火星の氷といえば、極冠の存在がよく知られています。
でも、南北両半球の中緯度にも、帯状に伸びる氷河が存在するんですねー
最新の研究では、そこに含まれる水の氷の量が、
火星全球を1メートル以上の厚さで覆いつくすほど、あることが分かってきたようです。
火星の中緯度には氷河があり、
その形は、火星上空を周回している複数の探査機で観測できます。
でも、凍っている物質が水なのか二酸化炭素なのか、
あるいは泥なのかは長い間分かっていませんでした。
NASAの火星探査機“マーズ・リコナサンス・オービター”によるレーダー観測で、
厚いチリの層に覆われた、この氷河の氷が水だと分かるのですが、
厚みがどれほどなのか? 、地球の氷河に似ているのか? などは不明なままなんですねー
その疑問を解くため、
今回の研究では、レーダー観測のデータを10年遡り、
氷の厚みや、その動きを調べています。
その結果、氷河は巨大な氷の塊で流れていることが分かりました。
さらに、高解像度の詳細な観測データなどを用いて、
氷河の形や流れに関する情報を集め、氷の厚みや体積を計算。
氷の体積は1500億立方メートルで、
火星全球を1.1メートルの厚みの氷で覆いつくせるほどだったんですねー
火星の気圧はとても低いので、水の氷は簡単に蒸発して水蒸気になってしまいます。
氷が宇宙空間に蒸発しなかったのは、厚いチリの層に守られていたから…
火星の中緯度に存在する氷は、火星の重要な貯水場といえますね。
でも、南北両半球の中緯度にも、帯状に伸びる氷河が存在するんですねー
最新の研究では、そこに含まれる水の氷の量が、
火星全球を1メートル以上の厚さで覆いつくすほど、あることが分かってきたようです。
帯状の氷河は、火星の南北両半球の中緯度にある。 水色の線は、緯度30度と50度を表している。 |
火星の中緯度には氷河があり、
その形は、火星上空を周回している複数の探査機で観測できます。
でも、凍っている物質が水なのか二酸化炭素なのか、
あるいは泥なのかは長い間分かっていませんでした。
NASAの火星探査機“マーズ・リコナサンス・オービター”によるレーダー観測で、
厚いチリの層に覆われた、この氷河の氷が水だと分かるのですが、
厚みがどれほどなのか? 、地球の氷河に似ているのか? などは不明なままなんですねー
その疑問を解くため、
今回の研究では、レーダー観測のデータを10年遡り、
氷の厚みや、その動きを調べています。
その結果、氷河は巨大な氷の塊で流れていることが分かりました。
さらに、高解像度の詳細な観測データなどを用いて、
氷河の形や流れに関する情報を集め、氷の厚みや体積を計算。
氷の体積は1500億立方メートルで、
火星全球を1.1メートルの厚みの氷で覆いつくせるほどだったんですねー
火星の気圧はとても低いので、水の氷は簡単に蒸発して水蒸気になってしまいます。
氷が宇宙空間に蒸発しなかったのは、厚いチリの層に守られていたから…
火星の中緯度に存在する氷は、火星の重要な貯水場といえますね。