立ち上がることも、それどころか立っていることさえできない。下着の取り換えから、靴下を履くことさえ、婆にして貰った。寝たら最後寝返りも打てない。ギックリ腰をしてしまったのだ。
「これじゃ要介護5だね」 婆が言う。・・・・・・正にその通りだ。情けないね。
日曜日、介護ベッドのリモコンの調子が悪いとケアマネさんから電話が入った。要介護5で胃瘻(いろう)をしている方です。チューブに入った流動物が胃から腸へと自然に流れやすくするためにも、いわゆる食事中・食後は上体を少し起こし、また、その後はベッドをフラットにしなければなりません。頻繁に電動ベッドのリモコン操作が行われます。頻繁に操作をするからこそ、すぐに対処しなければなりません。「早い・安い・無理を聞く」のがモットーですから、とりあえず店頭にある展示ベッドと交換することにしました。生憎日曜日なので、人手も無く、爺一人で重たい介護ベッドを運搬交換しました。完全に分解してから運べば良かったのに、つい面倒になり、力任せに運び出しました。
「ピシッ!」と身体に電気が走ったような痛みがありました。「やってしまった。」と思うが「後の祭り」。だが、その時は、「軽かった」と思えるほどに痛みは殆ど無かった。「助かった」と思い、帰ってきた。
ところが、時間が経つにつれ徐々に痛みが増してきた。その日の夜、終に自宅の寝室に入ろうとする頃には、立つも寝るもできない状態となってしまった。
婆からは「年を考えてしなさいよ。」と完全に爺さん扱いとなってしまった。明日(12時を過ぎたので本日)は西川のチェーン総会である。会計監査という盲腸のような役とはいえ、欠席はできない。昨夜より少しマシになってきた。要介護2あたりか、何とか出席できそうだ。
寝返りが自由にできないのは、そして、熟睡できないのは本当に辛いものだ。 改めて眠りの大切さを実感させられたところだ。