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10年前の旧ユーゴスラビア自転車旅行記、走りつかれた夕食後、しかも
不安定なネット環境下で毎日記事UPしたので、手抜きの暫定版のままであった。
コロナで旅行もままならぬ10年後の2021年に、キチンと書き直してみた。
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2011-6/11 Day10 :トレビニエからモスタルへ
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快晴のサイクリング日和、地中海性の気候のトレビニエの町の周りには太陽と水と石灰岩の土に恵まれ育つ葡萄畑が広がっている。
トレビニエ川から葡萄畑を灌漑する用水路に向け、揚水用の水車が現役で動いている。
アドリア海沿いに走る山脈の麓を流れるトレビニエ川が作った平原を20km/hの高速サイクリングモードで走る。どこまでも走れそうな気分。1時間強、22kmも走ってから、ようやく第一回の休憩。目の前に広がる平原に眼を奪われる参加者。
石灰岩質の為、川から離れ水が無くなって来ると牧場になるようだ。しかし牛の牛口密度?も低そうだ
2回目の休憩、ここまで30kmも走ってしまった。
風もなく、晴れ渡った空の下、快調に飛ばす。
と、行く手を遮る、モフモフ集団。羊さん、通して!
楽しかった高速巡行も終わり、プチ峠を超えて行く。
さらに、数%の登りだ。
シンガリを勤め、欲求不満の2人は、300mの登りで競争。
ピークが見えたら、仲良く歩き。
さっきのピークで登りは終わりかと思ったら、まだ登らにゃならない。
最後と思われるピークでサンドイッチランチ。その後は楽しい下りだ。遮るものの無い直線道路を風を切って下る。
しばらくまた登った後、ヤッホー、行く先には大平原と10%の下り標識
どんどん下る、下る、500mも下った。
しかし、下った後の村の向こう、行く先と思われる方向に登りの道が遠望できる。
写真だと平坦に見えるのだが、もう90kmも走って、UP-UP-Down-UP-UPでアップアップだ。
谷あいの村には葡萄畑
さぁ、今日最後のヤッホー下り。車が来ないので、カーブも順調。
モスタル郊外の飛行場近く、観光地に近づき、道も狭い。走行距離110km、獲得標高1100mと今日はガッツリ走ったので全員車載でモスタルに向かう。
ボスニア内戦の激戦地の一つ、モスタルに到着。今日のホテルは砲撃で廃墟となった建物の隣だが、スターリモスト絶景点からはたったの30m。
右がイスラム教徒地区、左がキリスト教徒地区。たった10年前には川を挟んで内戦があった。その2つを繋ぐ、モスタルの世界遺産、ネレトバ川に掛かるスターリモストを背景に記念撮影。
夕映えのキリスト教会の塔。教会の鐘の音とコーランの祈りの音が攻めぎ合っている。
この所ずっと肉料理とチーズで飽きていたのが、川沿いのレストランで青空の下、鱒のムニエルが美味かったし雰囲気も良かった。但しワインの値段が観光地料金だったのには参った。
モスタルのスターリモストを徒歩で渡り、少し暗いイスラム教地区を歩いてホテルに帰着。
コース概要と写真撮影点がわかるマップは下記をダブルクリック。