akikoの「活動」徒然記

活動弁士佐々木亜希子の身の周りの出来事やふと感じたこと

『マンクスマン』二日目

2019-06-05 | 活弁

活弁シネマートライブ62th『マンクスマン』、2日、4日と上演させて頂きました。
たくさんのお運びありがとうございました。

幼なじみの二人の青年と一人の娘の三角関係。
昼のメロドラマばりにどつぼにはまっていくのですが、役者たちの表情、ヒッチコックのカット割、アングル、すべてが心理や状況の変化を如実に表していて、観るものを引き込んで行きます。

女は自分の感情にどこまでも正直に、
男は友情のため…

今回はわりと女性のお客様も多かったのですが、男性のお客様との映画に対する感想の差が面白かったです😊

2日めは、会場内から時々、ヒロインのある意味恐ろしい行動に対して「ええ!?」「はぁ💨」「マジで!?」という男性陣の心の叫びが漏れ聞こえ、共感が広がっておりました。

でもラストは「実はハッピーエンドなのでは?」「あの二人なら、どこ行ってもやっていけるでしょ」
などの感想が。
そして「自分も、親友が好きな女に真っ直ぐで彼女が結婚を約束していたら、いくら彼女と相思相愛になっても親友を優先する」という男性が何人も…。なるほど…

「結婚の誓いは絶対」「不貞、裏切りは大罪」「自殺は許されざる罪」といったカトリックの厳格さも、彼らをあそこまで追い詰めた一つの要因でもあります。
ヒッチコックも厳格なカトリック教徒の父の下、子どもの頃から窮屈な思いをしたようで、作品の原作は彼ではないけれど、描き方に多少の皮肉がにじみ出ていた気がします。

今回も楽しい二日間でした。

いつもながら、永田雅代さんの演奏も素敵でした。さりげなく、アイルランド音楽をアレンジして弾いてくれていたのですよ。

たくさんアンケートの感想頂き、ありがとうございました。

「これまでシネマートで上演したヒッチコック作品は?」という質問がありました。

『マンクスマン』『下宿人』『ふしだらな女』『農夫の妻』『リング』です。

再演は『マンクスマン』が初めて。他もいつかまた上演したいものです。

画像に含まれている可能性があるもの:3人
画像に含まれている可能性があるもの:佐々木 亜希子、スマイル、クローズアップ 
ヒッチコックTシャツ。生花(紫のバラ)のコサージュとともに、永田さんとお揃いで。

7月は、西部劇の巨匠ジョン·フォードの傑作サイレント映画『三悪人』
8月は、これまたハラハラドキドキ、子どもから大人まで楽しめる、メアリー·ピックフォード主演『雀』です!

お待ちしております🌸



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