宇宙のはなしと、ときどきツーリング

モバライダー mobarider

彗星探査機“ロゼッタ”の着陸地点は“アギルキア”と命名。

2014年11月12日 | 彗星探査 ロゼッタ/フィラエ
ヨーロッパ宇宙機関の彗星探査機“ロゼッタ”が、
11月12日に予定している人類史上初の彗星への着陸。

この着陸地点の名称に、
ナイル川にある島の名前“アギルキア”が選ばれました。
実験用着陸機“フィラエ”の着陸地点。

12日に“ロゼッタ”は、
実験用着陸機“フィラエ”を、チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星の地表に送る予定なんですねー

ロゼッタ”は、
19世紀初めにエジプト学者らが、
古代エジプト文字ヒエログリフの謎を解読する手がかりとした、石版“ロゼッタストーン”にちなんで名づけられました。

そして“フィラエ”は、
エジプト南部にあるナイル川の島“フィラエ島”にちなんで名づけられます。

その“フィラエ島”では、1815年に“ロゼッタストーン”解読のカギとなった、
ヒエログリフが刻まれた石柱が発見されています。

さらに“アギルキア”は、“フィラエ島”の近くに位置する島。
“フィラエ島”にあった古代エジプト王朝の神殿遺跡群が、
アスワンダムによって水没の危機にさらされた際の移築先になっています。
チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星

すべてエジプトつながりできているのですが、目的のチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星は、
お風呂に浮かべて遊ぶアヒルのおもちゃにそっくりなんですねー

“アギルキア”は、このアヒルの額部分にあたる場所になり、これまで着陸地点“J”というコードネームで呼ばれていました。

着陸地点の名称は公募され選ばれると、
宇宙管制センターからミッションのようすを、間近で見学できるそうですよ。