
北陸新幹線、敦賀までの着工認可
北陸新幹線の金沢―敦賀(113キロ)など整備新幹線3区間の着工を認可した。総事業費は計約3兆400億円を見込んでいる。北陸の事業費は1兆1600億円で、開業は2025年度末の予定。福井県内では福井駅部が05年4月に部分認可され、09年2月に完成しているが、“レール”としての整備は初めて。1973年11月に整備計画が決められて以来、ようやく建設が始まることになる。
建設主体となる鉄道建設・運輸施設整備支援機構は、本格的な工事に向け測量などの準備を始める。本年度予算で確保している90億円の留保金の一部を充てる方針。起工式の日程は今後同機構と県などで調整するが、ともに早期に行いたい考えで、今夏中に着工するとみられる。
北陸は敦賀―大阪の利便性向上を図るため、長崎ルートは新鳥栖―武雄温泉で在来線を利用することから、在来線と直通運転できるフリーゲージトレイン(軌間可変電車、FGT)を導入する予定。敦賀以西の延伸について国交相は「まずはFGTで対応しながら、フル規格での整備を継続的に検討していく」と述べ、敦賀まで開業した後の課題との認識を示した。
ただ、FGTについて福井県は、あくまでも大阪延伸までの暫定的な接続方法との立場で、フル規格による早期整備を求めている。
新規認可は08年3月の長崎ルートの武雄温泉―諫早以来で、民主党政権では初となる。3区間の新規着工をめぐっては、自公政権が08年末に金沢―福井など一部の着工を決めたが、政権交代により事実上の凍結。地元自治体などの要望を受け、政府が昨年末に着工方針を決めていた。
開業は2025年度末の予定とか私も元気であればいいのだが70代も半ばである

