
ある父親は子育てについて、次のように振り返って言いました。「他人や社会に迷惑をかけないような人間になってほしいと願い、子育てをしてきたが、今になって考えるのは、どうして“人のために役立つ人間になれ”と言って育ててこなかったのかということです。迷惑さえかけなければよいという、消極的な生き方ではなく、もっと積極的に人のために役立つような人間に育てるべきでした」。
今、社会問題となっている子ども同士のいじめなども、一つは、親自身が子どもの社会性や心の育成を軽く見た結果のように思われてなりません。親、特に父親は、子どもの将来のためにも、人のために役立つことを自分自身が率先して行い、範を示していきたいものです。
