10/7、DFDSのフェリーはあまり揺れず、ゆっくり眠りにつくことができた。朝一番で大食堂へ行き、船首の席を確保して、両側に広がるオスロフィヨルドを眺めながら、のんびりと朝食。
狭いフィヨルドを何隻もの船が抜けてゆく。
島々に家が見えて来たら、さあ、そろそろ下船だ。
バスの中からオスロ市内の観光名所をグルっと巡ってからついたのはノルウェーの彫刻家ヴィーゲランの作品が並ぶ公園。
夫婦時代を描いた作品群の中で、妻を投げ飛ばす夫?。
だいぶ紅葉が進んでいる。シーズンオフに来たけれど、この紅葉を見れただけでもOKか。
遠くには、ノルディックの国、スキージャンプ台が見える。
人間が積み重なった塔の前で、
紅葉の前にまだ咲き残るバラの花。
バスをオスロのメインストリート、カール・ヨハン通りで下車。少ない自由時間、ある方は買い物やグルメに、我々はノーベル平和賞が授与されるオスロ市庁舎へ。
数日後に発表された平和賞が日本の被団協に授与されることになるなどとは、知る由もなく、式場となる大広間で記念写真。
目についた壁画の一部、
市庁舎を出て、左側の国立劇場前へ。イプセンの像とビヨルンセンの像が並んでいるのを発見。
そそくさと昼食を食べ、オスロ大学を散歩。今年の新入生がイスラエルの戦争行為反対の小集会をやっていた。
王宮も見てみたいが時間が無い!何しろこれからバスで365km走って、ハダンゲルフィヨルドまで行かねばならないのだから。
さあ、長いクローデレン氷河湖の横を走って。
ふと、横を見れば、ここは水力発電のメッカ、ロータリーの真ん中に高落差水車のランナが飾ってある。
ベルゲン鉄道、イェイロ(Geilo)のレトロモダンな駅でトイレ休憩。
凄い駅だけれど、一日に数便しか通らないのね。でも冬になると、この駅は周辺のスキー場への客で大賑わいなのだとか。
何々?列車番号に二重線、バス代替運転なのね?とこの時は何も気づいていなかった。
標高が1000mを越えてくると、冬の寒さをしのぐ為なのか?屋根が深々と草に覆われている家が増えてくる。
周りにはもう雪の降った跡。シーニックロードなのだが、今は荒涼とした標高1250m地点を越えていく。
そんな所で、添乗員の電話が鳴る。ベルゲン鉄道が森林火災の為、不通。そうさっきの掲示板だよ。明日はフィヨルドクルーズの後、フロム鉄道からベルゲン鉄道に乗り換える予定なのだ。ベルゲン鉄道に乗るのはその区間には道路が無い為なに、、、、不通ならバスで大回りするしかない??? まあ、♪その内、なんとか成るだろう♪
標高1250mから地獄の底に突き落とすような急斜面を下って、落差182mのヴォーリングフォッセン(Vøringfossen)滝へ。
さらにぐんぐん海まで標高を下げて、ハダンゲルフィヨルドへ。夕暮れのクルーズ船の中ではもう夕食かな?
長いハダンゲル大橋を渡って、対岸フィヨルドの崖の岩盤の中に突っ込んで行くと、トンネル中に突然現れたロータリー分岐路。
ロータリーを右に曲がって、ウルビックのオールドホテル、ブラカネスホテルへ。
ハイシーズンには数百人が泊まる大きなホテル。船着き場には水上飛行機も止まっている由緒あるホテルが、今日は我々14人の貸し切りだぁ。マネージャーに聞くと、このホテル10月末に営業を終え、再開は4月からとか?上高地の帝国ホテルと同じで、冬の間、従業員はスキー場で働くのだそうだ。
広いレストランの片隅で、白身魚のクリームソース、イクラ飾りをおいしく頂きました。
移動距離が400kmにも及んだ一日、観光には少し気ぜわしく、移動中は雨で、景色がくすんでしまったが、まだ元気だ。回ったのはこんなコース。地図クリックで拡大すれば、オスロ市内なども見られる。