

先にリズムをつかんだのは氷上。立ち上がりミスの目立った大阪国際滝井(滝井)に対し、一気に7連続得点で7-0と優位な展開を作る。第1セットはそのリードを保った氷上が先取した。第2セットも序盤は氷上が先行。状況を打破したい滝井は中盤、サーブを前に落とし、氷上のサーブレシーブを揺さぶる。滝井は、竹田麻衣のサービスエースも飛び出し、20-20の同点に追いつくと、相手ミスにも助けられ、セットカウントを1-1のタイに戻した。
両チームのエンジンがかかってきた第3セット、お互いの固いディフェンスにより、1点ごとに長いラリーが続く。中盤までは互角の戦いで進んだが、滝井のミスで、少しずつ差を広げられ、後半一気にギアチェンジした氷上が決勝進出に王手をかけた。
第4セットも同様に、1点を巡る激しいラリーの応酬となる。23-20と氷上がマッチポイントまであと2点と迫った終盤、負けられない滝井も必死の追い上げ。エース中田唯香が上がってきたボールをすべて決めきり、土壇場で同点に追いつく。しかし最後は、氷上の中山摩衣が落ち着いて25点目を決め、氷上が3-1で勝利し、決勝戦に駒を進めた。
決勝進出に笑顔の川釣修嗣監督「相手に対応したバレーをするより、自分たちのバレーをすることに専念した。選手たちがそれぞれ自分の仕事を果たしてくれたことがよかったです」
「奇跡が起こりました」、東九州龍谷(東龍)・相原監督は試合後に語った。試合は序盤から下北沢成徳は大竹を軸に、東龍は鍋谷を軸に展開。第1セット、第2セットともに拮抗した展開となったが、中盤に東龍が連続得点を奪って2セットを奪取。続く第3セットはお互いに連続得点を奪う展開。しかし、今度は下北沢成徳が中盤で引き離して1セットを奪う。続く第4セットも互いに譲らない展開となったが、終盤の大竹、遠藤の活躍でセットを奪い、決着はフルセットへ。下北沢成徳・小川監督が「流れがきているのはわかっていた」と言うとおり、序盤から連続得点で10-5と引き離す。だが、東龍は折れない。ここから5連続得点で逆転。試合はジュースとなったが、最後の最後、中馬、鍋谷という3年生で連続得点を奪った東龍が決勝進出を決めた。
