写真:「第40回JAXAタウンミーティング」 in 大分の会場風景 ※スタッフの方から了承を頂いて会場写真を掲載しています
平成21年10月17日(土)、大分市でJAXAのタウンミーティングが開催されました。

宇宙への夢を語ろう!「第40回JAXAタウンミーティング」 in 大分の開催について(JAXAプレスリリース)
大分は僕の住む熊本のお隣さん。という訳で、勿論参加させて頂きました。
会場の大分県立図書館はプレスリリースによると「大分駅より徒歩25分」とのこと。
JR大分駅から日豊本線の線路沿いに歩くと、コンクリートのモダンな建物が見えてきます。

この図書館の建物は、大分市出身の建築家である磯崎新氏が手掛けたものだそうです。
玄関ホールに入るといきなり巨大な円盤が頭上に浮遊していて、度肝を抜かれます。
さて今回のJAXAタウンミーティングはJAXAと大分県教育委員会との共催だそうで、そのせいか会場には制服姿の高校生たちの姿が目立ちます。
僕の座った席の周りも高校生に取り囲まれてしまい、何だか自分も学生時代に戻って同級生達と学校行事に参加しているような楽しい気分になってきます。
先ずはJAXA広報部の舘和夫先生による「宇宙航空研究開発機構(JAXA)の概要」の解説。「JAXAという言葉を聞いたことがありますか?」という御馴染の問いかけに続いて、
「大分県の予算はJAXAより多いです。ちなみにNASAはJAXAの10倍、ESAは2倍」
それからJAXAの取り組む各ミッションの説明、ISS(国際宇宙ステーション)と日本実験棟「きぼう」やHTV、日本人宇宙飛行士の紹介など。
続いて小澤秀司理事。
小澤さんも先ず「予算を沢山取りたい」とのこと。
それから日本の宇宙開発の歩みの説明。
昭和30年、糸川先生のペンシルロケットに始まる日本の宇宙開発は、航空宇宙3機関統合によるJAXA発足という曲がり角を経てきたが、今現在「宇宙基本法」成立と「宇宙基本計画」策定という新たなる曲り角にきているということ。
宇宙基本法の説明と、各衛星ミッションの説明。
今後の計画として、「はやぶさ」の地球帰還についてもしっかり説明して頂けました。
ここで質疑応答。
高校生達が地球環境やデブリの問題などを質問している中、僕もしっかり質問させて頂きました。
Q:「先日、(前原誠司宇宙開発担当相が)種子島宇宙センター以外の新たなロケット射場を検討しているという話がマスコミによって報道されましたが、JAXAとしては本音では新しい射場は欲しいんですか?
また、それに関連して、近年表立った活動がない内之浦宇宙空間観測所の今後の扱いはどう考えておられるんでしょうか?」
A:「今はロケットの打ち上げは種子島で間に合っている。三菱重工がロケット打ち上げビジネスの受注を沢山取ってくるようになれば検討する。
内之浦については次期固体燃料ロケットの今後次第で現在は様子を見ている。」
とのことでした。
ここで一旦休憩。
続いて第2部では、長谷川義幸執行役によるISSと「きぼう」についての話。
若田宇宙飛行士の宇宙実験のビデオを見ながらの解説。
「この19年間、『きぼう』を造っていた。せっかく造ったので2020年頃まで徹底的に使いつぶす予定」
各国のモジュールとも余裕を持って造っているので、設計上の耐用年数より長持ちするとのことです。
「ISSの公式カメラは民生品。ニコンのカメラです。」
宇宙で使う製品は「燃えない」「ガスが発生しない」「臭いが出ない」が条件だそうですが、これに関して日本製品は評価が高いそうです。
「HTVのドッキング方法はソフトドッキング。これはアメリカで非常に評価が高い。」
ISSのこれまでの歩みについて、
「ヨーロッパはその都度で違う国の人が話し合いに出てくるので対応に苦労した。」
「アメリカは先ず『つくる!』と言っちゃう。出来なければ後で変える。
日本は一つ一つ積み上げてつくっていく。
ヨーロッパのやり方はその中間。」
「宇宙飛行士は『人間としての条件』(コミュニケーション能力や明るさなど)が必要となる。」
それから再び質疑応答。
今回は質疑応答の時間がたっぷり取ってあったし、会場の高校生達も活発に質問していて、登壇者と参加者との一体感があり終始良い雰囲気で無事閉幕。
僕も、高校の天文部や科学部の部員になって行事に参加したようなワクワク感を楽しむことが出来ました。
その後、大分県立図書館の公開書架を覗いて久し振りに「図書館の本の香り」に包まれて幸せな気分に。
素晴らしい秋の休日を満喫しました。
平成21年10月17日(土)、大分市でJAXAのタウンミーティングが開催されました。

宇宙への夢を語ろう!「第40回JAXAタウンミーティング」 in 大分の開催について(JAXAプレスリリース)
大分は僕の住む熊本のお隣さん。という訳で、勿論参加させて頂きました。
会場の大分県立図書館はプレスリリースによると「大分駅より徒歩25分」とのこと。
JR大分駅から日豊本線の線路沿いに歩くと、コンクリートのモダンな建物が見えてきます。

この図書館の建物は、大分市出身の建築家である磯崎新氏が手掛けたものだそうです。
玄関ホールに入るといきなり巨大な円盤が頭上に浮遊していて、度肝を抜かれます。
さて今回のJAXAタウンミーティングはJAXAと大分県教育委員会との共催だそうで、そのせいか会場には制服姿の高校生たちの姿が目立ちます。
僕の座った席の周りも高校生に取り囲まれてしまい、何だか自分も学生時代に戻って同級生達と学校行事に参加しているような楽しい気分になってきます。
先ずはJAXA広報部の舘和夫先生による「宇宙航空研究開発機構(JAXA)の概要」の解説。「JAXAという言葉を聞いたことがありますか?」という御馴染の問いかけに続いて、
「大分県の予算はJAXAより多いです。ちなみにNASAはJAXAの10倍、ESAは2倍」
それからJAXAの取り組む各ミッションの説明、ISS(国際宇宙ステーション)と日本実験棟「きぼう」やHTV、日本人宇宙飛行士の紹介など。
続いて小澤秀司理事。
小澤さんも先ず「予算を沢山取りたい」とのこと。
それから日本の宇宙開発の歩みの説明。
昭和30年、糸川先生のペンシルロケットに始まる日本の宇宙開発は、航空宇宙3機関統合によるJAXA発足という曲がり角を経てきたが、今現在「宇宙基本法」成立と「宇宙基本計画」策定という新たなる曲り角にきているということ。
宇宙基本法の説明と、各衛星ミッションの説明。
今後の計画として、「はやぶさ」の地球帰還についてもしっかり説明して頂けました。
ここで質疑応答。
高校生達が地球環境やデブリの問題などを質問している中、僕もしっかり質問させて頂きました。
Q:「先日、(前原誠司宇宙開発担当相が)種子島宇宙センター以外の新たなロケット射場を検討しているという話がマスコミによって報道されましたが、JAXAとしては本音では新しい射場は欲しいんですか?
また、それに関連して、近年表立った活動がない内之浦宇宙空間観測所の今後の扱いはどう考えておられるんでしょうか?」
A:「今はロケットの打ち上げは種子島で間に合っている。三菱重工がロケット打ち上げビジネスの受注を沢山取ってくるようになれば検討する。
内之浦については次期固体燃料ロケットの今後次第で現在は様子を見ている。」
とのことでした。
ここで一旦休憩。
続いて第2部では、長谷川義幸執行役によるISSと「きぼう」についての話。
若田宇宙飛行士の宇宙実験のビデオを見ながらの解説。
「この19年間、『きぼう』を造っていた。せっかく造ったので2020年頃まで徹底的に使いつぶす予定」
各国のモジュールとも余裕を持って造っているので、設計上の耐用年数より長持ちするとのことです。
「ISSの公式カメラは民生品。ニコンのカメラです。」
宇宙で使う製品は「燃えない」「ガスが発生しない」「臭いが出ない」が条件だそうですが、これに関して日本製品は評価が高いそうです。
「HTVのドッキング方法はソフトドッキング。これはアメリカで非常に評価が高い。」
ISSのこれまでの歩みについて、
「ヨーロッパはその都度で違う国の人が話し合いに出てくるので対応に苦労した。」
「アメリカは先ず『つくる!』と言っちゃう。出来なければ後で変える。
日本は一つ一つ積み上げてつくっていく。
ヨーロッパのやり方はその中間。」
「宇宙飛行士は『人間としての条件』(コミュニケーション能力や明るさなど)が必要となる。」
それから再び質疑応答。
今回は質疑応答の時間がたっぷり取ってあったし、会場の高校生達も活発に質問していて、登壇者と参加者との一体感があり終始良い雰囲気で無事閉幕。
僕も、高校の天文部や科学部の部員になって行事に参加したようなワクワク感を楽しむことが出来ました。
その後、大分県立図書館の公開書架を覗いて久し振りに「図書館の本の香り」に包まれて幸せな気分に。
素晴らしい秋の休日を満喫しました。