逆風に抗して Against the wind,♪ we are running against the wind.♪
ここではないどこかへ。モモンガーの旅
2018年に横浜から信州にUターン
自転車と日々の生活を
綴ります。
 



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今日は南仏ツアーの最終日、国境まで走りたいところだが、12時になったら、自転車を
車にのせ、スペインに向かう予定。

海岸のCRを走ると、バニアバック4個仕立ての同年代、単独行のサイクリスト、
憧れるね。

 
雲の切れ目から白く輝く峰々が見える。ピレネー、フランスとスペインを隔てる山々だ。

あの山の向こうがスペイン、カタロニア地方だ。
そして、サイクリングロードにはユーロベロ8のマークがある。
まだ、全然整備されていないが、アテネからカーディスまで地中海沿岸を走るサイクリング
ロードだ。今日はこのユーロベロ8のサインのおかげで、道に迷わないですんだ。

 
あ、沈下橋だ。

 
アーティチョークの畑。生えている所を初めて見た。

 
フランスの西の端のリゾートはまるでサザンカリフォルニアのような感じ。

 
人が少なく、建物の間隔に余裕があり、ビーチ沿いに広く遊歩道/自転車道がある。

 
ちょっと違うのは、茅葺のこんな作業小屋?があることかな?

 
あの、ずっと向こうから走ってきたんだ。

 
ピレネーの山と白馬。絵になるね。

 
楽しい南仏サイクリングも12時で終わり、さぁ、積み込みだ。

 
そして、スペインを遠くに見て、最後のビーチランチ。

 
あの山の頂上が国境かな?

 
着きました、さあ、スペイン。

 
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今回のツアーで出発以来雨に降られていない。
今日も雲は多いものの、晴れている。




ミディ運河に沿って走っていたら、どんどん登りになっていく。あれ、運河沿いなのに、
と思っていたら、一山越えた。そして、下を見ると運河は、トンネルを抜けていった。

 
トンネルの近くにビューポイント、オピディウムがあり、登ると、何やら人工的な地形が
見える。窪地から放射状の畑が伸びている。ローマ時代、降雨量の少ないこの地方で、
水を中心の貯水池に集めるため、放射状に雨を集めるようにした跡なのだとか。


ここには、ルノーと日産の合同本社がある小さな町NISSAN、というのは真っ赤なウソ、
でも町の名前はNISSANなんだ。

 
田舎道を走っていると、ドーデの風車小屋便りにでてくるような風車小屋がそこここに
見える。でももう回っているようには見えない。あと数年で消え去っていくのだろう。

 
今日は日曜日であまり店が開いていないので、近くの町でランチの調達。
12時近く、教会に寄ってみると、日曜礼拝に訪れる人の少なさに驚かされる。


一方ナルボンヌのマルシェにくると、この人だかり、先ほどの教会の寂しさは何なのだろう。




新鮮な果物もたくさん売っているので、ランチ用に追加購入。

 
ナルボンヌの大聖堂は大きいのだが、長さが無い。なんか寸足らずの印象。

 
さあ、まだ先は長い。海岸に向けてまた走り出す。


海とも陸ともつかない地形が続いていく。




そして、岩山があると、景色の良い自然公園が広がっている。


景色の良い曲がりくねった海岸沿いの道を走っていきたいのだが、それではいつまで
たっても今日の目的地にたどり着かない。幹線道路に進路を変え、先を急ぐ。

 
近代的な風車が見えてきた。今日の目的地はあの山の向こう。

 
やっと遠くに見えました、今日の目的地、ポールルカー。

 
風が強くなってきたが、もう少しで目的地。

 
ホテルはマリーナ横のリゾートホテル。でも何で名前がゴルフなんだ?

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今日は距離も短いし、昨日はおそくなったこともあり、9時出発。トー湖の地中海側の
砂洲を走る。色々な野草が花の時期を迎えている。


両側にボート、、、 真ん中にクレーン、、、 何だ、ボートの立体駐車場、じゃなかった
立体駐船場だ。


順調に走っていたら、あれ、道が無くなった、どうしよう、、、、

同年代のサイクリストがいたので、アグドにはどう行くのか?聞いたら、
それなら、俺がミディ運河の入り口まで案内するよと言ってくれた。




彼の名前はたしか、セルゲイ。町の中の複雑な経路を、安全な道に沿って案内してくれた。
ありがとう!!!


と、着きました、ミディ運河の入り口に到着。


閘門が3方向にあり、高低差のある運河の交差点になっている。


ミディ運河の脇の道は砂利道で走りにくいとのことなので、せっかくセルゲイさんに
案内してもらったが、一度アグドの町に戻ることに。

町に戻ると、そこにはローマ時代の遺構の上に人家がある。


しばらく、運河から離れ、川沿いに走る。


運河にまた戻って、ここでランチ。


今日のランチは種類が豊富で、デザート付。




運河沿いに走りにくい砂利道(昔、船を引く馬が辿った道)と舗装されて、自転車の
走りやすい道が並行して走っている。

晴天の下ではあるが、運河沿いのプラタナスの日蔭を順調に走る。


所々にオーバーブリッジがあり、


そして、所々に閘門があり、高低差、水位差を調整している。


今では運河には自家用ボートが浮かび、町には瀟洒なカフェもある。


時間を掛ければ、この運河で地中海から大西洋にぬけられるのだとか。

2本だった道が1本になった。


気分よく走っていたら、運河に交通信号!  何だ? あ、可動橋。


ベジエの町も古い町、大聖堂やお城などがたくさんある。




あそこにも見に行きたいななどとよそ見をしていたら、道を見失った。




古そうな橋を横目で眺め、川を渡ったら、運河とはお別れ、、、宿を目指そう。
と、これが、判断の誤りだった。 ミディ運河の重要地点、ecluses de fonseranes を
見逃してしまった。ああ、事前勉強不足。(まあ、宿に着いてから車で見に行ったのだが)




宿は、ブドウ畑の中の民宿。あれじゃないか?と近寄ったが、ちょっと立派過ぎた。




あの屋敷ほど豪華ではなかったが、プールが2つある民宿だった。
早く着いたし、暑いし、プールに飛び込んだら、、、、、蛇もいました。

 

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 昨日泊まったのは、モービルハウス。久しぶりにこんな所に泊まるのも良いかなと
思ったのだが、夜半のミストラルにやられた。プレファブをブロックの上に置いた
だけのモービルハウスは、ミストラルに揺られて、目が覚めてしまったのだ。


ローヌ川の三角州に位置するカマルグ地方は、水が豊かで、そこここに水田がある。


かっての領主?の屋敷は公園になり解放されているようだが、まだ朝早いので、
門前で休憩。 

 
ローヌの分流であるプチ・ローヌを渡り、陸とも川とも海ともつかない場所、
カマルグに入っていく。

 
フランス国内なのに、2ヶ国語表示。プロバンス語の表示だ。


カマルグと言えば白馬。世界の儀仗馬の多くはここの血統。
白馬は以降よく見かけることになる。

 
豊富なかや?で葺いたカマルグ地方特有の家。


もちろん、定番のブドウ畑も多い。


地中海性気候で晴れが多いのに水はいくらでもあるから、牧草も良く育つのだろう。

 
こんな牛を集めるのに、闘牛が盛んになったのだろうか?

 
2時間半走って、今日の第一の目的地、エーグ・モルトに到着。十字軍の出発基地と
して、ローヌ河口に建設された城塞である。

 
城壁の上に登ってみると、今まで走ってきたローヌ三角州の平原が見渡せる。

 
そして、海側をみると、白く輝く塩田、さらには沃素を多く含む為だろうか?
紫色に輝く塩田も見える。

 
城壁の周りを自転車で回ってみると、ここから十字軍の船が出港したとは信じられ
ない砂地が広がっている。かつてここは海だったのだが、ローヌ川の堆砂で埋まり
港としての機能を果たさなくなり、その結果、この城塞が無傷で残ったのだとか。




小一時間も走っただろうか? ようやく地中海に出たので、ビーチの小公園でランチ。
 

 
もう、夏も近いが、ビーチにあまり人は居ない。

 
昼食後、ビーチ沿いの道を辿って走っていたのだが、突然サイクリングロードが
工事中で途切れてしまった。GPSの上では、2本のCRがあるのだが、2本とも
入り口で工事中だ。単独行なら、バリアを乗り越えて、CRに入るのだが、10人
以上でそれをやると問題だ。
躊躇して地元の人に聞くと、この先、高速入り口の自転車通行禁止地点の近く
から、別の道がありそうとのこと。

 
ありました、ローヌ・セット運河横の道、ただし砂利道で、ロードの方には
チョトつらい。

 
走りにくい砂利道を抜け、また地中海側に戻ってきた。

 
砂州の上にできた海岸リゾート、夏は人が多いのだろうね。

 
砂州の上にサイクリングロードは続くのだが、半舗装状態の道がカテドラルまで続く。

 
金色に輝く海。藻の一種だろうか?

 
着きました、カテドラル。事前の情報では、ここから桟橋で対岸の陸側に渡れるとの
ことだったのだが、、、

 
カテドラルの陸側の門は閉まっている。横に道はあるのだが、かなり引き返さな
いと、その道に出そうもない。

そこで、藪漕ぎ、強硬突破することに。

 
ふう~ぅ、やっと桟橋を渡ることができた。

 
内陸部に戻り、サイクリングロードを走り、

 
そして、車の少ない田舎道を走り、

 
また、海側に出てきて、GPS上ではうまく道路につながっていそうな道を走って
いたつもりが、工業地帯と高速道路に囲まれた袋小路に入ってしまった。

もう6時を過ぎ、走行距離も100kmを越えている。でも後戻りしかない。

 
さて、急ぐ気持ちで注意力を散漫にさせずに、セットの街中を抜けねばと、道を探
しながら走っていたら、フランス人女性から、「あら、あんたたちポンプを持って
いるわね、ちょっと貸して、半パンク状態なの」と呼び止められる。時間も押して
いるし、、、知らんぷりをしようとしたら、Yさんが、ニコニコとポンプを差出した。

 
日本人なの?私、村上春樹の大ファンなの、、、この自転車は誕生日に彼が買って
くれたの、、、、
Yさんが空気を入れている間に、色々と話してくれる、、、

さて、これで良しとポンプを仕舞おうとした時、今まで青で何ということはなかった
信号機が赤になり、遮断機が降りてきた。

 
何のことやらさっぱりわからなかったが、歩行者は、向こう側へ走っていく。

あら~まぁ、橋が動いちゃった。向こうに渡れないよ。

 
ヨットが優雅に出港、帰港するのを眺めながら、まあ、そのうち宿には着くだろう。
こんな可動橋はそう見られるものじゃない。と納得させる。

 
セットの町は、四方八方に水路がめぐり、綺麗な町なのだが、眺めるだけ。
あら、GPSの電池が切れた、2GPS体制なので、もう片方のGPSを頼りに、宿へ。

 
もう7時半、夕日を正面にあび、110km走って宿にたどり着いた。

 
wadachiで作ったマップと写真はこちら

 



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世の中に雲などと呼ばれるものは存在しないのだと言わんばかりの晴天。


家の目印として、こんなのがあれば誰でも解る!   葡萄酒の大樽。 


一面のポピー。 


どこからでも見えていたサント・ビクトワール山ともそろそれお別れ。


フランスに入って、昨日までは旅行社のサミュエルと川田夫妻の運転する車2台に、
川田夫妻のどちらかが、自転車で先導してくれていたので楽チンだったのだが、
この仕事が入る前からの約束があり、川田さんが今日から離脱。
また事前に検討したルートをGPSを頼りに探しながらの旅となった。

長い登りの後で、右折して小道に入るため、後続部隊と千切れそうになったが、無線の
おかげで、すぐ復帰、合流できた。

名前も分からない古城の下で一休み。お城はパーティーや祭事に貸し出されるようだ。




長い水路を横切る橋に出た。水路の先が急に見えなくなり、その先は崖のように見える。
たぶん、あの先には発電所がある。

一人旅なら、興味の赴くまま100m先まで見に行くのだが、今日はそうする訳にも
行くまい。(後でGoogle Mapで確かめたら、3台の水車があった。)


サロン・ド・プロバンスにはノストラダムスの墓がある教会があるのだが、今日の
メインはアルルなので、パス。




早くアルルについて、観光をせねばとE80沿いの道を西進するも、大平原で遮る物が
無いためミストラルが強く、昼食を食べる場所にも苦労した。


プラタナス並木の旧アウレリア街道に復帰して、少しは風の影響が減じられた。
頭の中で、ビゼーのアルル組曲のファランドールを響かせて、とにかく自転車を漕ぐ。




アルル到着。

市庁舎、大聖堂とフランス時代のものもさることながら、やはり見物は、ローマ時代。




ローマのコロッセオより少し小さいが、原型はこちらの方が留めている。
カエサルがガリアを征服したおかげで、こんな物ができたんだ。
(事前学習不足、時間不足で、このすぐ隣にあるアンフィシアターを見逃した!)




では、さっそくだから中に入ってみよう。


中には観客席が整備され、2000年前の施設が今も祭事に使われている。
カマルグ名物の闘牛もここで行われるのだとか。




上から見下ろすとローヌ川の本流がすぐそこに見える。


アルルと言えば、ゴッホ。名画の場所も抑えておかねば。




アルルには見るべきところがもっとあるはずだが、今日の宿は郊外の民宿、先を急がねば。

大ローヌ川を渡れば、豊富な水のおかげで、水田が広がっている。幸い、ミストラルも
斜め追い風基調、宿に着いて一休みだ、と思っていたのだが、、、、


サミュエル君からはアルバロンを目指せと言われ、着いたものの、宿らしきものが無い。

進路を90度転換して、北上!すなわちミストラルに向かって、数km北上せねば
ならなくなった。平地なのに時速数kmでしか進まない。頭の中は勇壮なファラン
ドールから、陰鬱なHeartのMistral Windのリフ、Mistral,mistral,mistralに変る
ころ、ようやく今日の宿にたどり着いたのであった。

wadachiで作ったグーグルマップと写真集はこちらをクリック

 



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今日は休養日というか、予備日。日程に変更があったり、緊急時のため、そして、
何もなければ、観光をする日なのだが、、、

天気も良いので、朝早く一走りし、その後、連れ合いとエクサンプロバンスを観光
することにした。

まず、宿の近くにある ponts des trois sautets、セザンヌが好んで描いた橋だ。 


あまり人が訪れているとは思えず、絵の雰囲気通りのお勧めスポットだ。


続いて、市内の混雑を避け、周辺を迂回して、セザンヌのアトリエへ。

残念! 時間が早すぎて、門が空いていない。




いったん市内に戻り、


昨日走ってない西側部分のセザンヌの道を、サント・ビクトワールを目指して走る。




セザンヌの道から逸れ、石切り場への道はこちらのはずと登っていくと、舗装道路は
いつしか砂利道になり、その先にゲートがある。


まあ、ゲートと言っても簡易版だし、なんとか石切り場に行けるだろうとさらに登るも、
この荒れ具合。単独、外国、非MTB、近所に家もない、、、を考えて、
ここは撤退することにした。


セザンヌの石切り場は下から眺めることにした。




昨日通った、ルトロネに戻ってから


昨日、パスしてしまった並木道を写真に収め、宿にもどった。




シャワーを浴び、一休みして、連れ合いとバスでエクサンプロバンスの散歩に向かった。

半身をもぎ取られたライオン、第一次、第二次、そしてベトナム戦争戦死者の慰霊
碑だ。今回訪れた各所に戦争の慰霊碑があったが、慰霊碑など作ってもらっても、
死んでしまえばおしまい。


ドゴール広場の噴水、威勢よく水を吹きだしている時に限って自動車にじゃまされ、
良い写真が撮れない。


ミラボー通りの苔噴水は、昨日見たバルジョルの苔噴水より小さい。期待外れだね。


ロクシタンの本店??? なんか、鴨居の「ららぽーと」のロクシタンより小さく
ないかな? あ、でも本店だからさ、ここで買ったことに意義がある。
 


ピーター・メイルがにミラボー大通では、、、日の当たる側にはカフェが軒を連ね
ている。、、、、、なかでも私が贔屓にしているのは<ドゥ・ギャルソン>である。

と書いているからには、昼ご飯はここ、ギャルソンでしょう。
何時もの手で、周りで美味しそうなものを食べている人と同じものを注文してと、、、


このサラダ、隣のおばさんと同じものと注文したのだが、隣のおばさん、話好きで、
こちらから聞いたのでもないのに、「私、ブザンソンから来たんですよ、、、
コンクールで有名でしょ、、、ここはサラダも美味しいけど、ケーキも美味し
いよ、、、、私ね、お土産に、石鹸とお菓子と、テーブルクロスと、ほらこんなに
買い込んだの、、、、みんな 表通りのお土産屋でなく、スーパーなんかで買った
から、、、安かったのよ、、、」と買い物を袋から取り出して見せてくれる。

はい、これで、午後の行き先は決定! スーパーとテーブルクロス屋さんね。

てなわけで、午後もお土産を買い、その後、大聖堂や織物博物館、自然博物館、
温泉、、、とまわったのだが、そちらは省略で。


一応Wadachiで作った地図と写真地点はこちら



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昨日泊まった民宿はこれぞプロバンスの田舎という、素敵な民宿だった。
(そのうち時間があれば別記事をUP予定)

今朝も雲一つない良い天気、田舎道を走る。道端のアイリスはもうおしまい。
しぼみ始めている。

 
崖が迫ってきた。と思っていたら、急な登りとトンネルを経て、バルジョルの町へ。

 
町の広場に苔でできた噴水がある。写真には写っていないが、噴水の上の池では
アヒル?が泳いでいた。

 
バルジョルの町の名物、巨大プラタナス。


バルジョルから下り基調かつミストラルの追い風で 快調にブドウ畑の中を飛ばし。


サンマキシマンの大聖堂を遠望して、旅は進む。 

あれが今日の目的地、サント・ビクトワール山だろうか?
いや違う、まだ目的地は遠い。

 
例によって、プラタナスの並木道を行くのだが、並木が切れると暑い。

 
トレの町の小さな公園でランチを食べてから、D6号線に平行して作られている
サイクリングロードを走る。そろそろこの風景にも飽きてきた。


と思っていたら、方向が変わり、サント・ビクトワールに向け北上開始。
一直線の登りだ。

 
冬小麦を刈ったあとだろうか?赤いポピーの花が咲いている。

 
で、着きました、サント・ビクトワール山の麓。

セザンヌの道のダウンヒル最高!

 
途中、セザンヌが描いた風車小屋の跡を眺め、今日の宿に到着。

 
時間も早かったので、自転車でエクサンプロバンスの街中を偵察に行ったのだが、
これは失敗だった。通勤時間帯で混雑した道、そしてエクサンプロバンスの一方
通行路に阻まれ、ただ一周しただけで帰ってきた。

今日走ったコースと高低プロフィル、写真位置などはwadachiで作ったここ見て

 

 



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今日も快晴、でも風が強い。
走り始めて丘を越え、ダウンヒルの途中に、アイゼンハワー公園なるものがある。
上陸用舟艇や戦車が置いてあり、話を聞くと、ノルマンディー上陸作戦の後、南仏のビシー
政権を追い落とす為、地中海側の上陸地点として、ここを選んだらしい。

ひょっとして、テキサス大隊を救出するため、多大の戦死者を出し、最後はダッカウ
強制収容所を解放した「収容所からきた日系人442連隊」もここで上陸したのかとも
思ったが、後で調べたら、ここではなかった。




フレジュスの町にもローマの遺跡はあるのだが、経路から外れているのでパス。
少し南下して、景色の良い道を走ろうとするのだが、ミストラルが強く、走るのに苦労する。


そうこうする内に、小さな町の中のロータリーで、先頭を見失い、千切れてしまう。
今回も無線機を持ってきているので、「先頭はどこに居るんだ?、迎えに来て」と通信
しているのだが、距離が離れて途切れ途切れにしか話が通じない。そのうちに、Yさんが
走り出してしまった。

海岸沿いの景色の良い道を数km追いかけて、ようやくYさん捕捉。内陸へと向かう道に
もどった。

アルジャン川の河口平原の村を抜けていくと、正面に奇岩が見えてきた。


フランス人サイクリスト集団が、なんじゃ?こいつら?と言う顔で抜いていく。


岩山を眺める公園の緑陰で一休み。

 
ヴィードーバンへ向けて、旧アウレリア街道筋と思われる、新緑のプラタナス並木を抜け。

 
ヴィードーバンの古い町並みを走って、町の中心の広場のベンチで昼食。


この辺りからルトロネに向かって、すこしづつ登りになっていく。




アルジャン川の渓谷部を抜け、


坂道のルトロネの町を登り、


さあ、尾根に出た。登りもおわりかな?

 
で、着きました、世界遺産のルトロネ修道院。でも、朝の道草がたたって時間が無い。
入り口で少し物思いにふけって、早々に出発。


車のあまり通らない、山間の道を気持ち良く走る。

ブドウの新緑がこんなに綺麗だったとは、信州のブドウ産地に時々帰省するのに、知らなかった。


どこまでも続くブドウ畑。地面はゴロゴロの石灰岩の石。新緑と空の青さが目に痛い。


もう登りは終わりと思っていたが、まだありました。


今日の宿ももう近いが、気温もだいぶ上がってきたので、たまらずアイス休憩。

面白いアイスを発見。


アイスの金平糖。凍って固まったやつを握って壊し、粒々を口に放り込む。
なかなかイケル食感だ。


さあ、道も平らになってきたし、交通量は極小だし、風も収まって、サイクリング最高。


コレンズの標識が見えてきた。


コレンズは町のそこここに井戸がある。宿のオーナーが捕まるまでの一息に、
まず今日の汗を流そう。

 

今日走ったコースと高低プロフィル、写真位置などはwadachiで作ったここ見て



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今日の朝ご飯はニースの自然食のブラッセリーで。
このパンの中から選べと言われカウンターを覗くと、Sportifと書いてある。
スポルティーフと言われれば、ある種の自転車のタイプを思い浮かべてしまうのだが
Sportifとは単に「スポーツの」という英語ならSportyという形容詞らしい。


木の実やドライフルーツの入ったSportifを食べた後、テラスの先を見ると、Blueの
レンタバイクがある。 ニースのおしゃれな街とはあまり似合わない無骨なバイク。
どうしてかな?とよく見ると、ゴッツイフレームにシャフトドライブだ。


お腹も一杯になったし、さあ走り出しましょう。
ニースの海岸は有名な英国人の散歩道の横に自転車道が確保されていて走りやすい。

 
海岸沿いにリゾートマンションやホテルが続き、幅の広い自転車レーンも整備され
ている。それに、昨日の後半、フランスチームのサポートになってから、川田さん
とルイさん夫妻のどちらかが自転車で先導してくれることになった。トップを引か
なくてよくなったので、肉体的にも精神的にもずいぶんと楽になった。


アンティーブの町に入る前のヨットハーバーで、後ろを振り返ると、お城の向こうに雪を頂いた山が見える。あれは何かと問うと、「南アルプス」だという答えだ。なるほど、あれが本物の南アルプスなのだ。


日曜日ということもあり、ピカソ美術館の前のマルシェは 凄い人ごみ。
美味しそうなサンドイッチ店があったので、ここで昼食を確保。


ピカソ美術館も時間があれば入りたいのだが、、、
裏から見るとけん玉のような彫像を眺めておしまい。


人も多いし、まだ時間も早いので、どうせならカンヌの海岸でピクニックランチにしようと走り出した。

カンヌの海岸は、どこまでも青い海、白い砂浜と明るい太陽、、、、、、と
最高のランチセッティングのはずなのだが、、、風が強い。

この風は、冬、プロバンスに吹くミストラルの尻尾らしいのだが、あと数日、
時々この風に悩まされることになる。


ランチも終え、走り出したところで、Yさんの自転車がパンク。
ふと、周囲を見回すと、カメラ小僧の脚立の列。まさか、我々を狙っているわけはないよね。


ここは第67回カンヌ映画祭の主会場の前だった。今週から映画祭が始まるので、場所取りをしているらしい。 

 
先導者がいて道を探さなくてもよいのは、本当に楽、CRは幅も広いし、一部工事中で走りにくい所や、車道との交差部分に気を付ければ、いくらでも走れそうな気分になってくる。 

 
今日の後半は浜辺のリゾートを離れて、コルニッシュドール(Corniche d'Or )、
日本語にすると黄金の崖道?かな  を走る。

海岸の平らな所から、上り下りが激しくなるが、素晴らし景色が広がってくる。

背後はコートダジュール=青い海岸、走り抜けてきたカンヌ、そして南アルプス。  


ミストラルの尻尾が強いが、今の所横風なので、何とかなる。
ミストラルのおかげで、霞が吹き飛ばされ、遠く南アルプスまでクッキリ見える。


黄金の崖道の正体、アルミナ成分の強い奇岩の作り出す風景。
山だけ見ているとアリゾナのセドナあたりと見間違えそうな強烈な赤黄色の岩。


今日も天候に恵まれて、楽しく走ることができた。
GPSによれば、落ち着いた避暑地の海岸沿いのホテルはもうすぐそこ。

 
インターアクテイヴなマップ、プロフィル、写真、記事はこちらを見て

 



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インペリアからアウレリア街道=SS1を走って来たのだが、そろそろ海岸沿いのサイク
リングロードがあるはずだが、入り口が分からない。


アウレリア街道とサイクリングロードが平行して走るようになった。入り口はないが、
ガードレールを超えて、車の居ないCRに入る。


海岸沿いの鉄道を廃止し、その跡をサイクリングロードにしたので、幅が広く、立体交差
しているので、走りやすい。

土曜日なので、イタリア人サイクリストも多くなってきた。


あの丘を越えれば、サンレモかな?

 
サンレモの町が見えてきた。川が流れ込んでいる所は茶色だが、他の部分は真っ青な海。


サンレモの街中のカフェで昼食休憩し、若干の観光をした後、また走り出す。
あ、旧サンレモ駅だ。 

 
サイクリングロードもおしゃれなイタリア風。
花が咲き乱れている。 

 
長い幻想的なトンネルを走り抜ける。

 
トンネルを抜けると次の町が見えてきた。

 
逆方向から、われわれより少し年齢の高そうなドイツ人の老人サイクリスト集団がやってきた。
ドイツ語が得意なFさんが話していたら、突然、若いドイツ人ガイドが片言の日本語で応答して
きたのにはびっくりした。

残念ながら、ここで、サイクリングロードは終わり。SS1に戻る。

 
ボルディゲーラの混雑した街中を抜け、

 
SS1の690km地点。去年ローマから走ってきた人は700km以上走ったことになる。

 
最後に山道を登り、危険なトンネルを抜けて、今日の中間地点、イタリア/フランス
国境に着いた。

ここで、昼食、そして、ガイドはイタリアチームからフランスチームへ交代。
色々と我侭を(そしてSTIの修理先みつけてくれた)聞いてくれたイタリアチームの村井さん、
アントニオさん、ありがとうございました。


フランス最初の町はマントン。フランスのレモン首都にして、レモンパイが名物。


ただし、今日は時間が無い。ジャン・コクトー美術館を素通、Iさんが、
「私の耳は貝の殻、、、」   さすが、元校長先生。


昨晩、今日の経路が100km程度で、しかも国境越えとサポートチーム交代があるので、
どの道を走ろうか、チーム内で異論が出ていた。ほとんど平らな、ただし地下道もある複雑な
モナコの街を抜けて行く案と、せっかくだから、500m登って、エズの鷲巣村から、
モナコを見下ろす派に分かれていたのだ。昨日はフランスチームと会ってから、その助言に
従おうとなっていたのだが、、、、、

結論は簡単に出た。モナコの街はF-1グランプリの予備走行日で、自転車で走るのは
無理。山に登るしかない!

モナコを望める位置に出てくると、町中からは甲高いF-1マシンの咆哮が聞こえてくる。


で、えっちらおっちら登ります。取りつきは少し勾配がきつかったが、その後は普通の長い
登り。目前には断崖絶壁が行く手を阻む。



晴れていればもっと眺望は良いのだろうが、日差しが無いおかげで、あまり汗をかかずに
登り、ビューポイント毎に休みを取っていく。

 
私の当初のプランはエズの村を通るルートだったのだが、そちらは交通量も多く危険
とのことで、少し遠回りかつ標高も高い、グランドコルニッシュを走ることになった。

エズの村が眼下に見える。




そして、裏に回れば、熱海の錦ヶ浦を数倍でかくしたような光景も。




長いダウンヒルを楽しんで、ニースの町を見下ろす位置に。




ついにたどり着いたぜ!ニースの海岸。曇っているのが残念だが、あれが英国人の散歩道。
20数年前、あそこで泳いだ記憶がある。




ニースの路面電車LRTは所々架線がない。この区間は電池で走るので、空に余計な物
がなく、すっきりした感じ。これは良いね。


長い一日、国境を越え、500mの峠を登り、やっと宿についた。

グーグルマップと写真はこちらをクリック



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まあ、当たり前だが、どこに行ってもよさげな教会がある。
あそこまで登れば景色も良いのだろうが、、、無駄なことはすまい。
海沿いの平坦路を走り、サボナに向かう。

昨日はサボナの手前のアルビーラというリゾートタウンにとまったので、まずサボナにて、
プチ観光。15世紀頃のブランデールタワーの前で。


日本だと公衆トイレとか、コンビニとかあるのだが、個人の営業権を尊重するせいか?
トイレ休憩も、ビーチハウスでコーヒーを飲んでから。対岸はスポルトノの町。



さっき見えたリビエラ海岸沿いのリゾート、スポトルノの町を駆け抜けていく。


フィナーレ・リグレでは、旧市街というか、観光用のツーリストキャッチの街並みの中を、
歩行スピードで走り抜け、

町を抜ければ、また海岸を駆け抜けていく。


丘を一つ越えて、豪快なダウンヒルのあとに、チェリアーレの町に。


伊豆のように町と町の間には海に張り出した岬があり、 そこはまず登って、ダウンヒル
で次の町に入る。




ところどころに多数のマリーナがある。
 

 
ディアーノマリナでアイスクリーム休憩し、最後の登りに備える。



夏になれば、人でいっぱいになるのだろうか?


最後の登りはアシスト付き。


あの岬を回って、町をぬけ、走ってきたんだ。
 

 
インペリア、イタリア最後の宿はHotel Italia。

 
グーグルマップと写真はこちらをクリック

 



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早朝、まず昨日直してもらったSTIの調子を確かめておく。
同じSoraだとは言え、年式が違うので、左右の、色、形、形式が違うのはまだしも、
変速レバーの操作方法が違うので、最初は戸惑う。



ジェノバの町は山が海にせまり、その上世界遺産などの建造物もたくさんあり、道路は
迷路のようだ。そこに通勤の車が重なり、道路はカオス状態。このような中を走るのは、
かなり困難である。

ところが、今日は強力な助っ人が来てくれた。ホテルでアルバイトをしている、弁護士の卵、
ファビオである。


さらに、友人のサイクリストが見送りに来てくれた。昨日ホテルにきた、リカベント乗り
の方だ。

ファビオさんを先導者として、渋滞の町の中を抜ける。


走り方で大きく異なるのは、右側通行は当然として、
①バスレーンは入らないこと。(つまり、多くの場合歩道側に1レーン空く)
渋滞中の車を抜くのは、歩道側からではなく、中央側から抜くこと!
(巻き込まれを防ぐには確かに良い方法、そして追い越しはあくまで中央側からと
 いうのは、車なら当たりまえなのだが、これがやりなれていないので勇気が要る)
③そして、ロータリーへの入り方。

一時間も交通量が非常に多く、どう走ってよいかわからない道をはしり終えると、リビエラ
海岸の素敵な道が待っていた。


郊外に出ると、主な交通路である山の中を走るハイウェイに車は誘導され、海岸沿いの道
の交通量も落ちて、走りやすくなる。




そして、グーグルマップでは、海岸沿いに道がありそうで、でもよく分からなかった所も、
地元サイクリストの案内なら、明快。廃線跡のサイクリングロードを抜け、


快適な登り坂を走り、そして、海を見ながら長い下りへ。




と走ったのは40kmと短かったが、事故もなく走れた一日となった。
楽しい、サイクリングが始まった。

走行ポイントの解るマップと写真はここをクリック



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イタリア二日目にしてさっそくトラブルに遭遇。



STIの右ハンドル、SORAのリアシフターが動かなくなってしまった。
最初に持ち込んだ自転車屋さんは分解してみて、部品がないからなおせません!

ホテルのフロントがジェノバのサイクリスタだったので、仲間の理髪店主に昵懇の店に電話をかけてもらったところ、最初の店はSTIのSORAなんて置いてない。

二軒目の店に電話したところ、他のお客様のために取り寄せた、SORAがあるが、、、、
そこは得意先でもある2人が、「わざわざ日本から2週間のサイクリングに来た人の自転車は直さなければ、イタリアの恥じた」と言ったのかどうかは知らないが、他の人の予約部品を融通してくれることになった。(すみません!予約していたイタリア人サイクリスタ!ペコペコ)

店にたどり着き

てきぱきと直してくれた。

メカニックのお兄さんは、イケメンのこの人。

残念ながら、壊れた右STIは新型SORAで店のもので良かったのだが、左は2速用のSORAなので、三速の私のGJには取りつかず、色も形も左右で異なるが、きちんと2週間走れれば何の文句もない。

20年前のローマの雲助タクシーの記憶があって、対イタリア感情はそれほど良くなかった小生の認識は大転換!

VIVAイタアリア! VIVAイタリアサイクリスタ&メカニック!

 



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