明るい銀河の中心ブラックホールの自転軸の方向が、
宇宙に広がる巨大な網の目構造に沿う傾向が見つかりました。
これは、宇宙の進化プロセスを探るうえで重要なヒントになるようです。
南米チリの超大型望遠鏡“VLT”を用いて行った観測研究から、
数十億光年を隔てて位置するクエーサー93個の自転軸の向きが、
揃っていることが分かったんですねー
クエーサーとは、
遠方銀河の中心核にある巨大質量ブラックホールにより、
ひじょうに明るく光る天体のことです。
重力で集まった物質が渦巻く円盤は超高温となり、
ブラックホールの自転軸に沿ってジェットを噴き出します。
研究では、自転軸やジェットそのものを直接見たわけではなく、
それぞれのクエーサーの偏光(光の振動の向き)などから、
円盤の角度と自転軸の向きをつかむことになります。
さらに、これらの自転軸の向きが“宇宙の大規模構造”のフィラメントに、
沿う傾向も見いだしたんですねー
数十億年スケールでは銀河の集まりの分布は、
一様ではなく、網の目構造に連なっていて、
これが“宇宙の大規模構造”と呼ばれています。
研究では観測された傾向が、
偶然である確率は1%未満と見積もられているので、
クエーサーの向きと“宇宙の大規模構造”の関連性が、
観測で確認されたのは初めてのことになります。
このことは、宇宙の進化を数値シミュレーションで明らかにするうえで、
重要なヒントになるようですよ。
宇宙に広がる巨大な網の目構造に沿う傾向が見つかりました。
これは、宇宙の進化プロセスを探るうえで重要なヒントになるようです。
南米チリの超大型望遠鏡“VLT”を用いて行った観測研究から、
数十億光年を隔てて位置するクエーサー93個の自転軸の向きが、
揃っていることが分かったんですねー
クエーサーとは、
遠方銀河の中心核にある巨大質量ブラックホールにより、
ひじょうに明るく光る天体のことです。
重力で集まった物質が渦巻く円盤は超高温となり、
ブラックホールの自転軸に沿ってジェットを噴き出します。
研究では、自転軸やジェットそのものを直接見たわけではなく、
それぞれのクエーサーの偏光(光の振動の向き)などから、
円盤の角度と自転軸の向きをつかむことになります。
さらに、これらの自転軸の向きが“宇宙の大規模構造”のフィラメントに、
沿う傾向も見いだしたんですねー
![]() |
“宇宙の大規模構造”と、網の目に沿ったクエーサーの自転軸 (イメージ図) |
数十億年スケールでは銀河の集まりの分布は、
一様ではなく、網の目構造に連なっていて、
これが“宇宙の大規模構造”と呼ばれています。
研究では観測された傾向が、
偶然である確率は1%未満と見積もられているので、
クエーサーの向きと“宇宙の大規模構造”の関連性が、
観測で確認されたのは初めてのことになります。
このことは、宇宙の進化を数値シミュレーションで明らかにするうえで、
重要なヒントになるようですよ。