本会議閉会日(3月27日)に下記の修正動議を提出し、合わせて一般会計予算に対して反対討論を行いました。
提案した修正動議について
提出者:大西、賛成者:岸本議員
採決の結果(賛成者):藤本議員、中尾議員、大眉議員、板東議員、岸本議員、大西
残念ながら主張に賛同を得ることが出来きませんでした。
ただ、1点目の地方債の起債の限度額については議会内で問題視(調整)したこともあり役所の提案に対して、委員会修正案が可決されました。(市債の額に統一する案)
下記は私が行った反対討論の内容です。
平成29年度三木市一般会計予算に反対の立場から次の3点について反対討論を行います。
1点目は、地方債の起債の限度額について
2点目は、債務負担行為まちの再生事業用地取得事業2億2000万円について
3点目は、大型集客施設立地促進事業111万8000円について
以上の3点についてであります。
1点目の地方債の起債の限度額についてです。
本来は起債限度額の合計金額と市債の合計金額はイコールが望ましいと考えます。
29年度当初予算では、借金が出来る限度額合計は、所管課から予算要求されている借金をする合計額と一致させていません。
通常、予算で不足が生じる場合は補正予算で提案され審議されますので、予算要求されている以上に借金が出来る限度額を空増して空歳入にする必要はありません。
喫緊の例では、3月議会で多くの議員が取り上げ問題になった多世代交流拠点が有ります。国からの交付金が見込めなくなったにも関わらず、1月に業者と契約を交わせたのは、この度取り上げた抜け道があったからです。
つまり、必要以上に借金が出来る限度額を空増して歳入を確保していた為、補正予算として議会に提案せずとも予算の裏付があったことから契約が出来てしまいました。
そもそも議会は性善説で考えており、役所がこのような姑息な手法を使うとは考える余地もありませんでした。
しかし、この度の問題から過去に遡り精査しました。
平成22年まではイコールですが、平成23年以降は借金が出来る限度額の合計は、借金の合計額に約4億円から約8億5000万円も空増していました。
私は、他の多くの自治体同様地方債の起債の限度額と市債の額をイコールに修正する必要があると考えます。
企業会計の下水道事業についても同じことが言えます。
よって、三木市は市民に御理解を頂けるように透明性を確保した財政運営をしなければならず、ジャッジして三木市に是正を求める責任が議会にあると考えることから、それぞれの地方債の起債の限度額について反対します。
2点目は、債務負担行為、まちの再生事業用地取得事業2億2000万円についてです。
用地取得費用2億2000万円は集合住宅建設の為に、三木市に先行して土地開発公社に取得させる為の費用です。
三木市が買い戻す時には利息分もオンされます。
先日、常任委員会に資料が提出されましたが、土地の位置図だけでありました。それも、閉会間際の22日に提出されたものです。説明するに足る資料はそれ以外ありません。
他は、本会議や常任委員会での口頭による答弁のみで、事業目的・事業計画・事業内容等は詰めた案さえも提案されていません。
案さえ提案すれば認められると言うものではありませんが、案さえも市民や議会へ理解を得る為に提案がされていない事業予算を計上することに疑問を感じざるを得ません。
よって、用地購入に関しては市民や議会に対して理解を得る為の、明確な説明責任が欠如しており、不確定要素がぬぐえない事から反対します。
3点目は、大型集客施設立地促進事業111万8000円についてです。
これは、三木市の方針が当初から二転三転している中で、山陽三木インター北側に計画が予定されている大型集客施設の構想を推進するパートナーを選定する予算と説明されています。
役所の説明では29年3月末迄に基本構想を策定した後、パートナーを選定するようです。
この度の3月議会では残念ながら基本構想は示されていません。
示されるのは議会が閉会された後です。
非常に規模の大きな事業にも関わらず、基本構想について議会での説明責任、つまり、市民への説明責任を果たすことなく、既成事実を作る為に先行してパートナー予算を計上していることに憤りを覚えます。
市民や議会へ真摯にそして明確に、また説明内容が二転三転することないように説明責任を果たして頂きたいと思います。
私は、大型集客施設の議論する事無く既成事実を作り出す手法に疑問を抱かずにはおれません。
よって、大型集客施設立地促進事業111万8000円の予算について反対します。
以上、3点。
1点目は、地方債の空歳入、2点目は、明確な説明責任が果たされていない2億2000万円の土地購入予算、3点目は、市民や議会不在で進められている大型集客施設立地促進事業と言う巨額予算が共なうであろう関係予算111万8000円について反対討論と致します。
最後に、現在三木市が進めている事業の幾つかについて、私にはブラックボックスのように見えてなりません。
それぞれの事業について、市民は市長に白紙委任している訳ではありません。既成事実を先行して作り出し強引に事業を進める手法は公共として褒められた手法ではないと考えます。
市民に御理解いただけるように手順を踏んだ上で説明責任を果たし、時間を掛けて議論して是非を問うて頂きように切にお願いしまして終わりにしたいと思います。
これ(反対)が通らないのが三木市の政治です。悪しき・他の市では見られない・恥ずかしい三木市の政治です。
その中心に、藪本市長がいます。