太陽の光を受けて航行するソーラー・セイル。
この実験機“ライトセイル”が、
今年の5月、アトラスVロケットによって打ち上げられることになりました。
惑星協会は宇宙探査の広報、普及、教育活動を行っている民間団体です。
1980年にカール・セーガンやブルース・マレイ、ルイ・フリードマンといった、
伝説的な人物らによって設立されているんですねー
ソーラー・セイルは、宇宙空間で巨大な帆を張り、
そこに太陽の光を受け、その反作用で航行するというもの。
なので燃料を使うことなく、
宇宙空間を進むことが出来きます。
アイディア自体は古くからあるのですが、
帆の素材や展開方式などの点から実現は難しいんだとか…
でも近年になり、
ようやく実用化の目処が立ってきたんですねー
2010年には、
日本のJAXAが開発した“IKAROS”が飛行に成功しています。
惑星協会では、
長年ソーラー・セイルの開発を行っていて、
これまでに2005年に“コスモス1”を、2009年には“ナノセイルD”といった実験機を開発。
でも、いずれもロケットの打ち上げが失敗したことで、
実験機は失われることになります。
その後、2010年に“ナノセイルD2”は打ち上げに成功、帆が展開できることを実証します。
そして今回の“ライトセイル”は、惑星協会が新たに開発したソーラー・セイルになります。
打ち上げ時は、30×10×10センチの直四角柱の形をしているのですが、
帆を展開したときの大きさは、32平方メートルにもなるんだとか…
打ち上げはアトラスVロケットが用いられ、
X-37B OTV-4の打ち上げに相乗りする形で行われます。
今回打ち上げられる“ライトセイル”は、試験機の位置づけになり、
帆が問題なく展開できるか、姿勢制御システムが設計通り機能するかなどが試されるんですねー
ただ、地球低軌道に乗るので、地球の大気からの抵抗が大きくなります。
なので、太陽光による推進は出来ず…
大気の抵抗によって、打ち上げから4週間ほどで大気圏に再突入するそうです。
一方で惑星協会は別の“ライトセイル”も開発していて、
こちらは2016年にファルコン・ヘビー・ロケットで打ち上げ予定なんだとか。
このときは、高度約720キロの軌道に乗るので、
地球の大気の抵抗はほとんど無く、
太陽光を帆に受けて航行することができるようです。
航空宇宙の世界では、
「1回のテストは、千の専門家の意見に値する。」
っという古いことわざがあるようです。
6年間におよぶ開発を終え、
“ライトセイル”が飛び立つ用意ができたようですよ。
この実験機“ライトセイル”が、
今年の5月、アトラスVロケットによって打ち上げられることになりました。
惑星協会は宇宙探査の広報、普及、教育活動を行っている民間団体です。
1980年にカール・セーガンやブルース・マレイ、ルイ・フリードマンといった、
伝説的な人物らによって設立されているんですねー
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JAXAが開発した“IKAROS |
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コスモス1 |
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ナノセイルD2 |
ソーラー・セイルは、宇宙空間で巨大な帆を張り、
そこに太陽の光を受け、その反作用で航行するというもの。
なので燃料を使うことなく、
宇宙空間を進むことが出来きます。
アイディア自体は古くからあるのですが、
帆の素材や展開方式などの点から実現は難しいんだとか…
でも近年になり、
ようやく実用化の目処が立ってきたんですねー
2010年には、
日本のJAXAが開発した“IKAROS”が飛行に成功しています。
惑星協会では、
長年ソーラー・セイルの開発を行っていて、
これまでに2005年に“コスモス1”を、2009年には“ナノセイルD”といった実験機を開発。
でも、いずれもロケットの打ち上げが失敗したことで、
実験機は失われることになります。
その後、2010年に“ナノセイルD2”は打ち上げに成功、帆が展開できることを実証します。
そして今回の“ライトセイル”は、惑星協会が新たに開発したソーラー・セイルになります。
打ち上げ時は、30×10×10センチの直四角柱の形をしているのですが、
帆を展開したときの大きさは、32平方メートルにもなるんだとか…
打ち上げはアトラスVロケットが用いられ、
X-37B OTV-4の打ち上げに相乗りする形で行われます。
今回打ち上げられる“ライトセイル”は、試験機の位置づけになり、
帆が問題なく展開できるか、姿勢制御システムが設計通り機能するかなどが試されるんですねー
ただ、地球低軌道に乗るので、地球の大気からの抵抗が大きくなります。
なので、太陽光による推進は出来ず…
大気の抵抗によって、打ち上げから4週間ほどで大気圏に再突入するそうです。
一方で惑星協会は別の“ライトセイル”も開発していて、
こちらは2016年にファルコン・ヘビー・ロケットで打ち上げ予定なんだとか。
このときは、高度約720キロの軌道に乗るので、
地球の大気の抵抗はほとんど無く、
太陽光を帆に受けて航行することができるようです。
航空宇宙の世界では、
「1回のテストは、千の専門家の意見に値する。」
っという古いことわざがあるようです。
6年間におよぶ開発を終え、
“ライトセイル”が飛び立つ用意ができたようですよ。