アルマ望遠鏡が、約3億キロ離れた小惑星ジュノーを、
地表で60キロのサイズが見分けられるほどの高い解像度で、
観測したんですねー
ジュノーの自転が、はっきりとらえられていて、
場所による表面の性質の違いも明らかになっているようです。
観測が行われたのは昨年の10月。
直径240キロの小惑星ジュノーを4時間にわたり電波観測しています。
この時ジュノーと地球は、およそ3億キロ離れていたのですが、
人の視力に換算すると1500(ジュノー表面の60キロに相当する0.04秒角)という、
高解像度での観測が行われました。
おかげで、7.2時間周期で自転するジュノーの姿が、
刻一刻と変化していくようすを、はっきり見てとれたんですねー
電波観測により、これほど高い解像度で小惑星がとらえられたのは初めて。
観測から分かったことは、
「ジュノーの表面が一様でないのかもしれない」 っということでした。
一般に天体の表面では、
太陽に照らされる側(天体表面での昼)の温度が上がり電波を強く発します。
そして電波の強い場所は、天体の自転とともに動いていくことになります。
でも、表面が温まって電波を強く出すまでには時間がかかるので、
必ずしも太陽直下で電波が一番強いとは限らないんですねー
なので、太陽直下を通り過ぎた後で、
最も電波が強くなることもあったりします。
ジュノーの観測データを詳しく解析すると、
観測を始めた当初は、太陽直下を少し通り過ぎた場所で電波が最も強くなり、
一方で観測終盤には、太陽直下が最も電波を強く発するようになっていました。
このことが意味しているのは、
観測終盤に太陽を向いていた面が、温まりやすかったということ。
ジュノーのように大きな小惑星は、
月の表面と同じように、微細な砂“レゴリス”で覆われていると、
考えられています。
でもジュノーの表面は、そのレゴリスの性質が一様でないのかもしれません。
また、ジュノーには巨大なクレーターが存在することが知られています。
なので今回の観測結果は、
クレーター内部の物質の性質が、
他の場所のモノとは異なる可能性を示しているんですねー
この発見は、天体の温度を測定できるという電波観測の特徴と、
高い解像度を組み合わせることで初めて実現した、
アルマ望遠鏡の特徴を生かした成果といえます。
小惑星観測のひじょうに重要な道具になるアルマ望遠鏡。
高い解像度を活かすことで、
ジュノー以外の多くの小惑星の表面も、詳しく観測することができるでしょうね。
地表で60キロのサイズが見分けられるほどの高い解像度で、
観測したんですねー
ジュノーの自転が、はっきりとらえられていて、
場所による表面の性質の違いも明らかになっているようです。
観測が行われたのは昨年の10月。
直径240キロの小惑星ジュノーを4時間にわたり電波観測しています。
この時ジュノーと地球は、およそ3億キロ離れていたのですが、
人の視力に換算すると1500(ジュノー表面の60キロに相当する0.04秒角)という、
高解像度での観測が行われました。
おかげで、7.2時間周期で自転するジュノーの姿が、
刻一刻と変化していくようすを、はっきり見てとれたんですねー
電波観測により、これほど高い解像度で小惑星がとらえられたのは初めて。
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アルマ望遠鏡が観測した小惑星ジュノー。 時間が経過するにつれて、 ジュノーが自転するようすが分かる。 |
「ジュノーの表面が一様でないのかもしれない」 っということでした。
一般に天体の表面では、
太陽に照らされる側(天体表面での昼)の温度が上がり電波を強く発します。
そして電波の強い場所は、天体の自転とともに動いていくことになります。
でも、表面が温まって電波を強く出すまでには時間がかかるので、
必ずしも太陽直下で電波が一番強いとは限らないんですねー
なので、太陽直下を通り過ぎた後で、
最も電波が強くなることもあったりします。
ジュノーの観測データを詳しく解析すると、
観測を始めた当初は、太陽直下を少し通り過ぎた場所で電波が最も強くなり、
一方で観測終盤には、太陽直下が最も電波を強く発するようになっていました。
このことが意味しているのは、
観測終盤に太陽を向いていた面が、温まりやすかったということ。
ジュノーのように大きな小惑星は、
月の表面と同じように、微細な砂“レゴリス”で覆われていると、
考えられています。
でもジュノーの表面は、そのレゴリスの性質が一様でないのかもしれません。
また、ジュノーには巨大なクレーターが存在することが知られています。
なので今回の観測結果は、
クレーター内部の物質の性質が、
他の場所のモノとは異なる可能性を示しているんですねー
この発見は、天体の温度を測定できるという電波観測の特徴と、
高い解像度を組み合わせることで初めて実現した、
アルマ望遠鏡の特徴を生かした成果といえます。
小惑星観測のひじょうに重要な道具になるアルマ望遠鏡。
高い解像度を活かすことで、
ジュノー以外の多くの小惑星の表面も、詳しく観測することができるでしょうね。
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小惑星ジュノーの電波強度の違いを強調した図。 “丸印”は太陽直下の位置。 観測を始めた当初、“左”は太陽直下からずれた場所で電波が強く、 観測終盤“右”では太陽直下が最も電波が強くなっている。 |