NPO法人美濃の森造隊だより

人と森林との最適な関係を探るため、岐阜県恵那市を中心に人工林の間伐をしながら森造りを行なうグループの活動報告です。

恵那森の学校開校 (5月11日)

2014年05月16日 | 学習
このブログでもお知らせしていた「恵那森の学校」第一回目の講義が行われました。
第一回目は、岩村在住の森林インストラクター山内邦夫さんを講師に「森林生態系の中の役割分担」がテーマの自然観察でした。
場所は、鍋山の吉原の空堤を目的地とした周回コースで参加者は8人。
但し関係者が6人に一般参加者が2人と、ほとんど身内の集まりとなってしまいました。
その代わり遠慮なく自説が飛び交う賑やかな自然観察会となりました。


朽ちて倒れた松を題材に昆虫、菌類が植物を分解して行く過程の解説です。
有機物の分解再生には、沢山の生物が係りあっている事を再認識。


吉原の空堤に辿り着くと、伸びやかな新緑の木々が迎えてくれました。
空に向かって枝を伸ばす樹木は、命の瑞々しさとしなやかさと力強さを体現しているようです。
思わずこちらも両手を挙げて思い切り深呼吸して背伸びしてしまいました。


(真上に見上げたヤマナラシの新緑)
ハナノキ、サクラバハンノキ、トネリコ、ヒトツバタゴ、ヤマナラシ等の木々を観察しながら尾根まで上り、そこで昼食。
昼食後、風に吹かれて四方山話をしているうちに鼾をかき始めた参加者も出ました。
この日の名古屋の最高気温予想が28度でしたが、山の中では快適そのものの風が吹き抜けていました。

帰り道は人工林と自然林の境界に沿って下りました。
途中2月の大雪で倒れた松の脇を通りました。
倒れた木の周囲は空が開き、太陽の光がふんだんに降り注いでいます。

今回の大雪ではあちらこちらの山中で沢山の木が倒れました。
特に間伐遅れの人工林ではまとまって被害を受けている箇所が目立ちます。
しかしこれは、考えようによっては人の手では出来なかった間伐を自然が変わりにやってくれたとも考えられます。
そう考えると、獣害や雪害、風害等の自然の力で行われる荒っぽい行為も違った見方が出来ます。

14時半、楽しい山歩きは無事終わり、心地良い疲労感を味わいながら山を降りました。
今回は、改めて人と森との係り方を考えさせられました。
次回の森の学校は、6月8日我々美濃の森作隊が行う間伐講習です。
まだ間に合いますので、森と積極的に係る技術を学びたい方は応募下さい。

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