自然保護センターに自転車を止め、SPDシューズから普通の運動靴に履き替え、食料その他を詰め込んだリックを背負い、王ヶ頭を目指して登山道を登る。以前は許可車の通る九十九折れの道路を自転車で登っていたのと比べると、直登なので、登るのに息が上がる。
電波塔を越え、美ヶ原の草原が見える地点に到着。空が広い。
山頂のホテル脇を通り、王ヶ頭山頂へ。これから向かう王ヶ鼻方向の丘もレンゲツツジで染まっている。
先ほど走って来た裏ビーナスライン、美鈴湖から美ヶ原への道、思い出の丘の向こうに雪を頂いた後立山の山々が見え隠れする。写真ではあまりわからないが、思い出の丘あたりも薄く朱色に染まっている。
王ヶ鼻の頂上で北アルプスを見ようとするが、残念ながら槍、穂高はおろか常念岳すら見えない。遠く富士山が薄っすらとシルエットを見せ、南アルプス、八ヶ岳は見えるのに、期待していた距離が一番近い北アルプスが見えない。山頂は風も強いので、20mほど降りた、あの絶壁の上の岩場辺りで眼下に広がる松本平の風景を肴に昼食にしましょう。
今日も持参のアルコールストーブでお湯を沸かし、カップヌードルとオニギリで2000mの高原ランチ。
ノンビリとランチを楽しんでいればその内に雲も切れるかと期待したが、残念ながらそんなことは起きない。逆に、黒雲の下に雨のカーテンを伴った小さな雷雲が西から東に流れていく。思い腰を上げ、レンゲツツジ越しの松本平と雲の中の北アルプスにサヨウナラ。
次々に湧き上がってくる雲を見ながら、自転車をデポしてある自然保護センターへ向かう。
自転車で下りながら、登ってくる時はパスした、何ヶ所かの場所に寄ってみる。
怪しかった雲行きも好転しそうなので、レンゲツツジの咲き乱れる丘を背景にセルフィー撮影。
下って来るところも取らなくっちゃ。
なだらかに続く丘を縫って走る高原の道。望遠レンズがあれば、もう少しカッコ良い写真になるのだろうが、スマホではこれが限界。
何枚もの写真を撮ってから、もと来た道を美鈴湖に戻る。美鈴湖のキャンプ場が松枯れした木を伐採して松本市街が良く見えるようになったというニュースを見ていたので、最後にキャンプ場に寄ってみる。その昔、60年位前はこの下の我家からこの辺りまで登って遊んでいた場所にキャンプ場はあった。しかし眼下の風景は全く異なり、視認できたのは中学校と松本城くらいだった。
自転車で走ったのは35kmくらい、獲得標高は約1000m。電池残3/6,残電圧36V。
サイクリングとハイキングのコースは下図をダブルクリックで。