案の定、お店は満員だった。20分ほど待って席に着き食事をしながら業界のことや自分のライフスタイルのこと、会社のことなどたわいもないことを話していた。
一通りの食事が済みそのお店ではVIPルームがあるのだがお店の同級生が「話があるなら上(VIPルーム)使ってもいいよ。」と配慮してくれ上に場所を移した。
コーヒーが運ばれ二人きりの話になって本題になってきた。
内容は「自分で商売(お店)をやりたい。」とのことだった。
お店のコンセプトやどうしてやりたいかなどを本音で語り合って意見交換をした。
彼はおとなしいがとても“いい奴”である、中学生時代よく一緒に遊び仲も良かった。だから彼の望みをかなえてやりたい、成功して欲しい。
そこへそのレストランのオーナーの彼がチラッと顔を出し、「ちょっと聞こえたけど商売やりたいんだって?やんなよー。オレなんか借金だらけだよ(^_^;)。面白いよ、商売はぜんぜん余裕はできないけどねー。(笑)」(彼は土地を買いそこに自宅を併設したお店を開店させたのだ)
後でわかったことだが、彼は偶然前日に出会ったわけではなくてオフィスに行けば何とかなるかも・・と会いにきたそうだ。でも10秒ずれていたらすれ違いで会えなかった。
詳しく話を聞いた翌日のその日もスケジュールに余裕があった。
さらにその日は彼の「誕生日」だった。
なんだか、いろいろな「節目」やタイミングが同級生のアクションによって一緒に動き出した感じがした。彼は今年の秋ぐらいにOPENさせたいぐらいの意向があった。
なんとなくの創業希望者によくありがちな「この商品は凄くいいんだよー」的な話になりそうだったので「まずビジネスプラ作ってみてよ、体裁は全く構わないからさぁ。それ見て俺がわからなかったら売れないから。」
素直にうなずき「話してみて凄くよかった。」と微笑んだ彼と近いうちの再会が楽しみである。