「つながり」の旅 in Paris ~ 人と人、自然、地域との「つながり」 ~

人・自然・地域との「つながり」をテーマにした旅や暮らし(エコツーリズム、スローライフ等)について日々の想いを綴ります。

雰囲気のある町・金沢

2013年03月11日 | 福井近県の旅

金沢の長町武家屋敷界隈を20年ぶりに歩きました。以前の様子はよく覚えてないけど、こんな感じだったなあというおぼろげな記憶はあります。

歩道面が石畳に舗装されていたり、電柱が見えないようになっているからだと思いますが、時代劇に出てきそうな町並みはやはり風情があります。

和菓子の街・金沢らしく、長町界隈を歩くと、和菓子屋さんも点在しています。そのうちの一軒を冷やかしてみると、店内の奥に喫茶コーナーがあり、緑豊かな武家屋敷の中庭を大きな窓越しに眺めるカウンター席で、お茶をいただけるようになっていました。さすがに細部まで造りが良い。。。

中世にタイムスリップしたような町並み、歩いているだけで雰囲気に浸れます。

 


金沢港は魅力満載!

2013年03月10日 | 福井近県の旅

「金沢にふらっと行ってみたい」というミーハーな連れ合いに誘われ、今日は金沢へ行ってみました。

まずは、連れ合いが行きたいと言っていた、金沢港近くの船員厚生食堂へ。11時半で行列ができるほど人気のお店のようです。おしゃれな店ではなく、港の食堂、といった雰囲気ですが、子供連れのわれわれを座敷へ案内してくれたり、なかなか手際が良いです。

こちらでは、近海フライ定食と海鮮丼、カキフライを食べました。アツアツでボリュームたっぷりのフライが美味しいです!

 

隣には市場があり、金沢港などで水揚げされた魚介類や加能がに(石川県で水揚げされたズワイガニ)などが格安で買えます。我々も、ホタルイカや白ガサエビを買って、家で食いました。最高の贅沢♪

ちなみに、この辺りは大野地区と呼ばれ、北前船の寄港地として賑わった所です。昔から、醤油の醸造が盛んだったようで、今でも25件の醤油蔵が立ち並んでいます。蔵が立ち並ぶ通り自体がよい雰囲気を醸し出しています。

そのうちの、ヤマト醤油の醤蔵では、何種類もの醤油が味見できます。

 

調子に乗って、高級生しょうゆを買ってしまいました。

 

また、この辺りの昔の醤油蔵を改装して、今はギャラリーとして活用しているようで、この地区にある25の醤油蔵をあつめて展示していたり、醤油風味のソフトクリームがあったりして、なかなか楽しい時間が過ごせる街です。

 

 


なぜ福井ではあべかわ餅をよく食べるのか

2013年03月09日 | 福井の「なるほど」

福井に来てからずーっと気になっていたのですが、市街地を車で走っていると、●●餅店と書かれた店が多く目につきます。あまり、これまで訪れた町では、ここまで目にすることはありませんでした。周りの方に聞くと、とくに、あべかわ餅が美味しい、という店が何軒かあるようです。

調べてみると、関西や北陸では、土用の丑の日に餅を食べ、精をつけて夏を乗り切ろうという「土用餅」という習慣があるようで、京都や金沢では、土用餅=あんころ餅、ですが、福井では土用餅=あべかわ餅だそうです。http://www.tenseihonpo.com/gourmet/sweets/201107_abekawamochi.html

先日、市内を車で走りながら、名高い店のあべかわ餅を食べ比べてみました。

 上が、足羽山に近い林餅店のあべかわ餅(10個370円)、原材料は福井産のものに拘っています。黒蜜ときな粉は自分で混ぜるようになっていて、昔ながらのお餅、という味がしました。

下は、職場にも近い梅野餅店のあべかわ餅(10個450円)。お餅はとても柔らかかったです。黒蜜ときな粉もよく絡んでいました。

どうやら、お餅屋さんの話によると、桃の節句などの際は餅を近所に配った他、子供の成長の節目や、結婚など、家庭の一大行事の際は餅を食べる風習が福井にはあるようです。

 

 

 


若狭の国のパワースポット

2013年03月05日 | 福井のミミより情報

お水送りを見に小浜へ行ったついでに、若狭彦神社・若狭姫神社に行きました。

それぞれは上社・下社とも呼ばれていて、二つを合わせて若狭の国一宮・若狭彦神社ともいうようです。714年創建の若狭最古の神社で、若狭の総鎮守・開拓祖神だそうです。

まずは、比較的山の方に奥まったところにある上社。うっそうとした木立を抜けると、古めかしくも荘厳な社殿があります。

参道の途中には、根元がつながった2本の杉・夫婦杉もありました。若狭彦神社・姫神社が夫婦神を祀っているのとも関係があるのでしょうか。。。

ちなみに、現在は神職は下社の若狭姫神社にのみ常駐し、祈祷などの神事もこちらだけでやっているようです。(市街地に近いからかな?)

続いて、1.5Kmほど離れた下社の若狭姫神社へ。こちらも、清楚な感じの静かな神社森を抜けると、木造りの古めかしい社殿が見えます。

  

社殿の脇に立つ立派な千年杉も圧巻です。

  

さらに、こちらは「姫」を祀る神社だからか、子授けに霊験があるという「子種石」や、

母乳がよく出るようになるという銀杏の神木もありました。

ちなみに、参道入り口には若狭彦・若狭姫神社が、由緒正しく神々しいお社であるからか、ご丁寧にパワースポットであることを示す立て札が建っています。

 


お水送り

2013年03月04日 | 福井のミミより情報

福井県小浜市で毎年3月2日に行われる伝統行事「お水送り」に行ってきました。

奈良の東大寺で3月12日に、「お水とり」という神事が行われますが、その水は若狭の小浜での「お水送り」で流された水が、地下を経て10日間かけて奈良に着く、と言われています。小浜は、お寺の多さや都との文化的なつながりの深さから「海のある奈良」とも言われているようですが、まさに古代の都と結び付いてきたことを示すものと言えます。

この神事は、神宮寺というお寺で行われ、神事のため非公開のプロセスもありますが、夕方6時半ころから神宮寺境内で、山伏の姿をした僧侶らが読経する中、大護摩が焚かれ、やがて大きな松明にその火が灯されます。

次に、一般の人々も1500円で松明を買って行列に参加できるので、それら一般の人々が手松明に大護摩の火をつけ、僧侶に導かれ次々と歩いていきます。

暗闇の山の中を延々と続く松明行列の灯し火は、幻想的に映ります。

松明行列は、1.8Km先の鵜の瀬という河原まで続き、そちらで再び護摩が焚かれ、神事の中、お祓いをされた聖なる水が、神宮寺住職の手により流されます。川を挟んでかがり火が焚かれ、神事が行われているのを見るのもなかなかない機会だとおもいます。

この行事、 終わるのは夜の9時過ぎになりますが、奈良や静岡、金沢など、各地から大型バスで観光客が押しかけます。寒い中、暗い夜道を30分ほど歩くというものですが、このような神事はなかなか目にすることができないため、一見の価値があると言えるでしょう。

個人的には、普段は静かな山里の小さなお寺で、一年に一度このように大掛かりに行われる神事が根付いていることに驚きを禁じえません。関東出身の私から見れば、これも、都に近く歴史がある若狭・越前の国=福井の魅力だと思います。