地球から遠く離れた冥王星の衛星ニクスとヒドラ。
もし、これらの天体の表面に立てたとすると、
いつ、どの方向から日の出が見えるか分からないそうです。
それは、予測不可能な自転をしているから…
今回、ハッブル宇宙望遠鏡の観測から、
冥王星の衛星ニクスとヒドラが、
予測できない無秩序な自転をしていることが分かったんですねー
衛星カロンのふるまい
冥王星は、最大の衛星カロンと共に、太陽系で唯一の“二重惑星”を形成。
この“二重惑星”の周りを小型の衛星4個が公転しています。
そして冥王星とカロンが生成する重力場が、不均衡で常に変化していることが、
小型衛星のランダムな自転を引き起こしているようです。
同じことが、土星と衛星タイタンの重力によって、
衛星ハイベリオンでも起きています。
さらに、小衛星が球形でなくフットボールのような楕円形をしていることも、
不規則な自転に関係があるようです。
月やカロン、木星のガリレオ衛星などは、自転周期と公転周期が一致していて、
中心の天体に対して常に同じ面を向けています。
これは、衛星と惑星(や冥王星)との間に働く重力の影響の結果なんですねー
ケルベロスの色の違い
ハッブル宇宙望遠鏡の観測からは、
衛星のうちケルベロスだけが練炭のように暗く、
他の衛星は白い砂のように明るいことも分かってきました。
どの衛星も同じように、
小天体の衝突で飛び散ったチリに覆われていると予測されていただけに、
この観測結果は意外なものでした。
また、ニクスとステュクス、ヒドラが軌道共鳴の関係にあり、
公転周期の比率が簡単な整数になっていることも確認されています。
“ニューホライズンズ”に期待
今年7月半ばには、
NASAの探査機“ニューボライズンズ”が冥王星に再接近して、
観測が行われることになっています。
なので、ケルベロスの色の問題や、
ハッブル宇宙望遠鏡では明らかにならなかった冥王星系の謎。
これらを解くヒントが得られるかもしれません。
“ニューホライズンズ”が冥王星に到達すれば、
驚かされることが一杯あるのでしょうね。

こちらの記事もどうぞ ⇒ “ニューホライズンズ”がとらえた冥王星と衛星カロン
もし、これらの天体の表面に立てたとすると、
いつ、どの方向から日の出が見えるか分からないそうです。
それは、予測不可能な自転をしているから…
今回、ハッブル宇宙望遠鏡の観測から、
冥王星の衛星ニクスとヒドラが、
予測できない無秩序な自転をしていることが分かったんですねー
![]() |
冥王星とその衛星の(イメージ図) 手前に描かれているのが冥王星。 5つの衛星のうち圧倒的に大きいカロンは、 冥王星と連星系を形成していて、 その周囲を4つの小さな衛星が公転している。 |
衛星カロンのふるまい
冥王星は、最大の衛星カロンと共に、太陽系で唯一の“二重惑星”を形成。
この“二重惑星”の周りを小型の衛星4個が公転しています。
そして冥王星とカロンが生成する重力場が、不均衡で常に変化していることが、
小型衛星のランダムな自転を引き起こしているようです。
同じことが、土星と衛星タイタンの重力によって、
衛星ハイベリオンでも起きています。
さらに、小衛星が球形でなくフットボールのような楕円形をしていることも、
不規則な自転に関係があるようです。
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自転するニクス(イメージ図) |
月やカロン、木星のガリレオ衛星などは、自転周期と公転周期が一致していて、
中心の天体に対して常に同じ面を向けています。
これは、衛星と惑星(や冥王星)との間に働く重力の影響の結果なんですねー
ケルベロスの色の違い
ハッブル宇宙望遠鏡の観測からは、
衛星のうちケルベロスだけが練炭のように暗く、
他の衛星は白い砂のように明るいことも分かってきました。
どの衛星も同じように、
小天体の衝突で飛び散ったチリに覆われていると予測されていただけに、
この観測結果は意外なものでした。
また、ニクスとステュクス、ヒドラが軌道共鳴の関係にあり、
公転周期の比率が簡単な整数になっていることも確認されています。
“ニューホライズンズ”に期待
今年7月半ばには、
NASAの探査機“ニューボライズンズ”が冥王星に再接近して、
観測が行われることになっています。
なので、ケルベロスの色の問題や、
ハッブル宇宙望遠鏡では明らかにならなかった冥王星系の謎。
これらを解くヒントが得られるかもしれません。
“ニューホライズンズ”が冥王星に到達すれば、
驚かされることが一杯あるのでしょうね。

こちらの記事もどうぞ ⇒ “ニューホライズンズ”がとらえた冥王星と衛星カロン