宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

若木ワラビを軸とした地域ブランドづくり

2011年06月27日 15時40分44秒 | 競争力のあるアグリビジネス経営体の育成

 栗原市栗駒松倉の若木(おさなぎ)営農組合は,平成19年に水田経営所得安定対策への参加を契機として結成された集落営農組織です。これまで農地の利用集積を進めながら,転作田を利用して野菜やそばなどを栽培し,栗原市内の直売所等で販売してきました。

 平成21年からは,地区内に点在する山間丘陵水田の有効活用として,30aほどの面積でワラビの栽培を開始しました。ワラビの栽培が軌道に乗り始めた翌年には,地元の漬物加工会社へ委託しワラビ漬けを製作。直売所で販売を始めたところ好評を博し,口コミも手伝って注文に応じきれないほどの売れ行きとなりました。平成23年はさらに面積を拡大し,昨年の3倍の生産量確保を目標として,7月いっぱい続く収穫作業に励んでいます。

 今後は商品のバリエーションを増やすべく,新たな加工品の試作に取り組んだり,商品ラベルの考案なども進めながら,販売を通じて「若木」のイメージアップにもつなげていこうと頑張っています。普及センターでは加工品開発や販路拡大に向けた支援など,バックアップを進めていきます。

<連絡先>

宮城県栗原農業改良普及センター 先進技術班 

TEL0228-22-9437       FAX0228-22-6144

 

 


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ほうれんそうでクロピクテープ処理実演会開催

2011年06月27日 11時48分10秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

 管内はほうれんそうの周年栽培が盛んですが近年、萎凋病の発生が問題となっています。比較的規模が大きな一部生産者で、クロルピクリン液剤による土壌消毒が普及しています。萎凋病による被害が深刻なため、クロルピクリンによる土壌消毒を希望される生産者もありますが、本剤は劇物であり安全面で特に取り扱いに注意を要し、専用の灌注機も必要
です。そこで、成分が同じで取り扱いやすいクロピクテープの使用方法を研修するため、6月9日に涌谷町ほ場において、メーカーの協力を得て実演会を開催しました。テープ埋め込みのための溝は、実演会前日に、90cm巾、深さ15cm程に準備しておきました。灌水は、処理前前日に43t/10a散水しましたが、処理の段階では適正な土壌水分状態になっていました。園主からは「土質や灌水方法によって、散水時間が異なるので、各自水分状態を確認して水分調整する必要がある」と注意が呼びかけられました。

<問い合わせ先>
 美里農業改良普及センター 先進技術班
  TEL 0229-32-3115         FAX 0229-32-2225


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