25年前の4月24日、史上最大で最高のハッブル宇宙望遠鏡は、
スペースシャトルディスカバリーによって、地球低軌道に打ち上げられました。
目的は、時をさかのぼり、宇宙の秘密を解明すること。
でも、計画に20年もの歳月と15億ドルを費やしたハッブル宇宙望遠鏡が、
最初に送ってきた画像は、何ともひどいものに…
完璧な精度で作られるはずの集光ミラーに、不具合があったんですねー
でも3年後、次のスペースシャトルが修理に向かい、
その後は、世界クラスの革新的な観測結果を送るようになり、
壮大な画像に多くの人が魅了されることになります。
ただ、今でも現役のハッブル宇宙望遠鏡なんですが、
永遠に宇宙を覗き続けることは出来ません。
そこで次の望遠鏡です。
もうすぐ、ハッブル宇宙望遠鏡よりも大きなジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が、
打ち上げられるんですねー
ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は、宇宙ベースの汎用天文台という意味では、
ハッブル宇宙望遠鏡の後継にあたります。
でも、多くの関係者は2機を姉妹と考えているんですねー
それは、短期間でもいいので2機を同時に運用し、
姉妹の目で天体を観測することを望んでいるからです。
2018年に打ち上げが予定されているジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は、
その赤外線カメラにより、宇宙誕生からわずか2億年後の光を集めることが出来ます。
宇宙誕生2億年といえば、初期の恒星や銀河が作られつつあった時代。
また、太陽を含む恒星を回る惑星の調査も行うことに…
これら全てを、地球から100マイルの高見から行うのが、
ハッブル宇宙望遠鏡とは異なるところになります。
ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の反射鏡は口径6.5メートル。
(ハッブルは2.4メートル)
反射鏡は昆虫の複眼のようで、
六角形のベリリウム製セグメント18枚からなっています。
目的地までの2か月の旅の間、
すべてのユニットは折りたたまれた状態で運ばれ、
ハイテクな宇宙の折り紙のように、それが展開するんですねー
ただ計画にはリスクもあり、
それは、ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が目指す場所になります。
宇宙ステーションなどが、
太陽と地球に対して、ずっと同じ位置関係を保てる場所は5つあります。
ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は、
その1つになるラグランジュ点L2を目指し、
そこは地球から100万マイルも離れているので、
不具合が発生してもレスキューできる望みはないんですねー
ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は、絶対50度を下回る温度で保たれるので、
ハッブル宇宙望遠鏡とは異なる光の観測が可能になります。
ハッブル宇宙望遠鏡は紫外線と可視光の観測を得意にしているのですが、
ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は赤外線を観測します。
赤外線は可視光よりも波長が長く、
宇宙を見る、より大きな窓になってくれるんですねー
ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡だと、
チリの微粒子など、不透明な雲の向こうにある形成過程にある星の姿も、
見ることができます。
それに、赤外線を使えば過去にさかのぼることできます。
膨張する宇宙では、何10億光年の距離を伝播するうちに光の波長が伸びて、
可視光は、やがて見える範囲から外れて、赤外線になります。
その赤外線を、とらえることができるジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は、
史上最強のタイムマシンといえますね。
スペースシャトルディスカバリーによって、地球低軌道に打ち上げられました。
目的は、時をさかのぼり、宇宙の秘密を解明すること。
でも、計画に20年もの歳月と15億ドルを費やしたハッブル宇宙望遠鏡が、
最初に送ってきた画像は、何ともひどいものに…
完璧な精度で作られるはずの集光ミラーに、不具合があったんですねー
ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の主鏡を構成する六角形セグメント。 主鏡は合計18枚のベリリウム製セグメントから成り、 赤外線を反射しやすいように24金でコーティングされている。 |
でも3年後、次のスペースシャトルが修理に向かい、
その後は、世界クラスの革新的な観測結果を送るようになり、
壮大な画像に多くの人が魅了されることになります。
ただ、今でも現役のハッブル宇宙望遠鏡なんですが、
永遠に宇宙を覗き続けることは出来ません。
そこで次の望遠鏡です。
もうすぐ、ハッブル宇宙望遠鏡よりも大きなジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が、
打ち上げられるんですねー
ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡に採用される、 新技術のひとつマイクロシャッタアレイ。 数千個の小さなシャッタにより、 1つの分光器で100以上の天体を同時に観測できる。 |
ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は、宇宙ベースの汎用天文台という意味では、
ハッブル宇宙望遠鏡の後継にあたります。
でも、多くの関係者は2機を姉妹と考えているんですねー
それは、短期間でもいいので2機を同時に運用し、
姉妹の目で天体を観測することを望んでいるからです。
2018年に打ち上げが予定されているジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は、
その赤外線カメラにより、宇宙誕生からわずか2億年後の光を集めることが出来ます。
宇宙誕生2億年といえば、初期の恒星や銀河が作られつつあった時代。
また、太陽を含む恒星を回る惑星の調査も行うことに…
これら全てを、地球から100マイルの高見から行うのが、
ハッブル宇宙望遠鏡とは異なるところになります。
NASAゴダード宇宙飛行センターの巨大なクリーンルームで、 2枚の試験用セグメントを検査する光学エンジニア。 |
ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の反射鏡は口径6.5メートル。
(ハッブルは2.4メートル)
反射鏡は昆虫の複眼のようで、
六角形のベリリウム製セグメント18枚からなっています。
目的地までの2か月の旅の間、
すべてのユニットは折りたたまれた状態で運ばれ、
ハイテクな宇宙の折り紙のように、それが展開するんですねー
ただ計画にはリスクもあり、
それは、ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が目指す場所になります。
宇宙ステーションなどが、
太陽と地球に対して、ずっと同じ位置関係を保てる場所は5つあります。
打ち上げ前に、ゴダード宇宙飛行センターの巨大な低温チャンバーで、 ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の各部品の試験が行われる。 ただ打ち上げ後の修理は不可能… |
ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は、
その1つになるラグランジュ点L2を目指し、
そこは地球から100万マイルも離れているので、
不具合が発生してもレスキューできる望みはないんですねー
膜のような形の巨大サンシールド。 これを5層に重ねたシールドで、ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡を、 太陽、地球、月から守り、冷たい状態を保つ。 |
ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は、絶対50度を下回る温度で保たれるので、
ハッブル宇宙望遠鏡とは異なる光の観測が可能になります。
ハッブル宇宙望遠鏡は紫外線と可視光の観測を得意にしているのですが、
ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は赤外線を観測します。
赤外線は可視光よりも波長が長く、
宇宙を見る、より大きな窓になってくれるんですねー
ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡だと、
チリの微粒子など、不透明な雲の向こうにある形成過程にある星の姿も、
見ることができます。
5枚の断熱膜を用いた巨大サンシールドは、 SPF100万の日焼け止めと同等の性能を持つ。 |
それに、赤外線を使えば過去にさかのぼることできます。
膨張する宇宙では、何10億光年の距離を伝播するうちに光の波長が伸びて、
可視光は、やがて見える範囲から外れて、赤外線になります。
その赤外線を、とらえることができるジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は、
史上最強のタイムマシンといえますね。
ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は、 これまでの計器よりも、過去にさかのぼることができる。 宇宙の初期に誕生した星や銀河の観測、形成過程にある星や銀河の観測、 太陽以外の恒星を回る惑星の調査、太陽系の監視などが可能。 |