相変わらず「毛布は羽毛ふとんの上に掛けるんですよね」と聞かれる。寒くなってくると、と言うとお客様には大変失礼ではあるが、この種の質問が多くなる。
間違いではないが、大正解とも言えない。爺から言わしむれば間違いに近い。毛布はやはり羽毛ふとんの中に着るべきである。
「羽毛ふとんは温かい」 このことはほぼ万人が認めるところであろう。だが、「温かい」の質が従来からある「もめん綿布団」とは違うのだ。もめん綿のふとんに限らず、羊毛も熱を貯め込んで保温をするが、羽毛ふとんは暖まった空気(熱)を逃がさず、暖かい空気を着ることによって暖かい状態を作り出すことになる。
アクリルのマイヤー織合わせ毛布
多くの方が毛布=アクリルの毛布を使ってみえる。特にマイヤーの合わせ毛布ともなれば、厚い。しかも重い。羽毛ふとんは側生地込みの総重量が1800g程度から3500g(シングルで)程度である。マイヤー合わせ毛布は2600~3000g超の重量である。さらにアクリルの毛布は一般に毛足が長いのですべりやすい。そんな色々な条件がからんで、マイヤーの合わせ毛布を中に着て羽毛ふとんを上にすると、朝起きた時羽毛ふとんがどこかに行ってしまう方が多い。
一方、羽毛ふとんを販売する時に「毛布は必要ないほど温かい」と言う。じゃ、今までの毛布はどうするんだと聞かれる。従来のふとんより軽過ぎて・・・という方が居る。羽毛ふとんの上に毛布を乗せて下さいと言うことになる。羽毛ふとんはが温まった空気(熱)をより逃さないことによって保温性を高めるから、毛布を上にすることによって、より保温性を高めることができると考えられた訳だ。・・・・・「毛布は羽毛ふとんの上に掛けて下さい」ということになる。女性の方で、アクリルの毛布を羽毛の中に着る方も意外と多いようだ。彼女たちは肌触りを最重要に考える方たちであろう。
上に掛けると言うのは、アクリルの毛布の場合である。だが、重い毛布を上に乗せれば、僅かだが羽毛の膨らみを抑えることになる。また、羽毛ふとんは膨らむほど温かいと言うが、それはじっと寝ている時の話だ。毛布は羽毛ふとんと比べて同じかむしろ小さい。寝返りの激しい方は横から肩口から隙間風が入ったりし、温まった空気が逃げてしまう。より温かく寝るためには、暖まった空気を逃さない工夫が必要である。羽毛ふとんよりはるかに大きな(シングルで180x250cm程度以上。ベッドスプレッドのようなもの)薄物で羽毛ふとん全体を覆って横から足元から熱を逃がさないようにするのが良いと思う。話が逸れるが、大きなサイズの羽毛布団を着ることも暖かい。爺は170x230㎝の羽毛布団を着ている。羽毛の量はこれだけ大きくても1200gである。合いふとんといったところだ。寒いとは全く思わない。
あるホテルのSDベッドです。190x230㎝(?)の羽毛ふとんです。メーキングができるよう十分な大きさですね。
羽毛布団はある意味「蒸れ」を作り出すことによって暖かいと錯覚させる。蒸れが度を越すと、着れば暑い、だが、剥ぐと寒いということになる。そういった状態を緩和するのがパジャマや毛布である。だから毛布は吸湿性も充分持っているべきである。そして、膨らみ過ぎた羽毛ふとんではないが、肩口などからの熱の逃げを防ぐために、また、肌触りの良さも大切な要素なのだ。
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吸湿性・保温(蓄熱)性・感触など相対的に最も良いのが、薄手の純毛毛布である。中でもカシミヤの毛布は吸湿性・保温(蓄熱)性・感触のほかに軽いという点もあり、爺は最高の毛布だと思っている。かっての平織りの純毛毛布はホコリっぽいと、また、見た目にも暖かくなさそうにみえる。過去の商品と思っている方が時折見受けられる。ぜひ、純毛毛布を見直して欲しいものだ。
毛布の暖かさのイメージを図にすると
純毛の毛布を長く愛用して見えた方が、アクリルの毛布の肌触りに絆され購入戴くと異口同音に言われる。「あの(アクリル)毛布は明け方寒いなあ」と。吸湿性・保温(蓄熱)性・感触の内、感触という点ではアクリルに軍配を上げる方は多い。入床直後はアクリルが純毛より温かく感じる。だが、化繊の糸自体には吸湿性・保温(蓄熱)性は殆ど無い。糸と糸との間の温まった空気を逃さず、吸湿性のないことによる蒸れによって引き起こされる錯覚によって人は温かいと感じる。純毛は見た目には空気を含んでいないと思われるが、羊毛独特の縮れによって空気を含み、さらに優れた蓄熱性によって、尻上がりに温かくなるという性質を持っている。
羽毛ふとんには、純毛(カシミヤ)毛布をお薦めします。肌触りのことを言えばアクリル毛布になるかも知れないが、価格的なこともあるので、めん毛布やタオルケット・ガーゼケットを着て戴くのもお薦めである。めん毛布が普及し始めたころ、「羽毛ふとんにはめん毛布を」と言われた。羽毛ふとんで充分温かいから吸湿と肌触りが良ければ「OK」と考えられた。だが、実際着て見ると暖かくないと一部の方からは不評であった。やはり、熱を貯め込む蓄熱性が不十分なのだ。ダウンプルーフ加工による羽毛布団独特の吸湿性の悪さ(吸湿速度が悪くなる)を補うのが毛布であるから、保温という観点を除けば、ガーゼケット・タオルケットも、夏の商品と決めつけることなく、一年中使うのも良い。羽毛との相性は悪くはないと思われます。
より暖かくという意味では、ガーゼケット・タオルケット以上に、タオルカバーは暖かいのです。羽毛ふとん全体を包みますから暖かさがより逃げません。Cotton(木綿)素材が吸湿性を発揮し蒸れ感を軽減します。羽毛ふとんと一体化し、寝相の悪い方にもお薦めです。タオルカバーが暖かく気持ちが良いのは、ある意味羽毛ふとんの良さを引き出す最高の脇役だからです。「羽毛ふとんが2倍暖かくなる」とは上手く言ったものである。
18日から年末のSALEが始まります。お近くの方は、ぜひご来店下さい。羽毛に最適な毛布やタオルカバーが大特価になっています。
今年最後の推奨逸品は大好評のRem'sのタオルカバーです。
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