探査機“カッシーニ”が、土星最大の衛星タイタンに2つの新たな“島”を発見。
2013年の6月にも、
氷に覆われたタイタンの湖に浮かぶ、小島のような物体が観測されていたのですが、
数日後には跡形もなく消える、という不可解な現象が確認されていたんですねー
“カッシーニ”は2004年の土星軌道投入から、
タイタンの凍った地表や無数の海や湖、川をとらえてきました。
そして、今年の夏には2013年に発見された最初の島が、
水面で光ったと思ったら、突然消える魔法のような現象を繰り返していることが分かります。
この“魔法の島”の発見は、憶測を呼んでいて、
「鏡のように滑らかな液体メタンの海に、波しぶきが上がっただけではないのか?」
「いずれにせよ偶然の出来事にすぎない」 と思われました。
ところが、8月21日のフライバイ(接近通過)で、不思議な光がさらに2つ確認されることに…
それは、過去のフライバイでは見つかっていなかった“魔法の島”でした。
太陽系の天体で、雨に浸食された地形は、
地球とタイタン以外にはありません。
なので、波立つ湖が存在する可能性は、
継続的な調査を行う、十分な動機になるんですねー
8月21日のフライバイでは、
最大の海、クラーケン海を約960キロ上空から幅200キロにわたって観測。
その結果、深さは200メートルを超える事実が判明し、満たすメタンの量が膨大であることが分かります。
海や湖の存在は、地球とタイタンだけの特徴ですが、
両者の様相はまったく異なります。
タイタンの表面温度は、摂氏マイナス180度ほどで、
湖はメタンやエタンなどの液体のガスで満たされています。
湖の深さを周回軌道から測定する方法は、
去年確立したばかりで、NASAジェット推進研究所が早速応用し、
8月のフライバイが実現したそうです。
一方、分光器による観測で、
“魔法の島”が水面下の氷山、または水上の霧である可能性が排除されています。
クラーケン海が広がる北半球には、間もなく春が訪れるので、
かつて穏やかだった海面をかき乱す、不思議な事象がさらに確認できるかもしれませんね。
2013年の6月にも、
氷に覆われたタイタンの湖に浮かぶ、小島のような物体が観測されていたのですが、
数日後には跡形もなく消える、という不可解な現象が確認されていたんですねー
“カッシーニ”は2004年の土星軌道投入から、
タイタンの凍った地表や無数の海や湖、川をとらえてきました。
そして、今年の夏には2013年に発見された最初の島が、
水面で光ったと思ったら、突然消える魔法のような現象を繰り返していることが分かります。
この“魔法の島”の発見は、憶測を呼んでいて、
「鏡のように滑らかな液体メタンの海に、波しぶきが上がっただけではないのか?」
「いずれにせよ偶然の出来事にすぎない」 と思われました。
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着色加工したタイタンのモザイク画像(上)。 北極地域の雲の下に海が見える。 下は“カッシーニ”によるフライバイの軌道。 |
ところが、8月21日のフライバイ(接近通過)で、不思議な光がさらに2つ確認されることに…
それは、過去のフライバイでは見つかっていなかった“魔法の島”でした。
太陽系の天体で、雨に浸食された地形は、
地球とタイタン以外にはありません。
なので、波立つ湖が存在する可能性は、
継続的な調査を行う、十分な動機になるんですねー
8月21日のフライバイでは、
最大の海、クラーケン海を約960キロ上空から幅200キロにわたって観測。
その結果、深さは200メートルを超える事実が判明し、満たすメタンの量が膨大であることが分かります。
海や湖の存在は、地球とタイタンだけの特徴ですが、
両者の様相はまったく異なります。
タイタンの表面温度は、摂氏マイナス180度ほどで、
湖はメタンやエタンなどの液体のガスで満たされています。
湖の深さを周回軌道から測定する方法は、
去年確立したばかりで、NASAジェット推進研究所が早速応用し、
8月のフライバイが実現したそうです。
一方、分光器による観測で、
“魔法の島”が水面下の氷山、または水上の霧である可能性が排除されています。
クラーケン海が広がる北半球には、間もなく春が訪れるので、
かつて穏やかだった海面をかき乱す、不思議な事象がさらに確認できるかもしれませんね。