石巻農業改良普及センターでは,平成25年12月19日,農産物の有効利用と昔ながらの加工技術について勉強しようと,管内女性農業者を対象に,(株)中勇酒造店の蕪城(かぶらき)文子氏を講師に甘酒の講習会を開催しました。当日は,若手女性農業者グループ「ベジ☆Hope」の会員を中心に14名の参加がありました。
初めに蕪城氏より,甘酒の起源から麹の働き・甘酒の効用について講義をいただきました。甘酒は飲む点滴といわれ,乳幼児から摂取可能である飲み物であること,飲むだけでなく甘味調味料として利用できるなど,これまでの甘酒の概念とは全く違った活用方法に参加者もうなずきながら聞き入っていました。
講話後,実際に食べ比べをしてみようと,準備していただいた4品を試食しました。初めに麹甘酒と酒粕甘酒の飲み比べを行い味の違いを確認後,ポテトサラダを試食。甘酒使用・不使用の味の違いに皆目を丸くして驚き,甘酒入りポテトサラダは1歳の参加者も箸が止まらないほどでした。さらに鶏肉の甘酒醤油煮,甘酒スムージーを試食しました。
実習としては,甘酒ジャムに挑戦し,旬のフルーツをふんだんに入れた香り豊かなジャムが完成しました。
参加者からは,これまで甘酒をつくっても飲むだけで日常の料理に活用したことはなかった,簡単に作れてかつ料理の調味料としてこんなに活用できるとは思わなかった等の感想をいただきました。
普及センターでは,これから起業化する若手女性農業者が昔ながらの加工技術も習得でききるよう,今後も多様な支援を行っていきます。
問い合わせ
石巻農業改良普及センター 地域農業班 TEL:0225-95-1435