NPO法人美濃の森造隊だより

人と森林との最適な関係を探るため、岐阜県恵那市を中心に人工林の間伐をしながら森造りを行なうグループの活動報告です。

東郷町の工場支障木整備(10月21日)

2007年10月25日 | 間伐
愛知県東郷町の機械部品会社工場裏手の林の整備を行いました。
はびこった竹が屋根に倒れ掛かりコナラの落ち葉が樋を詰まらせ困っているから整備してほしいという要請があったからです。
隊員の一人が会社会長と個人的な知り合いであった事から我々に話が舞い込みました。
この林は少なくとも20年間は何も手入れしていないという話です。




12,3mはあろうかという竹が密生していて、林に入るのにも一苦労と言う有様です。

竹の間に松の枯損木が倒れていました。

先ず竹を切り倒して空間を作り、その後地にコナラを倒す事にしました。
竹を切りながら林の中を進むとほとんど光の入らない林内にもヒイラギやサカキが点在していました。
カクレミノがその特異な葉で目を引きましたが、その場では名前が判らず帰ってから図鑑で調べてもまだ判らず、とうとう根を上げて専門家に教えてもらいました。
林内にはその他の広葉樹もあったでしょうが、残念ながらこちらの知識が足りず見逃している可能性が高いと思います。
あまりにも竹が密生していたので、作業前には1日でどのくらい整備ができるのかまったく見通しも立たない状態でしたが、精力的に竹を片付けどうやら後2日ほどで林の整備を終える見通しが立ちました。
しかし竹の伐倒、処理はかなりの手間です。
これだけ密生してしまうと倒すのも手間がかかりますし、倒した竹の片付け場所さえ確保出来ず足場がどんどん悪くなるのも作業効率を落とす原因です。
人工林も里山もこまめに手入れすれば結局少ない人出で整備出来ます。
竹を処理した跡にコナラの高木を倒しました。
 
工場に影響が無ければ残して置きたいところですが、倒れれば間違いなく工場の屋根を破損しますので仕方なく切り倒しました。

作業後整備された林を見回すとそこには気持ちのいい空間が広がっていました。
ここに丸太のベンチでも置けば快適な休憩場所になりそうです。
林の真ん中当たりに竹に隠れていた桜の木も見つけましたので、全体の整備が終わればきっと気持ちのいい林になるでしょう。
東郷町という街中でも少し整備さえすれば憩いの場所となる自然林が残っている事が新しい発見でした。
こんな場所を放置しておくのはもったいない事です。
今回は支障木の片付けと言う事で林内の整備を行いましたが、快適な空間を作る目的で街中に残された自然林を整備したいですね。
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