宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

「石巻地域で果樹栽培講習会が開催される」

2014年01月23日 16時52分54秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

 1月21日に東松島市大曲でJAいしのまき主催のブドウ栽培講習会が開催されました。JA直売所のブドウ生産者や栽培志向者など20名余りの参加がありました。

 宮城県農業・園芸総合研究所園芸栽培部の柴田技師が講師に招かれ,‘紅伊豆’,‘ゴルビー’,‘藤稔’の3品種の剪定と栽培管理指導が行われました。参加者は果実の裂果対策(水分ストレスの軽減)や弱剪定(花芽の充実)・強剪定(樹勢の回復)の使い分けが勉強になったようです。


 次に,普及センターから株式会社ぱるファーム大曲で取り組んでいるブドウのアーチ栽培技術の紹介を行いました。この技術は新潟県で開発された栽培技術を参考にしており,単純な剪定(短梢剪定)とパイプハウスの有効活用(ブドウ栽培中の水稲育苗)が特徴です。

 最後に‘シャインマスカット’の試食があり,マスカット臭が強く,果肉が密で果汁が多いことなどから,参加者から「この時期まで保存できる品種に驚いている」,「おいしい,作ってみたい」などの感想がありました。


 普及センターではブドウやカーランツなどの栽培指導に加え,関係機関と連携した生産者の掘り起こしも継続して行っていきます。

<連絡先>
 宮城県石巻農業改良普及センター 先進技術第二班
 TEL:0225-95-7612  FAX:0225-95-2999


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平成25年度登米市農村教育青年会議を開催しました

2014年01月23日 10時11分28秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保

1月19日に中田町宝江ふれあいセンターを会場として「登米市農村教育青年会議」が開催されました。これは登米市農業青年クラブ員が日頃の活動の成果や,自身の営農についての意見を発表する会で,当日はクラブ員5名が参加しました。
 プロジェクト発表の部は,農業青年クラブ員主催で仙台市で行われた一般市民との意見交換会についての発表でした。意見交換会はクラブの知名度向上が目的で,企画を立ち上げる上での苦労や開催して感じた成果・課題について,写真を用いてわかりやすく説明しました。意見発表の部では,市内の農業法人で働いているクラブ員が,法人の経営内容などについて発表しました。審査委員の方からは「将来の経営についてより大きな目標を持つとよい」とアドバイスを受けました。クラブ活動発表では,登米市農業青年クラブの今年度の活動について報告がありました。遊休農地を活用したそば栽培やスポーツ交流など多くの行事に積極的に取り組んでいることがよくわかる発表でした。発表者は来月開催される宮城県農村教育青年会議でも発表をすることになっており,審査員のアドバイスを踏まえ,臨むこととしています。
 今後も普及センターでは農業青年クラブ活動を支援していきます。

<連絡先>
宮城県登米農業改良普及センター 地域農業班
〒987-0511 宮城県登米市迫町佐沼字西佐沼150-5
電話:0220-22-8603 FAX:0220-22-7522


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「若手農業者が農業経営の夢を語る」

2014年01月22日 11時09分41秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保

 石巻地区4Hクラブ連絡協議会は1月20日に県石巻合同庁舎で石巻地区農村教育青年会議を開催しました。この会議はクラブ員の取組や主張を発表するもので,今年度は次の2部門での発表となりました。

 「農村青年の主張」の部では,就農3年目の阿部さんが農業嫌いから就農に至った経緯,津波被災から挫けず営農を再開させた父のような農家を目指すこと,実家の経営から独立して法人を立ち上げ今春から大規模施設園芸へ取り組むことなどについて発表を行いました。


 「クラブ活動発表」の部では,4Hクラブ会長の庄司さんが平成25年度活動テーマ「交流」に基づく直売会,農大生や他県の4Hクラブ員との交流など様々な取組を紹介しました。


 発表者は審査員と来賓から述べられたアドバイスを参考に発表内容を再度検討し,2月8日に行われる平成25年度宮城県農村教育青年会議で上位入賞を目指します。
 普及センターでは,将来の地域農業をけん引する若手農業者の育成を今後も行っていきます。


<連絡先>
 宮城県石巻農業改良普及センター 地域農業班
 TEL:0225-95-1435  FAX:0225-95-2999


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名取市の新成人に贈る花束作りをしました

2014年01月22日 10時23分31秒 | 東日本大震災からの復興に関する支援

 1月11日,名取市花卉生産組合で成人式の記念に贈られるカーネーションとばらの花束作りが行われました。名取市では,新成人への記念品として贈る花束を毎年,当組合に依頼しています。

当組合では,昨年度から花束のスタイルをこれまで作っていた草丈の長いものから,草丈の短い同系色のブーケスタイルに変更しており,昨年度,大変好評であったことから,今年度も同様のブーケスタイルとしました。

普及センターでは,昨年度,「花き6次産業化講習会」を3回開催し,消費者の視点に立った商品の作り方の研修を行ってきました。今回,花束作りを行った組合員の大半が講習会の受講者であったことから,色合わせやラッピングなど新成人に喜ばれるよう工夫しながら作成することができました。

 今年度も普及センターでは,組合で生産された花を用いた商品作りの研修会を予定しており,技術向上を支援していきます。

連絡先 亘理農業改良普及センター 先進技術班 TEL 0223-34-1141

 

         

 


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地元産しょうがを題材に生産者と実需者との意見交換会を開催しました

2014年01月20日 17時19分59秒 | 農村地域の振興に向けた取組支援

 平成25年12月18日に農家と実需者との間で,地元産しょうがをテーマに意見交換会を開催しました。

 水産加工業者とレストランに収穫した新しょうがを提供し,調理されたしょうがの品々を食べながら,情報や意見を出し合ったところ,実需者の需要量や活用方法,希望する入荷形態等が明確になりました。また,収穫後の品質低下の対策として,早期の一次加工など,対処方法の提案があり,出席した農家は,地元産しょうがの取り組みを展開するにあたり有用な情報を得た様子でした。

 「作ったものを売る」プロダクトアウト型農業から,「実需者,消費者のニーズに対応する」マーケットイン農業への転換が求められる中,今回の意見交換会は,有意義な機会となりました。


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栗原米を使った商品開発

2014年01月20日 10時50分03秒 | 競争力のあるアグリビジネス経営体の育成

 栗原地域では,女性農業者やグループが起業活動として,地域の食材を活かした漬物や惣菜,餅加工などの農産加工に取り組んでいます。特に栗原地域はおいしい米の産地であることから,米を使った新たな商品開発を支援するため,第1回目は,「あられ」の菓子作り講座を行いました。2回目となる今回は,「大福,求肥(ぎゅうひ)※」の菓子作り講座を開催し,農産加工グループ員など14名が参加しました。
 講師には,仙台市で「菓心モリヤ」を営み,宮城調理製菓専門学校の講師もされている,森谷幸男氏を招き,豆大福と求肥を使った和菓子と赤飯の調理を行いました。始めに,「今は,どこにでもコンビニがあり,東京の街中でも田舎でも同じものが食べられる時代。だからこそ,ここの味を大事にして欲しい」と講師からお話をいただき,調理を開始しました。豆大福では,餅(皮)の加減やえんどう豆の硬さのポイントを,そして,求肥の作り方と扱い方など,手際よく教えていただきました。後半は,まんじゅうやわらび餅も調理し,全6品調理を行いました。参加者は,一つ一つのプロの技に驚きながら,少しでも自分達のものにしようと一生懸命話しを聞き,参加していました。
  現在,第1回目の講座で学んだ,「おこし」や「あられ」もさっそく商品化に向けた動きが見られます。今後も普及センターでは,女性農業者等の起業活動について支援を行っていきます。
 ※求肥:ぎゅうひ。白玉粉または餅粉に,砂糖,水あめを加えて練りあげたもの。やわらかくて弾力があり,日もちがよく加工しやすい。鹿の子や調布などの芯にしたり,薄くのばしてあんを包んでまんじゅうにする。

 大福作り

 真剣に話を聞く参加者

<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 地域農業班    
TEL:0228-22-9404       FAX:0228-22-5795・6144


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「平成25年度気仙沼・南三陸地域農業経営セミナー」を開催しました

2014年01月17日 11時57分51秒 | 東日本大震災からの復興に関する支援

平成26年1月14日,本吉公民館で実践者から先進事例を学ぶため,普及センター及び管内関係機関が連携して「平成25年度気仙沼・南三陸地域農業経営セミナー」を開催しました。
 これからほ場整備事業により農地復旧する地区では,ほ場整備を契機に担い手の育成や組織的な取組で地域農業の再構築を進めていく必要があります。今回は,ほ場整備事業実行委員や認定農業者を中心に76名が参加しました。
  講師に,農事組合法人ゆいっこ 代表理事 今野氏(石巻市)と農事組合法人かがの営農組合 代表理事 熊谷氏(登米市)の2人を迎えました。
  今野氏は,管内と同様に津波で壊滅的な被害を受けましたが,周囲の支援を受け営農再開を果たしたこれまでの経緯などを紹介されました。
  熊谷氏は,水稲と麦類や露地野菜の組み合わせで周年就労体系を実践している農業法人のリーダーとして,組織運営で心がけていることなどを紹介されました。
  参加者は,これから農地復旧をスタートする地域の農業者が多く,今回のセミナーをきっかけに地域の担い手として地域農業の再建を進めていくことが期待されています。
  普及センターは,今後も関係機関と連携して地域農業の構造改革に向け活動していきます。

<連絡先>
宮城県本吉農業改良普及センター    地域農業班
 〒988-0341 気仙沼市本吉町津谷桜子20-2
    0226-29-6044


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農村レストラン「味の里」の発展に向けた研修会を開催!

2014年01月15日 18時16分00秒 | 競争力のあるアグリビジネス経営体の育成

 去る12月26日(木),丸森町の農産物直売所「いきいき交流センター大内」に併設する農村レストラン「味の里」の運営改善に向け,フードコーディネーターの早坂具美子氏を講師とした「みやぎグリーン・ツーリズムアドバイザー研修会」を開催しました。

「味の里」は平成18年にオープンし,これまでは「ヘルシーメニュー」と銘打った野菜中心のメニューを中心に運営を行ってきましたが,今後は肉を使用した若者や子供向けのボリュームのあるメニュー等,新たなメニュー開発に取り組み,より広い客層の開拓とさらなる売上向上を目指しています。今回は全3回の研修会のうちの第1回目で,「味の里」の運営を行う組合員11名が出席し,現行メニューの見直しや新メニュー開発に向けた検討を行いました。

早坂先生からは新メニューの提案をはじめ,メニューの見直しや価格設定の考え方,魅力あるメニュー表の作成や店内のレイアウト方法など,レストランの運営全般に対して多くのアドバイスをいただきました。出席者は先生のアドバイスに熱心に耳を傾け,積極的に質問を行っていました。

「味の里」では,今年度中に数回研修会を開催し,新メニューの開発と改良及び店内のレイアウト等の改善に取り組む予定です。普及センターでは,これらの取組による「味の里」の経営発展を支援していきます。

研修会の様子

 

〈連絡先〉大河原農業改良普及センター  先進技術第二班 

       TEL:0224-53-3431  FAX:0224-53-3138

 


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平成25年度の水稲乾田直播栽培の実績を検討しました

2014年01月10日 10時24分54秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

 美里町小牛田地区の「乾田直播栽培研究会」は現在15名の会員で組織され,地域に合った水稲乾田直播栽培(以下乾直栽培)の確立を目指して活動しています。
 12月16日に開催された実績検討会には6名の会員の他,関係機関の担当者が出席し,新しい肥料を使った栽培試験の結果や各会員の収量,品質等について検討しました。
 今回の試験では,前年度の試験結果を踏まえ,初期の窒素溶出を少し抑え,施用約1ヶ月後に溶出割合が高くなる肥料を試験に用い,慣行区と比較しました。
 その結果,生育中期以降,試験区が慣行区の生育を上回りましたが,収量はほぼ同じだったこと,品質,食味値は試験区の方が良く,試験区の方が後半まで稲体に窒素を供給できたためと思われることを普及センターから説明しました。出席した会員からは,ぜひ新しい肥料を使ってみたいという意見が出ました。研究会員の実績は,収量は天候に恵まれた前年より少なく360~480kg/10aで,ややくず米が多いという傾向がありました。
 最後の意見交換では,「除草技術は向上したが,乾直栽培では追肥の効果が分かりづらい」「ブロックローテーションにより毎年違うほ場での栽培となるため,施肥設計が難しい」といった悩みも聞かれました。
  普及センターでは,今後も乾直に適した技術情報を提供し,生産技術の向上と普及拡大を支援していきたいと考えています。


<問い合わせ先>
  美里農業改良普及センター 先進技術班
                                   TEL 0229-32-3115         FAX 0229-32-2225

 


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第1回女性農業者起業化講習会を開催

2014年01月08日 15時21分46秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保

 石巻農業改良普及センターでは,平成25年12月19日,農産物の有効利用と昔ながらの加工技術について勉強しようと,管内女性農業者を対象に,(株)中勇酒造店の蕪城(かぶらき)文子氏を講師に甘酒の講習会を開催しました。当日は,若手女性農業者グループ「ベジ☆Hope」の会員を中心に14名の参加がありました。

 初めに蕪城氏より,甘酒の起源から麹の働き・甘酒の効用について講義をいただきました。甘酒は飲む点滴といわれ,乳幼児から摂取可能である飲み物であること,飲むだけでなく甘味調味料として利用できるなど,これまでの甘酒の概念とは全く違った活用方法に参加者もうなずきながら聞き入っていました。

 講話後,実際に食べ比べをしてみようと,準備していただいた4品を試食しました。初めに麹甘酒と酒粕甘酒の飲み比べを行い味の違いを確認後,ポテトサラダを試食。甘酒使用・不使用の味の違いに皆目を丸くして驚き,甘酒入りポテトサラダは1歳の参加者も箸が止まらないほどでした。さらに鶏肉の甘酒醤油煮,甘酒スムージーを試食しました。

 実習としては,甘酒ジャムに挑戦し,旬のフルーツをふんだんに入れた香り豊かなジャムが完成しました。

 参加者からは,これまで甘酒をつくっても飲むだけで日常の料理に活用したことはなかった,簡単に作れてかつ料理の調味料としてこんなに活用できるとは思わなかった等の感想をいただきました。

 普及センターでは,これから起業化する若手女性農業者が昔ながらの加工技術も習得でききるよう,今後も多様な支援を行っていきます。

問い合わせ

 石巻農業改良普及センター 地域農業班  TEL:0225-95-1435

                        


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