三木市議 大西ひできの方丈記

日常生活と三木市議会議員の日常記
「人は宝、子どもは希望」
三木市の再生は人材育成から。

三木市の空歳入:多世代交流拠点(大型遊具)問題

2017年03月12日 | 三木市政

この度、三木市の予算の進め方に議会がNOを突き付けた問題について

この場をお借りして、少し解説を致します。

 

① 三木市の28年度当初予算の説明では、多世代交流拠点の整備に4500万円の市債(借金)と交付金(国から貰えるお金)

と一般財源で、合計1億2500万円の事業費と説明がありました。


②この度の3月議会で昨年7月に内閣府と交渉する経緯の中で、交付金申請をあきらめ、市債(借金)で事業をすると決定して業者と29年1月に契約した。


③予算の適切な説明責任が果たせていないことから、議会で否決


④補正予算には、既に契約済の事業等の義務的経費を執行する責任があるので、否決された議案と同じものを再度上程→再議

(既に多世代交流拠点については契約を済ませていますが)

市民に昨年3月の広報でも交付金を充てると告知し、みきっ子未来応援協議会でも話に上がりましたが、説明していません。

そこには、松本教育長・北井副市長・井上副市長も参加していましたが。

知らん顔して、トボケてたんでしょうか?


下は、この度の役所の説明です。


 

これからが本題です。

下記は、28年度当初予算です。昨年(28年3月)に説明があった予算書です。

上記赤枠内

事業費1億2500万円です。これだけでは、借金などの財源が分かりませんので、次の様な説明がつきます。

下記赤枠内 市債(借金) 多世代交流拠点整備事業債 4500万円 三木市が4500万円の借金をすると言うことです。A


それと、借金をする時に必要なものがあります。

下記です。

第3表 地方債  これが議決されたという証明をもって県に申請して

借金をするお墨付きをもらいます。

赤枠内多世代交流整備事業  1億円 と言う事で、1億円の借金が可能になります。


既に、昨年、国と交付金についての協議をする前に

1億円の借金の予定をしています。

交付金がついても、つかなくっても事業をおこなえるようにしていたのです。

普通、4500万円(28年度当初予算)の借金をするのに、1億円の借金の予定はたてません。


この度の3月議会(補正予算)で、更に三木市は5500万円の新たな借金をするといっていますので、合計1億円の借金になり、市長の計算通り多世代交流拠点整備事業は行えるということになります。

 



今、巷で話題の森友学園 提出先によって複数の工事金額があったと紙面をにぎわしていますね。

市長は市民には4500万円の借金といい、

   県には1億円借金するといい、使い分けをしていました。

 


また、契約書を情報公開請求により入手しましたので御覧頂きたいと思います。

設計業務についての契約書です。着手から完成までの日時については、ある程度の理解が出来ます。


下記は工事請負契約です。工期が29年1月7日~29年3月31日

上記、設計図完成日が3月21日なのに、下記工事の完成が3月31日

その間10日ですが、工事完成は物理的に無理です。

無理な契約を締結した理由は、自らの思い通りに事業を完成させるための手法だと考えます。


設計図が完成 → 承認 → 工作物作成(発注)・現場土工事 → 現場作業 → 工事完成 → 竣工検査委


上記に加え、悪質なのは、工期 29年4月3日~29年9月29日を消して工期を変更している事です。

3月議会で補正予算承認後 → 工期契約 29年4月3日~

ならば納得は出来ますが。

議会が否決しても契約さえ済ませておけば、義務的経費は執行出来て工事は出来る。と計画的に水面下で進めた結果だと考えます。

 


最新の画像もっと見る

8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
同感 (ASA)
2017-03-18 21:09:39
「工事の発注」を書かれたUnknownの方に、全く同感です。
またウソじゃないんでしょうね?という疑念が、常に湧いてくるって。自治体としてどうなのでしょう?
返信する
工事の発注 (Unknown)
2017-03-14 07:21:15
通常の工事発注は設計を行い、その後に積算して発注をするのが一般的ですね。設計業務と施工を並行発注することは基本的にありえない(積算の基礎となるものが無いので予定価格が定まらない)ことです。工事をコンペ方式で発注するならば、設計委託業務は必要がなくなりますし、一体どのような内容で契約されているのか教えてほしいものです。大体、設計もできていないのに工事費がほぼ算出されていて、契約金額もその額ありきのような価格で落札しているあたりは、何か怪しさを感じえずにはいられません。
返信する
ついでに、ホームページも (Unknown)
2017-03-13 22:44:10
ついでに、三木市のホームページも本当の事とウソを織り交ぜた内容でしかない、似非(えせ)情報というところですかね!!!
返信する
結局は、広報でウソつくから・・ (Unknown)
2017-03-13 22:41:00
国費なんて、年度前の時点で、いくらもらえるか分からない(下手したらもらえないこともある)ものを、広報で「交付金をもらって・・」などと言うから・・。その点については、表現について、「明らかに市民にウソをついている。」と言い切れますね。
つまり、三木市の広報(不祥事なんかの言い訳用別冊版を含め)は、「嘘のかたまり」と言い切れますね。
税金で、広報を出してほしくないですね。どうせ、本当の事とウソを織り交ぜた冊子でしかないので・・。
そこら辺の、三流雑誌より信憑性無いんじゃないですか!!!
返信する
一般市民の疑問? (Unknown)
2017-03-13 21:15:01
 多世代交流施設整備事業の設計業務の委託契約期間中に、同時並行で同施設の建設工事契約を成しているが、この様なやり方は公共施策の通常の手法なの?。
 本来、実施設計が業者から示されそれを市側が確認し、双方で修正協議し精査した後の設計業務の完了後に、工事を着手するのが一般常識的な流れではないの?。
 三木市のこのやり方では設計業務の委託契約の意味を成さないし業者まかせの契約で市のチェックが設計に活かされないのではないの?。
 本当にこのような流れで瑕疵はないの?。教えて下さい。
返信する
理解できない… (ASA)
2017-03-13 14:09:00
一般市民の感覚では、
「補助金を使う」といって使わないとか、それについて、議会にもそのために集まっている協議会にも報告説明することなく黙ったまま事業を進めるとか、ありえないです。
しかも、8月の段階でみきっこ協議会で出た「国の交付金はもう決定しているのか」という質問に対して市の担当者は「交付金の交付決定は、まだ受けていない。」と回答していると、議事録に出ています。
決定も何も、申請すらしないと決めていたこの時期に、みきっこ協議会に対してすでにウソをついていたんですね(ーー゛)。

市のやっている事が理解できない。
そして、工期が100日近く短くされてる理由も分からない。
突貫工事で、子ども達の施設に不備でもあったらどうするのでしょう?

返信する
訂正印について (Unknown)
2017-03-13 12:18:51
当事者の合意に基づいていれば法的にはなくても構いませんが、言った言わないの争いになった時の為に押印するのが普通です。

後で書き換えるなど、何か悪さをするために敢えて押さなかったのでは?
返信する
素朴な疑問。 (Unknown)
2017-03-13 07:23:41
工事請負契約書の訂正って訂正印いらないの?
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。