平成26年2月27日に,大崎合同庁舎で「大崎地域飼料用米・稲WCS利用推進研修会」を開催しました。
(独)農研機構畜産草地研究所の野中和久上席研究員から飼料用米について,同じく松山裕城主任研究員から稲ホールクロップサイレージ(以下「稲WCS」とする。)についての飼料特性や利用上の留意点等について講演いただきました。これまでの知見に加え,稲WCSの高αトコフェロール含量を活かした乳牛での利用などもわかりやすく話していただきました。
その後,涌谷町の齋藤常浩氏から,コントラクター組織としての稲WCSや高品質な飼料用トウモロコシを最大限に活かした酪農経営の事例報告をいただきました。
研修会終了後には,大崎農業改良普及センターが事務局を担当し関係機関等で組織されている大崎地域自給飼料生産連携研究会(会長:東北大学大学院豊水教授)を開催しました。放射性物質吸収抑制対策としての牧草地へのカリ増肥が,牛の健康を害することを改善するための対策が検討されるとともに,これまでの研究会の活動内容を踏まえ,当地域でのTMRセンター等を含む自給飼料生産方策も検討され,今後,関係機関等に対し提言することとなりました。
大崎普及センターでは,これからも安全・安心な自給飼料生産と飼料自給率の向上や効果的な生産体制について支援していきます。
<連絡先> 宮城県大崎農業改良普及センター 先進技術班
TEL:0229-91-0726 FAX:0229-23-0910