宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

大草原で牛がストレス発散

2011年06月10日 14時21分04秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

 大崎市営鳴子放牧場は,秋田,山形県境に位置し,約158㌶と広大な面積に,毎年,5月から11月までの半年間,1日平均にすると約90頭の繁殖和牛が放牧されています。今年は積雪が多かったこともあり,開牧は5/19とやや遅くなりました。
 この放牧場は,旧鳴子町が開設し,飼養農家の省力化と多頭化による畜産農家の育成と経営の安定化を図ってきました。
 平成18年に,近隣1市6町と合併して,大崎市が誕生したことにより,市全域の畜産振興に放牧場がどのように貢献すべきかを求められています。
 平成21年度から,牧区ごとの土壌分析結果を基にした施肥を行っており,化成肥料の適正な施肥でコスト低減を図っています。
  平成22年度には,先進地から学習するため岩手県滝沢村の相ノ沢牧野を視察したほか,社団法人日本草地畜産種子協会飼料作物研究所の放牧アドバイザー・落合一彦氏から改善指導を受けました。
  それにより今年度は,①石灰による酸度調整を中心に,窒素成分の施肥を控えたスプリングフラッシュの抑制,②簡易な電気牧柵の設置による集中管理,③草地簡易更新による牧草生産力の向上の三点を中心とした取り組みを行うことにしています。
 地域の繁殖牛経営は高齢化が進行しており,労力軽減の観点から見ても,放牧場がこれからも果たす役割は小さくありません。普及センターは,調査研究課題として活動を行い,放牧場の運営について今後も支援していきます。

<連絡先>
 宮城県大崎農業改良普及センター  先進技術班
 TEL:0229-91-0726 
 FAX:0229-23-0910


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マンション管理組合との連携による花壇づくり

2011年06月10日 13時48分15秒 | 競争力のあるアグリビジネス経営体の育成

 先進的なアグリビジネス経営体への発展へ向け,普及センターのプロジェクト課題に位置付け支援している,角田市毛萱の農産物直売所「産直広場あぐりっと」を運営する()あぐりっとかくだでは,仙台市若林区の409戸で構成されるマンション管理組合と連携し, 63日にマンション敷地内で花壇づくりと農産物の販売会を行いました。

(合)あぐりっとかくだの生産したサルビアやマリーゴールド,ベゴニアを利用してマンション居住者約40名による花壇づくりが行われ,生産者と消費者の交流が図られました。

また,販売会ではブロッコリーやトマトなどの新鮮野菜やおにぎり,角田特産のウメを練り込んだ米粉麺などの農産加工品が販売され大好評でした。

()あぐりっとかくだでは,東日本大震災直後の食料が不足する時期にもマンションを訪れ特別販売を行い居住者とのつながりを深めており,代表の三浦徹氏は,今後も継続して販売会を開催し,さらに交流を深めていきたいと抱負を語っていました。

 

 

 

〈連絡先〉大河原農業改良普及センター  先進技術第二班 

       TEL0224-53-3431 FAX0224-53-3138


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