三木市議 大西ひできの方丈記

日常生活と三木市議会議員の日常記
「人は宝、子どもは希望」
三木市の再生は人材育成から。

第311回定例会 歴史美術の杜・図書館の移転問題

2011年12月20日 | 議会

311回定例会  

(1人でテープ起こしをしていますので、誤字脱字はご容赦願います。)

 教育委員会関係質問

大西秀樹

歴史美術の杜構想の進捗状況について

この事業は約10億円という巨額な事業費が伴うだけに、多くの市民の方の関心も高く、今後の事業計画にも深く関心を示されている。10月18日に提出のあった「歴史美術の杜」構想の推進等について、と言う資料で今まで頂いた資料との相違点が何点かある。

又、今後の進行計画についても多くの議論が必要ではないかと考えている。

次の3点について聞く。

1点目は、当初の計画との相違点で歴史博物館であったのが歴史資料館に変更されたがその経緯と違いについて。

2点目は、タイムスケジュールの中で平成25年~平成26年の間で史跡保存管理計画策定と記載されているがその内容について。

3点目は、歴史美術の杜構想検討委員会の継続の有無について。

以上、3点について

 

8番目は、図書館の移転について

昨年から図書館の移転問題にからんで勤労青少年ホームの予算や、教育センターの予算など現在の計画では必要ない予算が提案、可決され、広報みき3月号掲載の内容と今回計画の内容が、教育センターへの移転から他の候補地での新築に変るなど、まったく違う内容となり、2転3転した結果市民の皆様には多くの誤解を招いたと思う。又、多くの市民の皆様からは教育センターが存続してよかった等のご意見もいただいている。今回は新築で進んでいるようだが更に注意をして議論をしていかなければいけないと考える。

次の3点について聞く。

1点目は、新築の候補地として3箇所提案されているが、その3候補地の選定経過について。

2点目は、教育委員会として計画している図書館の規模について。

3点目は、図書館活性化構想検討委員会について。

以上3点について

  

本会議の当局の答弁

教育部長(椿原)

資料館について、市民アンケートの結果を踏まえ歴史美術の杜構想検討委員会でも検討して頂き、整備費をあまりかけずに、現在の図書館を利用して資料の保管と展示を目的とした資料館として整備することが望ましいと意見をいただき決定した。

歴史資料館は歴史博物館と比較して、

     出土品の保管場所が多く、展示コーナーが少なくなること。

     整備コストが安価になること。

     保存資料に関する調査研究が必要ないこと。

が相違点である。 

入館者年間見込み 1500016000人 堀光美術館参考

ターゲット  市民、市内外の方、学校の子どもたち

 

今後の進め方について

構想を2月上旬目途で作成

市民の皆様の意見を反映させる手法としてパブコメを考えている。さらに、具体的な構想を進めていく中で、各地区の市民協議会や三木まちづくり城下町協議会、関係地域の皆様へ説明を行うなかで市民の皆様とともに具体的な政策を考えていきたいと考えている。

 

継続した委員会の設立をお願いしたい。 教育委員会で話をしたいと思う。

 

史跡保存管理計画ついて

史跡の保存管理を適切に行なっていく為、文化庁や県教委の助言指導に基づき、文化財保護法に従い史跡保存管理計画を策定する必要がある。2年間

委員は学識経験者、地域代表、公募委員を予定

 

歴史美術の杜構想委員会ついて

1130日の会議を受けて加筆修正を行い242月上旬の第8回の会議で最終構想案の提案をして頂く予定。年度末の委員会をもって解散する予定。

 

移転についてついて

3候補地の選定経過

みっきぃバス、三木鉄道代替バスの便数が多い。公共施設が集約することによりまちの顔づくりにつながることを考慮した。

 

規模について

現在、図書館活性化構想検討委員会で検討中。中央館的な機能を担っている。

蔵書数の数値目標を検討しているところであり、構想案に基づき具体化したいと考える。

 

図書館活性化構想検討委員会継続の有無について

今年度内に構想案の提案をして頂く予定。243月までの任期。

 

図書館の規模について

教育センターへの移転計画のときは蔵書冊数29万冊を予定していたが、その後

新築になったので検討していない。今後委員会の中で検討していきたい。

 

新築する図書館に対して検討する組織の問題について

図書館法に定める図書館協議会でこれまでの図書館活性化構想検討委員会の意見も勘案して決定していきたい。その中で、学識経験者、建築技術の専門家も出席願い進めていきたいと考えている。

 

図書館協議会で話し合いがされるのがいいのかどうかも含めて、委員会で話をしていきたいと考える。(市民公募者の参加も可能と考えるが。)

 

教育長(松本)

図書館についても考えがまとまった段階で出来る限り市民の皆様から意見を聞く場を設けたいと考えている。

 

 市長(薮本)同僚議員の質問に対して(参考)

図書館については設置者という立場で考えを述べさせて頂きたい。

基本的なことは教育長と同じである。

図書館協議会を母体としてという形で教育部長が答弁したと思うが、そのような中に一つの分科会や委員会を設ける中で、市民の皆様方のご意見を反映させて頂けるような場、決まってからこうですよということではなく、決まるときに市民の皆様方の意見を集約していく方法も教育委員会と市長部局もつめさせて頂きたいと思っている。

2312月14日総務文教常任委員会教育委員会

 歴史資料館について

大西:出土品の保管場所が多く展示コーナーが少なくなると答弁があったが、どのような面積割になるのか。

 

文化スポーツ振興課松村課長:現図書館の1階を展示コーナーとし、2階を企画展に使用する。

 

大西:3階は。

 

松村課長:現在は、会議室と閉架式書庫となっているが、計画として会議室はフォーラムや会議を閉架式書庫については出土品の保管庫として考えている。

 

大西:本会議では保管資料に対する調査はしないとあったが、以前はどのようなことをしようとされていたのか。

 

松村課長:博物館は研究費用もあてて、それぞれのテーマを考え調査する予定をしていたが、資料館については控える。

 

大西:整理すると、博物館は調査研究はするけれども資料館は予算の関係もあるので、あまり調査研究はしないということでいいのか。教育長に聞く。

 

松本教育長:その通り。

 

大西:歴史美術の杜活性化委員会終了後は議会答弁では各地区の市民協議会や三木まちづくり城下町協議会、関係地域の皆様へ説明を行う中で・・・。とあった。

ここで、各地区のとは市内各地区という考えでいいのか。

 

松本教育長:三木市内全体にも十分説明をして意見をもらい理解してもらわなければいけないので、市内全体で考えている。

 

大西:意見を聞くだけでなく、意見を反映できる場にしてほしい。

 

大西:地権者の同意について、最終的に地権者の同意を得られなかったときにはどうなるのか。

 

松村課長:同意面積としては、80%が必要になる。申請するときに目標面積に達していなかったら見送りになる可能性もある。文化庁と協議して申請に至るかもしれないので今の時点では分からない。

 

大西:付け城の同意は難しいが、上の丸上司公園単独では文化財指定出来るのか。

 

松村課長:上の丸に関しては、80%でクリアーしている。民地では別所の地権者の方には了解いただいている。共有部分については7割がもらえているが、あとは中々難しい。

 

松本教育長:指定に当たっては三木城址があって付け城がいい状態で残っているのでセットで考え、県教委や文化庁から高く評価頂いている。三木城単独では審議委員に理解してもらうには難しいだろうという見解を頂いている。一部でも必ず付け城がいる。

 

大西:上の丸城址だけの文化財指定はありえないという考えでいいのか。

 

松本教育長:頷く。

 

大西:歴史資料館で入館者の見込みとして堀光美術館を参考に年間15000人から16000人と説明があったが、堀光は企画展示を頻繁にやられているが同じように資料館も考えているのか。

 

松村課長:資料館でも年間3回から4回の企画展も考えている。2階でも美術館と連携して企画展なども行えればと考えている。

 

大西:美術館は年間何回企画展示されているのか。又、図書館の年間の来場者数は何人か。

 

松村課長:美術館は年間15回から16回行っている。

 

告野図書館長:図書館は年間75000人の来場者がある。

 

大西:資料館は集客の場ではないと話があったが、上の丸城址を整備させたなかの全体像として考えると、資料館の展示を年3回から4回しか考えていないのに、現在の美術館が年15回から16回も企画展を行って15000人から15500人来ている。なのに、資料館でそこまでの方が来られるのかということと、図書館で冊数が増えてがんばっている図書館で年間75000の人には来て頂かなければいけないと思うが、教育長の考えはどうか。

 

松本教育長:美術館と資料館は相乗効果というところで美術館と資料館に来られる方々には重なるところと別々のところがあるが、お互いに歴史美術の杜ということで相乗効果を考えている。今の目標人数は少なくともということで、当然、多くの方々に来て頂けるよう考えている。松村課長が学習の場といいましたのは、市内の子どもたちに沢山来て頂けるような企画や仕組みも考えていきたいと思っている。

 

大西:図書館活性化構想検討委員会が終わって今後については図書館協議会でいろんな方々に参加頂くと答弁があったが、図書館協議会の委員の選定基準はどのようなものか。

 

告野図書館長:図書館法の第14条、第15条により市条例で選定を行っている。

 

大西:地域戦略大綱が閣議決定され図書館協議会の委員の選定などの用件が変わったのか。

 

告野図書館長:830日施工され、図書館法で図書館協議会委員の選考基準が自治体で定めることが出来ると変わった。

 

大西:三木市の図書館協議会の条例も変えなければいけないのか。

 

告野図書館長:変えなければいけないと思っているので、今後協議して変える必要があれば3月議会で提案したいと思う。

 

大西:今後の図書館の関係については図書館協議会で話し合われるとあったので、条例についても策定しなければいけないものは早急にして頂いて、その中で委員についても広く市民に参加して頂けるような状態にしてほしい。

 

大西:図書館の建設場所のアンケート結果では、市民病院跡が多かったがどうしてこのような結果になったのか。

 

椿原教育部長:市民病院跡が4割、市役所前駐車場が3割でメリット・デメリットを検討した結果、病院跡は跡地活用検討委員会の検討結果とまったく違う結果になってしまうということ。

病院の経営については、7億円の下方修正をするような現状にあるなかで、売却益は病院経営に充当すると考えた結果、市全体として考えた場合に非常に難しいのでこのような結果になった。

 

大西:それは始めから分かっていたのではないか。

 

椿原教育部長:始めから分かっていた部分もあるが、病院については分かっていたものではない。

いろいろ議論する中で、ベスト案を考えたわけで、これは議論する中で必要な過程であったと思う。

 

大西:市民に何度もアンケートをするんだったら、事前に病院の経営状況まで調べてするべきであったと思う。今後こういうことがないようにしてほしい。

 

大西:図書館の新築を考えていく上での組織について、教育長の見解を聞く。

 

松本教育長:市民の意見を聞く方法として2つある。

1つは、図書館協議会に入ってもらって、意見を聞く方法。

2つは、計画が決まってから市民への説明会を聞くよりも計画段階で説明会を行いたいと考えている。

 

大西:歴史美術の杜、図書館の新築共積極的に市民の方々に関って頂いてつくっていくという考えでいいか。

 

松本教育長:頷く。

 

 

 

歴史美術の杜構想から図書館の移転問題に発展し、当初教育センターに移転予定であり、一部予算も可決されていたが、当局の方針転換により再度アンケートをとるなど言い訳作りを行い、新築で再計画されようとしています。

しかし、歴史美術の杜構想の全体計画が総工費約10億円と巨額な事業ですので、事業の是非も含めて検討しなければいけませんし、図書館の新築から玉突きのように計画を進め、結果市民にとって何の担保もない事業にならないように当局とも今後も議論し、皆様にも情報を発信していきたいと思います。

又、議会で承認しました教育センターに関する移転に関する調査費用500万円は執行しないこととし、代わりに教育センターの空調設備の費用500万円が補正予算で計上されました。

勤労青少年ホームで教育センターの中の機能の一部が移転するための検討費用1000万円も図書館の教育センターへの移転が無くなったので、執行停止のまま、来年3月議会で減額するとのことでした。

今度こそ、教育委員会のぶれの無い政策提案を期待して、議論していきたいと思います。

 


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