ハッブル宇宙望遠鏡で発見された銀河の集まりが銀河団だということが、
アルマ望遠鏡やX線天文衛星などの観測から明らかになりました。
この天体までの距離は112億光年。
これまでにX線が検出された銀河団としては最遠のものになるんですねー
ほぼ同じ距離にある銀河
ろくぶんぎ座方向にある銀河の集団“CL J1001+0220”は、
ハッブル宇宙望遠鏡による発見当初は見かけだけの集まりなのか、
それとも実際に重力で結びついた銀河団なのかがはっきりしていませんでした。
今回の研究では、アルマ望遠鏡など各国の大型望遠鏡の観測から、
“CL J1001+0220”に含まれる銀河がほぼ同じ距離にあり、
見かけのうえだけでない銀河団だということを確認しています。
さらにNASAの“チャンドラ”と、
ヨーロッパ宇宙機関の“XMMニュートン”という2つのX線天文衛星の観測から、
これらの銀河を取り囲む巨大なX線放射源を検出。
これは、銀河団内に満ちた高温のプラズマガスによる放射と見られています。
最も遠い銀河団
“CL J1001+0220”の赤方偏移はz=2.506。
この値から最新の宇宙論パラメータを用いて計算すると、
銀河団までの距離が112億光年と求められることに…
これはX線が検出された銀河団としては最遠になるんですねー
今回の発見により明らかになったのは、
これまで考えられていたよりも7億年ほど昔から宇宙に銀河団が存在していたこと。
また銀河団の中心には11個の巨大な楕円銀河があり、
9つの銀河では星を年間に3,400個という膨大なスピードで生成しているようです。
このような銀河団の創生期が観測された例も今回が初めてでした。
“CL J1001+0220”は、これまで見ることの出来なかった誕生直後の銀河団として、
今後も注目を浴びることになりそうです。
こちらの記事もどうぞ ⇒ 大量に見つかった原始銀河団の候補
アルマ望遠鏡やX線天文衛星などの観測から明らかになりました。
この天体までの距離は112億光年。
これまでにX線が検出された銀河団としては最遠のものになるんですねー
ほぼ同じ距離にある銀河
ろくぶんぎ座方向にある銀河の集団“CL J1001+0220”は、
ハッブル宇宙望遠鏡による発見当初は見かけだけの集まりなのか、
それとも実際に重力で結びついた銀河団なのかがはっきりしていませんでした。
今回の研究では、アルマ望遠鏡など各国の大型望遠鏡の観測から、
“CL J1001+0220”に含まれる銀河がほぼ同じ距離にあり、
見かけのうえだけでない銀河団だということを確認しています。
さらにNASAの“チャンドラ”と、
ヨーロッパ宇宙機関の“XMMニュートン”という2つのX線天文衛星の観測から、
これらの銀河を取り囲む巨大なX線放射源を検出。
これは、銀河団内に満ちた高温のプラズマガスによる放射と見られています。
![]() |
銀河団“CL J1001+0220”(X線と赤外線の合成画像) |
最も遠い銀河団
“CL J1001+0220”の赤方偏移はz=2.506。
この値から最新の宇宙論パラメータを用いて計算すると、
銀河団までの距離が112億光年と求められることに…
これはX線が検出された銀河団としては最遠になるんですねー
今回の発見により明らかになったのは、
これまで考えられていたよりも7億年ほど昔から宇宙に銀河団が存在していたこと。
また銀河団の中心には11個の巨大な楕円銀河があり、
9つの銀河では星を年間に3,400個という膨大なスピードで生成しているようです。
このような銀河団の創生期が観測された例も今回が初めてでした。
“CL J1001+0220”は、これまで見ることの出来なかった誕生直後の銀河団として、
今後も注目を浴びることになりそうです。
こちらの記事もどうぞ ⇒ 大量に見つかった原始銀河団の候補