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モバライダー mobarider

世界初! 形成途中の惑星を直接撮像

2015年11月27日 | 宇宙 space
若い恒星の周囲を取り巻く濃いガスが回転している円盤。

この円盤の中に、現在作られつつある惑星が見つかりました。

これまで、こうした天体の存在が間接的に示されることはあったのですが、
直接撮像されたのは初めてのことなんですねー


円盤の隙間

周囲に遷移円盤を持つ若い恒星“LkCa 15”が位置しているのは、
地球から450光年彼方のおうし座方向。

そして、“LkCa 15”を取り囲む円盤の内側には隙間があるんですねー

隙間の存在には意味があり、
「そこで惑星形成が進んでいる」っという可能性を示しています。

それは、円盤内の物質が中心星ではなく惑星へと落ち込むことで、
中心星と円盤の間に隙間ができると考えられているからです。

今回の研究で用いられたのは、
巨大双眼望遠鏡“LBT”の補償光学システムと新撮像技術や、
チリのラスカンパナス天文台マゼラン望遠鏡の補償光学システム“MagAO”。

アリゾナ大学の研究者は、
これらを使って、“LkCa 15”の円盤の内側に存在する形成途中の惑星の姿を、
とらえることに成功したんですねー
惑星形成中の証拠となった画像。
MagAOデータ(青)、LBTデータ(緑と赤)

その様子は、Hα線という輝線星雲に見られるような赤い光が、
惑星と“LkCa 15”の両方から放射されているものでした。

つまり、共に同じ成長過程を経ているということななります。

今回の観測では、
はるかに明るい“LkCa 15”の光と、かすかな惑星の光を分離し、
成長中の天体が、非常にはっきりと赤く光っているところをとらえています。

はっきりとした色は惑星形成の確かな証拠であり、
今回の研究は、こうした現場をとらえた世界初の成果となりました。

これまでに約2000個の系外惑星が見つかっています。

でも、直接撮像されたのは10個ほどしかないんですねー
しかも、それらは形成中ではなく、すでに形成された後の惑星でした。

ようは、今まで形成中の惑星の検出に確実に成功した例がなく、
今回が初めてというわけです。


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