去年は信州Uターンの真っ最中でパスしてしまった西穂慰霊登山、今年は天気も良さそうなので、日帰りで慰霊登山に向かうことにした。
途中、S木君を拾い、波田で同行のS田君、本日、車提供のK君と落ち合う。沢渡、安房峠を越え、しらかば平のロープウェイに到着、8:15の始発便を待つ。
到着時はすべての山が見える快晴だったが、ロープウェイに乗る頃にはガスが出始めて、笠ヶ岳にかかり始めた。
今回はリーダーのK君が1週間ほど前、足に怪我をしたとかで、ゆっくりペースで登ってくれるので、逆に快調で登れた。休憩したのは歩き始めて40分後。
まもなく、ディーゼル発電機の音が聞こえ始めれば、歩き始めて1時間15分でもう西穂山荘。足を痛めたとかで、Mさんが山荘で出迎えてくれる。
荷物整理をし、小さなザックに念のため雨具他を入れて、登頂再開。ガスで上高地方面がチラチラしか見えないが、その代わり暑い日差しがないので、快調に登れる。
途中丸山で記念撮影休憩。
岩陰に咲いた高山植物に癒されながら、登る。
登山開始から3時間弱の11時15分に、独標に到着。前日西穂山荘泊で慰霊祭に参加している15人ほどの同級生、それに数人の関係者に迎えられる。西穂高岳は残念ながらガスの中。
狭い独標山頂で30人ほどが花束、線香をあげ、黙祷。
前泊組が少しずつ下山する中、当日組はしばらく残り、52年前に想いを馳せる。別の山に登っていて、事故には直接絡まなかった私的には、11人が死亡し、その後自殺者まで出してしまった落雷事故を風化させてはならないと思う一方、高校卒業50年も経ち、そろそろ自分の心の重荷は下しても良いかなと思ってぼんやり風景を眺めていた。独標頂上から西穂側の鞍部を見ると、52年前に登山グループの最後尾付近に居たK君が、自分が倒れていた現場まで行き、当時を振り返っている姿が印象的であった。
献花した花などを片付け、人数も減った独標山頂で当日登山組の写真を撮ってもらう。
遠雷は1回のみ聞こえただけで、荒天化する恐れは少ないが、ガスも切れないので、先行して下山している前泊組に続いて、下山しましょう。
シャクナゲの咲いている森林限界あたりまで下れば、もう安全。
西穂山荘で、上高地まで徒歩で下る健脚組を見送り。
さらに、前泊のロープウェイ組も見送り、
遅い昼食後、我々も出発。黙々と下って、ロープウェイ付近の避難小屋まで、
登山中、ほとんど日差しが無く、ガスに包まれていたものの、雷雨の心配がなかった一日。体力、気力の衰えを感じながらも8回目の慰霊登山を無事にすませた満足感で、仲間と共にロープウェイで下山した。
一部、記録喪失している所もあるが、当日のルートと時間、写真他は下図ダブルクリックで。