宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

登米地域の園芸発展のヒントをいただきました

2017年03月17日 15時35分54秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保

 登米管内では,国の野菜指定産地であるきゅうり,キャベツを始め,スプレーギク,ストック,トルコギキョウの花き類等,様々な園芸作物の生産振興が図られています。
 これまでは,生産者が切磋琢磨し,栽培技術の向上を図り産地を維持してきましたが,継続して高品質な農産物を生産するための共通の課題として,土壌の塩類集積やそれに伴う土壌病害の発生があげられています。
 そこで,今年度2回目となる登米地域園芸特産振興研修会を開催し,「土づくりの決め手はこれだ!(Part3)」と題して,東京農業大学名誉教授であり全国土の会会長の後藤逸男先生を講師にお招きし,園芸生産者向けに勉強会を行いました。
 健康な土の基本や塩類集積が招く農産物の品質低下について,具体的に説明いただくとともに,当普及センターの土壌分析データに基づいた品目ごとの土の傾向と解決策について学ぶことができました。
 後藤先生の指導は平成22年,24年に続き3回目でしたが,「相変わらず肥料分は多いが増えてはいないので,引き続き土壌分析に基づく施肥を行ってほしい」という励ましの言葉もあり,参加者は今後の土づくりに意欲を高めたようです。

<連絡先>
宮城県登米農業改良普及センター 先進技術班
〒987-0511 宮城県登米市迫町佐沼字西佐沼150-5
電話:0220-22-6127 FAX:0220-22-7522


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女性農業者の社会参画について学びました

2017年03月17日 15時28分52秒 | 安全安心な農畜産物の生産に取り組む経営

  当普及センターでは,女性農業者が活動する上で参考となる内容をテーマに「活き活きパートナーシップ研修会」を毎年開催しています。
 今年は,登米市から「登米市農業振興ビジョン」の概要や女性農業者に期待されること,宮城県農業会議から「女性農業者の社会参画の現状」と題してデータに基づく詳しいお話を聞き,女性農業者を取り巻く状況やなぜ社会参画が必要かを学びました。
 安全・安心な農産物を「作る」ことはもとより,地域の持ち味を「活かす」ことにおいても女性農業者が期待されていること,社会全体として男女共同参画を進めようという「追い風」ムードにはなっているが,女性自身が忙しくて社会参画まで考えらない状況にあることなど,示唆に富んだ考えさせられる内容でした。
 農業や家庭でも女性の役割が大きく,時間がない中で勉強をする暇がない,家族の理解が得られないという課題解決のためには,家族経営協定を結び,家族内で互いの役割を確認し合う必要性があると感じたようです。
 その後,過去の研修会で学んだ簡単ポン酢ドレッシングの伝達研修を行い,できあがったドレッシングと持ち寄った野菜のサラダを昼食と一緒に頂きながら,参加者同士で情報交換を行いました。

<連絡先>
          宮城県登米農業改良普及センター 地域農業班
          〒987-0511 宮城県登米市迫町佐沼字西佐沼150-5
          電話:0220-22-6127 FAX:0220-22-7522


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みやぎ農業未来塾を開催しました。

2017年03月16日 15時15分42秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保

 宮城県石巻農業改良普及センターでは,平成29年3月10日に農業未来塾「就農者コース~販売能力向上講座~」として,農業における消費者への販売促進や地域活性化に関する資質向上を図ることを目的に,地元企業ソングやイベント制作等を行っている(株)劇団ニホンジンプロジェクトの川北様を迎え,活動内容等について御講演いただきました。
 (株)劇団ニホンジンプロジェクトは在仙アーティスト事務所から独立し,平成27年6月に設立しました。CD販売激減による音楽業界の低迷の中,音楽をやり続けるために様々なアイデアや他のやり方を活かして,音楽とエンターテインメントを柱とする“なんでも屋”の活動を行っています。これまでファン獲得のため,スピード感を大事に,まずは宮城県から出ないことを戦略に掲げ,宮城県内の全TVラジオ局出演,東北道菅生SAライブ,激安チケットライブなど,お客様と直接コミュニケーションができる活動を行ってきました。また,常にニュースづくりを意識し,日々の活動等を自ら撮影・編集を行いSNSやYoutube等で発信したり,職業ソングや企業ソング等の制作,そこから派生した企業や行政とのコラボが生まれ,音楽を通じた新たな“つながり”を発信しています。
 受講者にとって,めったに聞けないエンターテインメント業界の話を聞くことができたり,設立からまもなく若手社員も多いとのことで,新規就農者にも通じるようなバイタリティを感じとる有意義な講演となりました。
 なお,(株)劇団ニホンジンプロジェクトの活動内容については,下記ホームページにて紹介されておりますので,ぜひ御覧ください。

 

https://nihonjin.biz/

 

 <連絡先>
 宮城県石巻農業改良普及センター  地域農業班
  TEL:0225-95-7612  FAX:0225-95-2999

 


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「第2回女性農業者ステップアップ講座」を開催しました。

2017年03月15日 14時00分34秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保

  平成29年2月20日(月)に農産加工や野菜,花き生産に取り組む若手女性農業者7名を対象として亘理農業改良普及センターを会場に「第2回女性農業者ステップアップ講座」を開催しました。

 今回は,若手女性農業者が取り組みやすい活動である農産加工を取り上げました。普及センター職員から,農産物を加工して商品として販売する場合,価格,容器,ラベル等売れる商品とするためのポイントや,衛生面の注意すべき点などについて,いちごとにんじんを使った2層ジャムの製造過程を実体験しながら学びました。

意見交換会では,参加者の自己紹介,現在の活動内容,今後,取り組んでみたいことなどの情報交換を行いました。参加者の中にはすでに農産加工に取り組んでいる方がおり,その活動内容の発表があったことから,今後,取り組みたいと考えていた人たちには大変参考になったようです。

参加者からは「今まで農業をやっている若い女性と会うことがなかったので,話ができてとても良かった」「みなさん頑張っていて勇気づけられた」という感想をいただきました。普及センターでは今後,若手女性農業者のネットワーク化に向けて支援を行っていきます。

<連絡先>

宮城県亘理農業改良普及センター 先進技術班

TEL:0223-34-1141 FAX:0223-34-1143


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宮城県農業・農村活性化女性グループ等表彰で最優秀賞受賞

2017年03月15日 13時53分31秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保

 2017農山漁村パートナーシップ推進宮城県大会が平成29年2月2日(木)に東北大学川内萩ホールで開催され,亘理町でアセロラの栽培と加工品開発に取り組んでいる伊藤あけみさんが,起業活動部門で最優秀賞に輝きました。

 伊藤さんは,夫と共に東北で初めて熱帯果樹であるアセロラを栽培し,規格外品の活用と収穫ピーク時の価格低迷に対応するため,「アセロラで酢」をはじめジャムや冷凍ピューレなどの加工品開発に取り組み,これらの商品は亘理町の特産品として広く知られるようになりました。

 東日本大震災では津波により大きな被害を受けましたが,新たに芽を出したアセロラの苗を増殖し,生産・加工を再開しました。「アセロラで酢」は復興支援として注文が増えており,全国各地へ発送されています。また,新商品として「アセロラジンジャーシロップ」を復興を支援する企業との連携により開発し,販売しています。これらの取り組みはマスコミなどにも取り上げられ,震災復興の一翼を担いました。

 アセロラ栽培の取り組みや加工品の開発が個人の経営だけでなく,亘理町の特産品として広く認識され,普及したことが評価され,受賞につながりました。 

<連絡先>

 宮城県亘理農業改良普及センター 先進技術班

 TEL:0223-34-1141 FAX:0223-34-1143


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仙南地区の4Hクラブが自家農産物を使った料理を学ぶ

2017年03月14日 17時13分11秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保

 平成29年3月7日,仙南地区農村青少年クラブ連絡協議会(以下,仙南地区4Hクラブ)は,蔵王町遠刈田温泉にある台湾喫茶慢瑤茶の佐藤氏を講師に招き,料理講習会を開催しました。

 料理はクラブ員が生産したニンジンやカブ等の野菜,りんご,自家製の味噌や梅ジャム等を使用し,米のとぎ汁に浸した(乳酸発酵でヤクルト風味の)白菜を豚肉と茹でた「酸菜の白肉なべ」,味噌・砂糖・酒・醤油を合わせ,一から作った甜麺醤を使用した「豚肉と野菜の甜麺醤炒め」,沢山の野菜を使用し,彩り鮮やかな「鶏肉のマリネ」など全4品を作りました。


甜麺醤も作りました

 講習会の最後には料理をいただきましたが,甜麺醤炒めでは塩味が濃い,マリネでは酸味がきついといった味付けに失敗した感想が多くありました。


全て美味しくいただきました

 料理講習会終了後には,平成29年度通常総会を開催しました。来年度は,販売会等の消費者交流を充実させ,4Hクラブや自家農産物のPRを強化することを目標として,今年度のクラブ活動を終了しました。

〈連絡先〉宮城県大河原農業改良普及センター 地域農業第二班
      TEL:0224-53-3519 FAX:0224-53-3138


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ズッキーニなど栗原産野菜を仙台市内でPR!

2017年03月14日 16時58分34秒 | 安全安心な農畜産物の生産に取り組む経営

【ペンネアラビアータ(左),豚肉のから揚げ くりはら餡かけ(右)】

  栗原農業改良普及センターでは,JA栗っこや栗原市と連携して平成29年2月22日(水)に,仙台市青葉区のエルパーク仙台を会場に「くりはら野菜でクッキング(料理講習会)」を開催しました。今回の料理講習会はズッキーニ,パプリカ,れんこんといった栗原地域の特産野菜の認知度向上と消費拡大を図るために,仙台を拠点に野菜ソムリエとして活躍されているカワシマヨウコさんを講師に開催しました。

 当日は,事前公募に応募された仙台市内在住などの女性19人が参加し,「ズッキーニのわさびマヨ和え」,「豚肉のから揚げ くりはら餡かけ」,「ペンネアラビアータ」など栗原特産の野菜のおいしさを生かした料理を学びました。

 今回の料理講習会では,お米に栗原産つや姫,お肉に漢方三元豚と,野菜以外の食材も栗原産で揃えました。受講者の方々からは,「料理はもちろんズッキーニやれんこんなどの野菜,お米,豚肉の素材もおいしい」との感想や,「今後ズッキーニやれんこんなど栗原産野菜をぜひ買って料理したい,どこで売っていますか」といった質問をいただきました。

 栗原では,JA栗っこ,栗原市,栗原農業改良普及センターの3機関で,ズッキーニ産地1億円の実現を目指す「ズッキーニ生産拡大プロジェクトZ-1」を展開しています。今後も様々な手法で栗原産ズッキーニを県民の皆様へご紹介し,その認知度向上と消費拡大を図っていきます。

【ズッキーニ,パプリカ,いちごなど色鮮やかな食材】

【カワシマヨウコさんからの調理指導】

【和気あいあいで料理に取り組む】

<連絡先>

宮城県栗原農業改良普及センター 班名 先進技術班    

TEL:0228-22-9437       FAX:0228-22-6144


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平成28年度みやぎ農業未来塾「経営管理基礎研修会」を開催しました

2017年03月14日 14時36分29秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保

 平成29年2月28日及び3月6日の2日間にわたり,管内の青年農業者を対象に,「みやぎ農業未来塾『経営管理基礎研修会』」を開催しました。研修会では,税理士法人株式会社スクラムマネジメントの三井信一さんを講師として,第1回目に「経営改善に向けて必要な経営管理とは」,第2回目に「複式簿記の基礎」をテーマとして,経営管理に関する基礎知識や経営管理の重要性について御講演いただきました。研修会では,優れた経営を実践している農業法人や農家の事例を紹介いただきながら,経営管理で重要なポイントなどをわかりやすくお話しいただきました。
 参加者からは,「経営管理の重要性について改めて振り返る良い機会であった。研修会を通じて,今後も経営について定期的に学んでいきたいと感じた。」との声も聞かれ,経営管理の向上に向け,有意義な研修会となりました。

                

<連絡先>
 宮城県大崎農業改良普及センター  地域農業班
 TEL:0229-91-0727 FAX:0229-23-0910


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仙南地域農業経営トップセミナーを開催しました

2017年03月14日 13時02分59秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保

 普及センターは,平成29年3月3日,JAみやぎ仙南と共催で,地域農業の担い手となる集落営農集団など150名を参集した「仙南地域農業経営トップセミナー(持続し発展する集落営農を考える)」を開催しました。
 このセミナーは,日本農業普及学会理事の森本秀樹氏を講師に招き,仙南地域の農業を継続的に発展させるため「地域を担う経営体や集落営農組織はどのように成長すればよいのか」,「持続し発展する集落営農のため何をしなければいけないのか」等について御講演いただきました。
 また,情報提供として農林水産省農林水産政策研究所の小野智昭氏から「全国における地域農業の担い手の動向(集落営農,法人化の動向)」について,御紹介いただきました。
 熱心にメモを取りながら聞き入っている様子から,参加者の皆様の今後の集落営農に対する意欲を感じることができました。

講演の様子

講師の森本氏
 
〈連絡先〉大河原農業改良普及センター  先進技術第一班 
     TEL:0224-53-3496 FAX:0224-53-3138


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福島県相双農林事務所と普及活動の情報交換会を行いました

2017年03月14日 11時17分28秒 | 東日本大震災からの復興に関する支援

 平成29年3月2日(木),東日本大震災による地域農業の被害状況と復興の現状,現在抱えている地域の課題等について互いに紹介し,今後の普及活動に活かす事を目的に福島県相双農林事務所農業振興普及部と亘理農業改良普及センターとの情報交換会を開催しました。

 福島県相双農林事務所が担当する地域は,津波により全耕地面積の約5,500ha(被害面積率26%)が被害を受けました。また,原発事故に伴う放射性物質の飛散により営農を中断せざるをえない農業者を含めると約7,000経営体(全経営体の74%)が被災しました。

 相双農林事務所では,これまで風評の少ない施設園芸(特に花き)の栽培技術支援や農産物の放射性物質検査体制の構築,鳥獣害対策などに取り組んできました。

 また,営農が可能となる地域においては,地域の担い手として期待される人材(認定農業者や法人経営体)の意向調査などを踏まえ,地域農業を担う新たな法人の設立に向けた合意形成や営農体制の構築などの普及活動の取り組みについて紹介がありました。

 当普及センターからは,管内の農業被害の状況といちご産地の復興の現状,地域農業の担い手として震災後に設立した法人の雇用者確保に向けた労務管理の整備,新規就農者の定着に向けた支援などについて紹介しました。

 今回の情報交換会により互いの普及活動について理解を深めることができ,今後の活動意欲の向上にもつながる会となりました。

 

 

〈連絡先〉

 宮城県亘理農業改良普及センター 先進技術班

 TEL:0223-34-1141  FAX:0223-34-1143

 

 


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