クリスマスイブですが…

26日27日の上演作品、『戦艦ポチョムキン』を見返しています。
東京バラライカアンサンブル八田圭子さんらのバラライカとの共演で、『戦艦ポチョムキン』を再演いたします。
ご存じ、ロシア映画の金字塔、映画の教科書とも言われるエイゼンシュテイン監督『戦艦ポチョムキン』は、
第一次ロシア革命の発端ともいえる1905年の「水兵反乱事件」を扱った作品で、
1925年、ちょうど90年前の12月、第一次ロシア革命二十周年記念祭に合わせて製作された作品です。
時間的制約もあり、革命の一端に焦点をあてて制作されていますが、それが逆に散漫にならず、革命全体を象徴する、
優れた映像作品となっています。
名もなき民、民衆が主人公、ほとんど無名の人々を使って撮影していますが、それも功を奏しています。
歴史的事実を扱った内容においても、その映像表現、手法においても、映画の役割を変えた社会的意義においても、文字通り「革命」的な作品です。
無声映画ですので、これまで映像に合わせ様々な作曲家、演奏家が音楽をつけてきました。1926年にドイツのマイゼルが作曲して上映時に演奏された音楽は、エイゼンシュテイン自身が高く評価したと言われています。
現在販売されている『戦艦ポチョムキン』ブルーレイ版には、1976年にかのショスタコービッチが作曲した音楽が入っています。
今回は、バラライカとギターでの演奏という試みです。
私と八田さんとで選曲。
6月公演では、バラライカでのロシア民謡とともに見るポチョムキンは斬新だと好評をいただきました。
トリオマトリョーシカさんの演奏にも浸っていただきたいです。
何度も観たよ、という方もぜひ。
年末のお忙しい時期ですが、多くの方にご覧いただけますよう。
お待ちしています。