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ただの日記

プロジェクト・ジャパン (伊藤博文と安重根)

2020年04月08日 | 心の持ち様
2010.04/24 (Sat)

 遅くなりましたが「プロジェクト・ジャパン」について、書いて見ます。楽しみにしてたんです。

 「伊藤博文は拳銃で撃たれ、数時間後に死亡」となっているらしいが、検死の結果、片膝をついて低い位置から撃ったと言われる銃弾は体内になく、残っていたのは、似ても似つかない長銃(歩兵銃)の銃弾。
 膝をついて、だから斜め下方からである筈の銃弾は、逆に斜め上方から射ち込まれていること。

 まず、この辺を、どう描くのか、と思っていたのですが、見事に一言の説明もありませんでした。

 「ハングル(諺文と言うべきか)の読み書きが江華島条約以前、全人口の何パーセントくらい、できたのか。」
 「日本は国家予算の半分を韓国に注ぎ込んだというが、それでどんな事業をしたのか。」
 「閔妃とロシアとのつながり、大院君はどう動いたのか。」
 「『韓国併合』という言葉を使いながら、『植民地支配』と説明するのにはどんな意図があるのか。」
 「両班という階級である安重根が、『日本万歳』から『反日』に変わった背景に、祖国の歴史認識はあったのか」
 
 疑問が次々と出てきたのですが、何だか、どれを取ってみても解きようがない。
 今さら、私がここで肩肘張って論陣を張る、なんてお笑いです。そんなこと、しませんよ、知恵熱が出てしまう。
 日記なんだから、「心にうつり行くよしなしごとを、そこはかとなく書き付」ける。
 いつも立ち方は肩幅、じゃない、自然に慣れた形で、ある。
 特に学術的な論文を取り寄せるわけでなし、資料を見たり、実地検分をしたり、などなくって、持ち合わせの知識と、見方(教養)で以って、物を見、判断をする。誰だってそうでしょう?

 特に、会話。井戸端会議は言うに及ばず、テレビのコメンテーターだって、構成作家の大筋はあるにせよ、言い間違えて「ごめんなさい、もう一回」なんて謝ってやり直さねばならないような、詳細な台本があるわけではない。
 今回の「プロジェクトJAPAN」だって、「見ているうちに腹が立ってきた」とか「あまりの印象操作に呆れた」とかの意見はあるんだけど、同時に、「何も知らない人は、『そうか、やっぱり日本は酷いこと、したんだ』と思うんでしょうね」と予測(推測)する意見もある。

 「知っていたら、だまされない。知らないからだまされる」
 その通りなんですが、
 「知っていてもだまされる。詐欺師の手口には誰でも引っ掛かる」と、
以前、書きました。
 それで「何も考えていなければだまされる。だまされないぞ、と思ってたってだまされる。じゃあ、一体どうしたらいいんだ?」ということで、「見詰める」ことを提案しました。「見詰める」だけなら、知識はさほど必要ではない。

 NHKは酷い。だが、あの印象操作の技術は「さすが!NHK」と胸中、思った人は多かったのではないでしょうか。
 確かに大した腕前です。思った箇所をきちんと切り取り、BGMを巧みに入れて、絵もぴったりなのを選んでいる。
 そうなると、NHKってものすごい頭脳の集合体なのか、と思ってしまいます。これだけ見事に、意図的に、印象操作をやってしまえるものなのだろうか。
 NHKが、とんでもなく遠いところにあって、とてもじゃないが我々の追及の手は届かないのか。

 いや、「プロジェクトJAPAN,台湾と日本」、一万人を超える訴訟団の戦いは続いています。あれは、ばれた。揉み消しにかかった時の、あまりに稚拙なやり方は、「あれがNHKか?」となったはずです。

 ということは、少なくとも、そんなに、とんでもなく優秀な頭脳が「あくまでも意図的に番組をつくる」ということではないかもしれない。
 となると、考えられるのは次の推理。
 「NHKの番組制作者自身が、本心から思っているのではないか」ということです。最高の詐欺師はまず自分をだます(なりきってしまう)。
 
 昔、大ヒットしたドキュメンタリーシリーズに、「シルクロード」というのがありました。喜太郎のシンセサイザーによる、印象的なテーマ曲、石坂浩二のナレーション、は、一時期、西域ブームを起こしました。
 NHKが力瘤を入れて、何年もかけて製作し、自信満々で流したあの番組。
 あれは「NHKだけが」、「初めて取材」した、ということで、評判にもなり、驚異的なヒットとなったのですが、ちょっと深呼吸してみれば。

 「何故、NHKだけだったのか」「なぜ、あの中共が、支配の確実でない西域へカメラの入ることを許可したのか」
 好意的に考えましょう。NHKが報道記者魂で頼み込んだ。
 それに対し、「政情不安、放射能汚染の危険のある西域」に、熱意だけで入ることを、許可するか?
 不都合なことは撮影不許可、撮影内容チェック。中共に具合の悪いことは撮らない。あの時、間違いなくNHKは北京放送局日本支局、として行動していた。

 本当は、日中国交樹立時から、始まっているのです。
 国交を樹立すれば、大使館が置かれます。NHKはこの時、北京支局開設を「許可」されています。NHKだけ、です。
 
 天下のNHKです。国家間の取り決めはきちんと守ります。
 身勝手な行動はとらず、中共政府の支持は完璧に守り、中共のテレビ局とは比較にならない高品質な番組を短時間でつくり上げる。何より、中共の嫌がること、禁止していることは絶対にやらない。

 日本人なら当たり前のことだし、NHKからも約束を墨守するよう厳命されているからなのですが、早い話、それで、信頼を得、特別扱い、優遇されるようになるわけです。
 「NHKなら、良いだろう」
 「NHKなら、丁寧に応対しろ」
 「国営局だ、優遇してやれ」
 これが数年以上繰り返されるとどうなるか。

 中共は変わりません。
 しかし、「職人集団」ではあっても、「歴史学者集団」ではないNHKのメンバーは、中共に対し、全幅の信頼を措くようになる。のみならず、当然、好意を持って見る(撮る)ようになる。
 そして、それはNHK全体の共通知識(NHKは特別に優遇される)となる。

 「プロジェクトJAPAN」は、昨年の「台湾」からのつながりでなく、併行して、教育テレビで放送されていた、「日本と朝鮮」の(古代からの)通史の延長線上のものです。
 日韓、日中間で行なわれている歴史に関する共同研究と同じ方向でつくられています。
 韓国でも同様のことが起こりつつあります。
 やっぱり、「NHKなら良いだろう」「NHKなら、優遇する」。
 あちらの言い分を100パーセント受け入れるからです。

 そして、NHKの職員は「何だ、日本で聞いた韓国の印象と全く違うではないか。『我々には』こんなに親切だ。それより、日本はこんな酷いことをしてきたのか」とショックを受けます。

 こうやって、工作員化します。
 そして、「それ、おかしいよ」と誤認を指摘すると、「韓国に気の毒」「NHKのプライド」が燃え上がり、焼入れをします。
 そして「鋼の工作員」の出来上がり。


 ん?安重根は、どこへ行った!?(次回は本線に戻るかも)
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