今日は成城一宮庵で「寅次郎映画と会席の夕べ」。
『私は嘘を申しません』(1961年)をライブナレーション付きで上映させて頂きました。
高度成長期。所得倍増、一千億減税、人口増加、交通渋滞、物価上昇…当時の実写映像も交え、様々な世相を反映した爆笑喜劇。
怒涛のようなギャグの連続に、負けじと私もしゃべりました~(笑)
主人公の青年生田隼人(池田勇人のもじり)は先輩の近藤勇三とともにあの手この手で金儲けを考え、騙し騙されながら、テレビ電話やトランジスタラジオを発明、ついには、ロケットで人類初の友人宇宙飛行に成功…
次から次へギャグが展開され、映像も細部まで見逃せない、セリフも細部まで聞き漏らせない、どのシーンの笑いも秀逸です。
寅次郎監督ならでは、と思えるチャップリンコメディのような無言のコントシーンもあり、ここは活弁の語りどころ。
大学の化学の授業では、教授が「流行中の新型ウイルスに対する新薬を発見した!」と豪語ながらくしゃみや咳をする、など、現代にオーバーラップして笑えるシーンも。
刺激も気づきも多い、秀逸な喜劇作品です。
限られた予算の中、よくぞこんな楽しいものを作ったと思いますし、実際のニュース映像がまた、作品の価値を高めています。
客席は大爆笑
「嫌味のない上品な笑い」「笑いながらドリフを思い出した」「ナレーションが入って楽しさがアップ」などの感想も嬉しい、一宮庵4度めの公演でした。
満員御礼、ありがとうございました
斎藤寅次郎監督のご家族もとても喜んで下さり感激!
厚生さんも久しぶりにいろいろお話してくださいました。
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