宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

「経営力を身につける」ー組織運営の基礎知識を習得する農業経営力向上講座を開催

2014年03月24日 17時11分17秒 | 東日本大震災からの復興に関する支援

 平成26年2月20日(木)に,被災地域の農業復興のため,新たに設立した生産組織等の経営力を強化することを目的として,「亘理地域農業経営力向上講座」を開催しました。管内4市町から関係機関を含め20余名の出席があり,経営感覚を身につけたいという意欲の高さが伺えました。

 講座は中小企業診断士 本田茂氏を講師に迎え,「財務経営力の強化 ~経営分析と10a当たり経費の求め方~」と題して,経営力の向上を図るための財務管理など組織運営の基礎知識と実践展開を学習しました。

経営分析の概要をつかむため,まず,簡略化した事例から簿記のルール及び貸借対照表B/Sと損益計算書P/Lの流れを確認。さらに,実際の決算書による財務諸表分析の実習を行いました。

数字だけの表では取りかかりづらいのですが,財務諸表を分析し,大きさで多少,バランスがはっきり分かるような区分図に表す実習を行い,『「見える化」することで事業の内容がみてとれる』と講座参加者も実感できたようでした。財務の経営力は毎日の習慣からとの講師の言葉に,毎日少しずつでも数字と向きあうことが重要という認識を新たにしていました。

当所としては,同じ講師で資金繰り等の研修(主催は名取市担い手育成総合支援協議会)を3月に設定しており,今回の出席者にも参加を呼びかけました。今後も専門家を活用して個別相談会を開催するなど,きめ細やかな対応を行う予定としております。

連絡先 宮城県亘理農業改良普及センター 地域農業班    TEL 0223-34-1141  FAX 0223-34-1143


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いちご新技術の現地検討会を開催しました

2014年03月24日 16時59分12秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

3月6日,気仙沼市階上地区のいちごハウスを会場に,クラウン局所加温技術,緑色LED光照射技術の現地検討会を行いました。

クラウン局所加温技術は,株元のクラウン(生長点)を電熱線などで直接加温し,生育促進と効率的な暖房効果を期待できる技術として普及が進められています。

緑色LED光照射技術は,夜間に緑色LED光を照射することで適度なストレスを与え,葉や果実の生長を促進させたり,病害に対する抵抗性を高める技術として研究が進められています。

新技術は生産者の関心も高く,管外からも参加があり,設置生産者を交えて,設置方法,導入費用などについて,積極的な意見交換が行われました。また,農業・園芸総合研究所から,クラウン局所加温の温度管理についてのアドバイスや,補光照射について情報提供がありました。

階上地区では,この春から新たに3名が就農し,いちごを栽培する予定です。普及センターは,引き続き新技術の調査・早期普及に取り組み,生産者を支援していきます。

 

<連絡先>

 

本吉農業改良普及センター 先進技術班

 

〒988-0341 宮城県気仙沼市本吉町津谷桜子20-2

 

電話 0226-29-6044

 

 

 

 

 

 

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客土農地での営農再開に向けて「土壌改良プログラム」を作成

2014年03月20日 13時11分51秒 | 東日本大震災からの復興に関する支援

 管内では,被災農地の復旧工事が進んでいますが,これらの農地は客土を行っているため,地力不足による生育不良や減収が懸念されています。
 そのため,普及センターでは,客土農地での水稲生産力回復を目指して「客土農地の土壌改良プログラム」を作成しました。これは,5ヵ年を目安にたい肥を連年施用して土づくりを行い,十分な地力が得られるまでは肥効調節型肥料により窒素不足を補うものです。本プログラムは,管内関係機関共通の指標として位置づけられています。
 平成26年3月10日に,気仙沼市面瀬ふれあいセンターで開催された「松崎中瀬・高谷・馬場地区における農地災害復旧工事説明会」では,本プログラムに基づいた土づくりと施肥管理について説明を行いました。当地区は,平成26年4月中旬以降に順次農地が引き渡される予定で,説明会には地権者の約半数が出席しました。出席者も客土農地に不安をもっていることから,被災以前の水稲収量を確保するためには,時間をかけた土づくりが必要といった点は理解が得られました。
 水稲の春作業が目前に迫っていることもあり,出席者からは播種時期や田植が遅れた場合の苗管理,田植後の水管理などの質問が出され,営農再開への意気込みが感じられました。
 普及センターでは,関係機関と一体となり復旧農地での営農再開を支援していきます。

<連絡先>
宮城県本吉農業改良普及センター 先進技術班
 〒988-0341 気仙沼市本吉町津谷桜子20-2
       電話 0226-29-6044


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先進地視察研修で交流を深めました

2014年03月19日 15時51分24秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保

 3月3日から4日にかけて、登米市農業青年クラブでは先進地視察研修を行いました。初日の視察先である栃木県宇都宮市の農業機械製造メーカー工場見学では田植機・コンバイン製造の様子を見せていただきました。クラブ員は日頃使っている農業機械に関心が高く、機械の構造などについて活発に質問していました。2日目の視察先の福島県東白川4Hクラブ視察では,はじめにいちごの栽培を行っているクラブ員のハウスを視察しました。ハウスでは「ふくはる香」という福島県のいちご品種を土耕で栽培しています。いちごとにんにくを一緒に植えてアブラムシの害を抑えている、などといったイチゴ栽培の工夫をお話をしていただきました。続いて自らそばを生産し、加工・販売しているクラブ員のお店を視察しました。登米市4Hクラブでもそば栽培を行っていることから、そばの種まきの時期や刈取り適期などについて積極的に質問していました。登米市農業青年クラブ員は「今回教わったたことを次のそば栽培に生かしたい」と話していました。
 今後も普及センターでは農業青年クラブ活動を支援していきます。

<連絡先>
宮城県登米農業改良普及センター 地域農業班
〒987-0511 宮城県登米市迫町佐沼字西佐沼150-5
電話:0220-22-8603 FAX:0220-22-7522


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平成26年水稲種子生産に向けた研修会の開催

2014年03月19日 08時38分52秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

当普及センター管内には,4つの水稲採種組合があり,県内産水稲種子の56%を生産しています。
 そのうち,3つの水稲採種組合で翌年の種子生産に向けた研修会が,平成26年3月8日,10日,11日に開催されました。
  今回の研修会では,前年の反省点を振り返り,今年の課題と来年の管理のポイントについて普及センターから説明しました。種子の生産は通常の栽培と異なり,異株,異品種の抜き取りや,雑草,病害虫の防除など,より細心な注意と多くの労力がかかります。
  また近年は,環境にやさしい農業の普及により,種子に感染していてはいけないイネばか苗病の発生が増加しており,優良な種子生産が脅かされています。研修会では,ばか苗病対策についても検討し,周辺ほ場を含めた見回りの強化や,ばか苗罹病株の抜き取りを徹底していくように指導しました。
  水稲種子生産は,安全・安心な米の生産に向けた第一歩として重要な事業です。大崎普及センターでは,これからも水稲採種組合の水稲種子生産を支援していきます。

<連絡先> 宮城県大崎農業改良普及センター      先進技術班 
 TEL:0229-91-0726    FAX:0229-23-0910


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大崎地域農村生活研究グループ連絡協議会の総会・研修会を開催

2014年03月18日 16時57分38秒 | 農村地域の振興に向けた取組支援

平成26年3月14日に加美町宮崎公民館において,当普及センターが事務局を担当する大崎地域農村生活研究グループ連絡協議会の「平成26年度総会及び研修会」を開催しました。
  当日は多くの会員が出席し,総会では会の運営に関する意見や活動強化に向けた提案が出されるなど,活発に意見交換が行われました。
 引き続き研修会が開催され,地元加美町出身の郷土料理研究家 清野仁子さんからお話をいただきました。
 中高年の婦人の力が地域の食育力向上に重要であること,高齢者が子供の教育に携わることで自分の健康力も高まること,ボランティアだけではなくビジネスとしてのご褒美も考えて行うこと等のお話をいただき,参加者はうなずきながら聞いていました。
 現在,高齢化等によって少しずつ会員が減少しているのも事実ですが,料理講習会や食育活動を通じた郷土の味を伝承しつつ,地域の活性化に貢献できる生活研究グループでありたいと改めて決意したところです。
 普及センターでは, 農村女性の力を十分に発揮できるよう,有意義な研修会や無理せず活動できる体制づくりを目指しながら,今後も支援してまいります。


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石巻地区4Hクラブ連絡協議会が福島県の青年農業者組織と情報交換

2014年03月18日 15時49分20秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保

 福島県相馬地方青年農業者組織「A.C.ハマーズ2001」が3月9日に農地のほ場整備区域での復興事例の視察のために東松島市の株式会社ぱるファーム大曲を訪れました。
 (株)ぱるファーム大曲の三浦社長からは,被災状況や会社設立の経緯,ほ場整備事業と地域の合意形成等について説明があり,大豆の収量,法人化の苦労,流通加工への取組,若手の雇用等について意見交換が行われました。


 また,石巻地区4Hクラブ連絡協議会の庄司会長からは「交流」をテーマに取り組んできた1年間の直売活動や他県青年農業者組織との交流等の活動報告を行いました。それに対し,A.C.ハマーズ2001からは放射能の風評被害払拭の取組や学校での授業等,互いの活動について情報提供があり意見交換が行われました。その中では合同直売会を開催したという提案もあり,今後の展望についても検討しました。
 石巻地区4Hクラブ連絡協議会はこの交流で平成25年度の活動を終了しましたが,普及センターでは今後も青年農業者の交流促進に努め,地域農業の将来を担う生産者の育成に取り組みます。


<連絡先>
 宮城県石巻農業改良普及センター 地域農業班
 TEL:0225-95-1435  FAX:0225-95-2999


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「くりはらMMN塾」水稲栽培コースを開講

2014年03月18日 13時49分43秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

 平成26年2月14日(金)に県栗原合同庁舎を会場に水稲栽培基礎講座(以下基礎講座)と水稲栽培向上講座(以下向上講座)が始まりました。基礎講座は若い農業者や中高年の就農者,農業法人の従業員など25人を対象に,向上講座は大規模経営者や集落営農組織など19人を対象に農業改良普及センターの作物担当普及員が講師になり,2月14日,2月21日,6月6日,7月11日の4回開催します。
 第1回の基礎講座では,作付計画や栽培管理の要点について水稲の生理生態を説明し,向上講座では,湛水直播と乾田直播栽培の留意点について写真や図で説明しました。第2回目までは座学で基礎理論を学び,第3回,第4回目は現地を中心に肥培管理と病害虫や雑草防除技術を学びます。
 基礎講座に参加した若い受講生は,「稲作作業は覚えたが,理屈を知る機会がなかったので,勉強になった。理屈がわかれば,自分なりに工夫ができる」と話し,米づくりへの意欲が高まっていました。

<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 地域農業班    
TEL:0228-22-9404       
FAX:0228-22-6144


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第2回地域特産物利活用研修会

2014年03月18日 10時17分01秒 | 農村地域の振興に向けた取組支援

 平成26年3月12日に,女性農業者が取り組む農産加工品・試作品のレベルアップを目的に研修会を開催しました。
 講義では料理教室「具楽」を主宰する早坂具美子氏から,農業者は自分で栽培した原材料を加工することで儲けがでること,原価の高い加工品(洋菓子)は「売る場所」をよく検討すること,ライバルも多いが「量が増える」餅加工は魅力的であること,素朴な和菓子なども売れ筋であること,スーパーの総菜は油分も多く飽きが来るから「かあちゃんの味」が求められること,総菜は売場を華やかにして直売所の「顔」にもなるというお話をいただきました。
 引き続き,参加者が持参した漬物等の加工品・試作品ひとつひとつの味を早坂氏が確かめながら,味付けや盛りつけ方,包装のアドバイスを受けました。また試作品についての早坂氏の評価は高く,自信を持って取り組んでいってほしいとエールが送られました。
 普及センターでは,農村女性の様々な取組を引き続き支援していきます。

 宮城県大崎農業改良普及センター      地域農業班
 TEL:0229-91-0727   FAX:0229-23-0910


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食は命を作る!「農」への思いを聞く

2014年03月17日 16時14分45秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保

    平成26年2月14日(金),栗原農業士会(会長:白鳥一彦,会員24名)は,食と農をテーマに山形県へ先進事例視察研修会を開催しました。
    本研修会は,農業経営の優良事例を学び,会員の資質向上を図るもので,今回は,山形県西村山郡河北町で,地元の野菜を使った総菜や弁当等を製造販売する「有限会社 デリカコンタ」を訪問し,代表取締役の今田とも子氏から起業のきっかけや経営状況,農業への思いを聞いてきました。
    今田さんは義父の死亡を機に東京から夫ともに帰農。しかし,義父がやっていた農業はわからず,「どうやって生きていったらいいんだろう」から始めたのが農産加工。普通に売られている弁当や総菜,加工品は食材を消毒液につけ,仕上げも消毒する現状を見て,「こんなものを自分の孫達に食べさせたくない,こんな風に「食」を伝えてはならない,生産者が一生懸命生産した「素材」を殺してはならない。」そんな思いから,地元の野菜を使った総菜や弁当等の製造販売をはじめました。
    「食は命を作ることを伝えたい」,「郷土の食材を大事にしたい」,「商品を見せるのではなく,作る生産者の思いを売りたい」,そのような思いを抱きながら経営し,それは息子夫婦にも伝わっています。
    視察した農業士達は,「安全・安心っていったい何だろう。消費者にとっての安全・安心じゃなくて,作る側の方の安全・安心になっているんじゃないか。」との今田さんの言葉が忘れられない。まさにそのとおりだ。自分たちの作った生産物をもっと大事にしていかなければ」という思いを新たにできた非常に有意義な研修であったと振り返っていました。

<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 先進技術班兼地域農業班 
TEL:0228-22-9437 
FAX:0228-22-5795・6144


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