akikoの「活動」徒然記

活動弁士佐々木亜希子の身の周りの出来事やふと感じたこと

お花と思いやり

2020-05-04 | Weblog

うちのフラワーショップcurtain fig tree、今日はお花がたくさん入って華やかです。


4月は緊急事態宣言を受けてお店も急遽お休みしたので、たくさんのお花をドライフラワーにしました。


パラパラとマスクをつけたお客様が母の日の注文にいらっしゃいます。
注文頂いているお花はお引き取り頂いたり、
配送させて頂いてます。


昨日は青年がちょっと恥ずかしそうに
「社会人になって初めてなので…、母に花を送りたいなと」
優しい顔だなあ
「どんなお花入れますか?」
「明るい感じで…おまかせします」
「明日お花たくさん入りますので、明日お作りしますね。」
「明日、見に来てもいいですか…?」
「いいですよ。メッセージカード、つけますか?」
「恥ずかしいけど…書いて明日持ってきます」
今日、再度いらして、アレンジメントにすごく嬉しそうな照れくさそうな顔でお帰りになりました。


小学生の姉妹も。
「あのカーネーションはいくらですか?あのカーネーションは?どれにする?」
「今日持って帰るの?」
「いえ、当日です」
「そしたら、また新しいお花が入るから当日選んだほうがいいよ」
「花、変わるんですか」
「生き物だから変わるよ。今ここにあるお花は日曜日にはないかもしれないし、あったとしても新しく入ったお花のほうが長く楽しんでもらえるから」
「じゃあ、日曜日また来ます」
小さな妹の手をひいて帰っていった少女を見送りました。

 

手作りマスクをつけて若い両親と幼い娘さん。

まだ小学生になってないかな…

「かわいいマスクだね。お母さんがつくってくれたの?」

「ううん。自分でつくった」

「ほんと?すごいね~!」

見れば、ピンクの小さなマスクは、縫い目が荒くジグザグ。そして

「これ、あたしの」

と、ドラえもんのイラスト入りの小さなおさいふを開いて、おりたたんで入っている千円札を見せてくれます。

「おこづかい貯めてるんだ~。いっぱい持ってるね~」

「うん!」

ご両親は、それぞれのお母様へ、メッセージを添えて花の配送を申し込まれました。

お会計の時、娘さんが、小さなカーネーションの鉢をもってきて、自分のお小遣いでお母さんに購入。

「これ、ママにくれるの?」とすごくうれしそうなお母さん。「うん!」

 


毎日いろんな小さなドラマがあり、優しい気持ちをもらいます

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

7日間映画チャレンジ【7日め】

2020-05-04 | 映画・芸術・エンターテインメント

#7日間映画チャレンジ【7日め】


1922年の『極北のナヌーク』(極北の怪異)。
1920~21年にかけて、カナダ北部のイヌイットを撮影したロバート・フラハティ監督の作品。
批評で「ドキュメンタリー」という言葉が初めて使われた映画でもあります。


私がこの作品を観たのは、2010年の9月、山形ドキュメンタリー映画祭が主催して下さったサイレント映画上映会でのことでした。
この作品を大スクリーンで観賞した後、私はキートン作品の活弁公演をさせて頂いたのですが、あまりに『極北のナヌーク』に感動し、キートンの世界にしばらく感覚が戻れなかった記憶があります。
その時の(10年前の)blogにも『極北のナヌーク』に大大大感動!と記していました。


極寒の地でたくましく生きる100年前のイヌイットたちの姿、その風習、文化。おそらく今は大きく変わっているでしょう。
(食文化が欧米化される前のイヌイットたちには、ガンや成人病と言われるようなものはまったくなかったと言います)
スタッフが村でイヌイットとともに暮らし、長期に渡って信頼関係を築きながら撮影されたこの作品。


撮影する側、取材する側が被写体に及ぼす影響は不可避的なものでドキュメンタリーにおける演出の問題なども孕みつつ、100年前の彼らの姿をつぶさに観ることができる、映画ってすごいなと思います。

『極北のナヌーク』予告編

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする