告白しました。
男は妙に饒舌でしばらく霞網猟から話をはぐらかすように世間話を仕掛けてきましたが、私がなかなか姿を消しそうも無いので諦めて山を下りていきました。
男の話ではここら当たりにはメジロ、ホオジロ、ジョウビタキが姿を見せるそうです。
今まで鳥の種類には気付きませんでしたが、これからは注意して観察してみようと思います。

山に入ると良くも悪くも色々発見があります。
今までブログでは触れてきませんでしたが、現場には不法投棄の不燃ゴミがあります。
家庭ゴミのようで、大きなビニール袋がいくつも林道から林内に投げ捨てられています。袋が破れて中身が散乱しているものもあります。
どうしてわざわざこんな山の中に家庭ゴミを捨てに来るのでしょう。
ここは山頂に近く水源地にもなっています。
ここに投棄されたゴミは自然環境を壊してしまうだけでは無く、何も気付かない下流で暮らす人々に毒を撒き散らす事にもなります。
投棄した者のその事に考えが及ばない無神経さやゴミ処理費をケチろうとしたであろう心根を思うと残念でなりません。
森林の自然は人に恵みと心の安らぎを与えようとしてくれているのに、一部の人間はその恩を仇で返そうとしています。
そしてこんな行為が後を絶たない事に人間の愚かさをつくづく感じます。
大量生産、大量消費、大量投棄の世の中の仕組みを便利で豊かだと錯覚し受け入れてしまう姿勢を見直さない限り問題は解決しないでしょう。
環境問題は人間の愚かさと驕りが生み出したものです。
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