akikoの「活動」徒然記

活動弁士佐々木亜希子の身の周りの出来事やふと感じたこと

『借りぐらしのアリエッティ』試写会

2010-07-01 | 映画・芸術・エンターテインメント
スタジオジブリ最新作『借りぐらしのアリエッティ』試写会へ行って参りました。

東京国際フォーラム、いっぱいでした。今回が初監督となる米林宏昌監督、アリエッティ役の志田未来ちゃん、翔役の神木隆之介くん、鈴木敏夫プロデューサーの舞台挨拶の後、上映。

とてもいい作品でした。原作は英国の児童文学、メアリー・ノートンの『床下の小人たち』。1952年の作品です。50年以上も経った今、日本に舞台を移してジブリアニメとして描かれた世界はしかし、いまだからこその新鮮さと、座敷わらしや八百万の神、小人や妖怪伝説とともにあった懐かしき日本のよさを思い出させてくれます。

アリエッティの中には、誰もが持つ「冒険と安心」両方を求める心があります。
生きるために危険を冒す、生きるための安全な家庭を必要し、家族を愛する。

人間も、様々な人種民族があるけれど、形や言葉を越えて、この世界に暮らす他の生き物たちの命を尊重し愛せたら…と思わせる作品。
そして、病弱で心優しい人間の少年と、小人アリエッティの出会いと戦いに、勇気をもらえるファンタジーです。

とにかく絵がきれい。ケルト音楽にも影響されたというフランスのミュージシャン、セシル・コルベルの音楽もきれい。

写真は、作品中に出てくる、翔くんの曾お爺さんがうちに住む小人のためにと用意したミニチュアのお屋敷です。本日展示してありました。

米林宏昌監督は、宮崎駿さん鈴木敏夫さんらに抜擢されたジブリ最年少監督。ジブリに入ろうと思ったきっかけの作品は『耳をすませば』だとか。『耳をすませば』と『猫の恩返し』のバリアフリーナレーションを担当させていただきましたが、そこに出てくるのとそっくりの猫がこの作品にも重要な役で登場していて、なんだか親近感を覚えました。この作品にもいつかバリアフリーナレーションをつけさせていただいて、視覚傷がいを持つ方々にも素晴らしさの一端を伝えることができたらと思います。

7月17日公開。とにかくジブリの描き出す美しい世界に浸って下さい。
コメント (2)
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