宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

震災復興の願いを込めて「2011瀬峰農場発信!田んぼアート」開催

2011年06月16日 17時21分13秒 | 環境と調和した農業生産に取り組む経営体

 6月4日,栗原市瀬峰地区の水田1.2ha(JR東北本線沿い)を会場に田んぼアートの田植えが行われました(主催:瀬峰地区循環型農業推進会議(愛称エコせみね))。
 4年目となる今年のテーマは東北楽天ゴールデンイーグルスと震災被害者への激励。当日は球団の公式チアリーダー,東北ゴールデンエンジェルスの3人とベースボールスクールの鷹野コーチが参加し,地元の小学生や市民約170名とともに水田に苗を手植えしました。アートのデザインはイーグルスのロゴマークに「日本一に向かって真っすぐ」「がんばろう東北!!」「エコ・せみね」の文字をあしらったもので,事前に小牛田農林高校農業技術科2年の41名が測量・マーキングしました。7月中旬には葉が緑,紫,黄,白になり,田んぼにアートが浮かび上がります。
 普及センターでは同地区において,耕畜連携による循環型農業づくりを支援してきました。現在,「安全・安心・おいしい!瀬峰農場=循環型農場のまちせみね」を合い言葉に,良質堆肥を使った環境にやさしい栽培方法による農産物「エコ・せみね」のブランド化に取り組み,平成22年度には「第40回日本農業賞大賞」を受賞しました。田んぼアートは,「エコ・せみね」ブランドの認知度を高め,循環型農業システムの取組みとして広くPRする目的で平成20年度から開催してきました。今後も側面から活動を支援するとともに「耕畜連携」「農産物のブランド化」の取り組み成果を栗原市全体に波及させていきたいと考えています。

楽天ゴールデンエンジェルスと地元の小学生が仲良く手植え

<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 地域農業班 
TEL:0228-22-9404       FAX:0228-22-5795・6144


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これからの上片馬合の集落と営農を考えよう!

2011年06月16日 17時13分26秒 | 地域農業の構造改革に向けた取組支援

 栗原市金成地区の上片馬合営農組合(組合長:菅原 等,組合員15名)は平成20年4月に設立した集落営農組織で,普及センターでは平成21年度からプロジェクト課題に取り上げ,集落営農の発展へ向けた活動を支援しています。これまでに,畜産部門で組合員7戸が和牛の共同哺育育成を行う農事組合法人「上片モーちゃんクラブ」を平成21年4月に設立しましたが,水稲の担い手や耕作放棄地をどうするかなど課題も多く,営農組合活動のステップアップが求められています。
 そこで,集落営農のモデル事例を勉強し,目指す方向についてお互いの意見を交換し合うことが大切であると考え,平成23年6月2日上片馬合集会所において,「これからの上片馬合の集落と営農を考えよう!」をテーマに全体検討会を開催しました。当日は,組合員15人のうち13人が出席し,営農の現状や今後取り組むべき課題等について熱心に話し合いが行われました。
 最初に,JA会津みどり管内にある4つの集落営農の事例をDVDで放映した後,普及センターが座長役となり,意見交換をしました。
 当地区の農業機械は個々の組合員が揃えており,直ちに共同化が進まないと考えている反面,機械利用の在り方について話し合いが行われていないため,個人で購入してしまうという意見や,当地区では女性による自給野菜の漬物づくりの取り組みが熱心で,品質も極めて良く,集落営農の活性化につなげることができるのではないかという意見,さらに集落の心を一つにして営農を進める必要性があるなど前向きな意見が多く出されました。今後,これらの意見を役員で集約し,集落営農組合の実践活動へつなげていきます。
<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 地域農業班    
TEL:0228-22-9404     FAX:0228-22-6144


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水稲の湛水直播栽培播実演会を開催しました

2011年06月16日 10時55分09秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

 美里農業改良普及センター管内では水田作の所得向上に向け,省力・低コスト化が期待できる水稲直播栽培の導入が進んでいます。これを受け今回,岩手県農業研究センターが開発し,(株)岩手クボタが知的財産権の利用を許諾された「水稲湛水直播機のフロートに装着する作溝装置」を搭載した湛水直播機による高効率湛水直播研修会を開催しました。
 この装置の特徴は,「は種と同時に幅,深さとも十分な導水溝を設置する」ことによる出芽率の向上や,出芽ムラの解消による苗立率の向上を図る点にあります。
 研修会では機体や装置について概要を説明した後に,は種作業の実演を行いました。参加した生産者や関係機関からは,明渠のように作成された導水溝を見て「想像していたより深くて広く,効果的に感じられる」「これなら苗立率の向上や,その後の収量向上に期待できる」との声が聞かれました。
  今回,宮城県内で初めて本装置を導入するとともに湛水直播栽培(H23年度:約6ha)の実践者でもある西條靖也氏(涌谷町)は,「これまではほ場の均平度を高める事に神経を使っていたが,本装置の導入によりその負担が軽減された。今後の生育と収量向上に期待したい。」と話されております。
 普及センターでは今後,生育の推移を調査するとともに機会を捉えて情報発信を行いながら,管内の水稲直播栽培を支援して参ります。

<問い合わせ先> 

美里農業改良普及センター 地域農業班   TEL 0229-32-3115

播種作業と作溝の状況

特異な形状の溝切り装置


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